暑かった八月もやっと終わり、嬉しいことに朝晩には少し涼しさが感じられるようになってきた。この暑さですっかり体力を消耗し、休みの日なのにとてもハードな登山をする気にはなれそうもない。そこで、どこかに楽ーな山はないかと地図を探しているうちに、大月から入ったところにある雁ヶ腹摺山を思い出した。登山口から森林の中を登り一時間、下り45分の手軽な山なのに、頂上付近のお花畑、頂上からの富士山の眺め、そして何よりあまり人が登らない静かな山、と魅力たっぷりなのだ。ここに決めた。
昭文社の「山と高原地図」では大菩薩嶺となるこの付近には雁ヶ腹摺山と名の付く山が三つある。牛奥ノ雁ヶ腹摺山、笹子雁ヶ腹摺山、そして今回登った何もつかない雁ヶ腹摺山。
大月までは中央高速、大月ICを降りて車で30分ほどで登山口の大峠に到着。
左手は黒岳、右手が雁ヶ腹摺山へと続く道。
ホタルブクロが迎えてくれる。
登山口からすぐ近くには覗き水という水場がある。ツリフネソウとキツリフネが混生している。
ヤブマメ
これは葉の形からカメバヒキオコシのようだ
群生している
森の中にひっそりとフシグロセンノウも咲いていた
これはミズタマソウだろうか、少し自信がない
メタカラコウ
ヤマジノホトトギスも登山道の傍に咲いていた
マルバタケブキはたくさん見ることができた。
このアザミのような花はアザミではなく、どうやらコウモリソウのようだ
ヤマトリカブトは色づき始めたところ
少し標高を上げたところでヤマハハコやウスユキソウが現れてきた
ソバナも見えてきた
ミヤマヨメナ
タチコゴメグサ
哲人の横顔を思わせる大岩
この大岩を過ぎると頂上の原っぱだ
奥まで登って荷物を置く。これが旧500円札に使われた富士山の展望
雪が残っていればこれがそっくり
高原を覆い尽くしていたススキの花が興を添えてくれた
荷物を置いてからお花畑を探検。咲き始めたばかりのウメバチソウがポツリポツリ。
これはノコギリソウ
これは珍しいトモエソウだ。
クルマバナも多い
この花もあまりお目にかかれなくなった、シオガマギク
コウリンカもまだ咲き残っていた
一番多くみられたのはマルバタケブキ
そしておしまいはハナイカリ
ここからさらに奥に分け入っていくとなかなか楽しいシオジの森となるのだが、夏バテ気味の今の体力ではここまでで精一杯。帰りは来た道をゆっくりとピストンしながら下った。