伊豆七島神津島の天上山は海抜572mの山で、花の百名山一つでもある。大島から約4時間の船旅で、港に着いたのは午前10時ごろ。
宿に荷物を預かってもらい、すぐに海抜0mから登り始めた。
黒島登山口、たくさんの杖が置かれている。
折れ曲がった急こう配を登っていく
寄港した神津島港がずいぶん下に見えるようになった。
登山口からは一時間弱の登りで黒島山頂10合目に着いた。
ミヤマシキミが咲き出している。
眼下に見えるのは千代池(せんだいいけ)
驚いたことにショウジョウバカマに出会えた
神津島の天上山は1200年ほど前の平安時代晩期に噴火した山で、頂上付近は広い火口原となっている。
表砂漠
新東京百景展望地から見た櫛ヶ峰方面。その上を行く登山道は今では崩壊して行くことができない。
サルトリイバラの赤い実
天上山最大の池、不動池。入り口には小さな鳥居が立っていて、中州には水の神である龍神が祭られていて、水の不足に悩まされた往時の島民の切なる思いが偲ばれる。
櫛が峰分岐から天空の丘へ
360の絶景が素晴らしい、北側には手前から式根島、新島、利島、伊豆大島と見える。
東に目を向けると、少しかすんでいるが三宅島と隣には御蔵島を見ることができる。
反対の西側には神津島港と前浜
最高地点
しばらく休んでから白島登山口へと降りていく
振り返ったら山頂標識にカラスが止まって頻りに鳴いていた。
山から海が見えるのが島登山の醍醐味
途中林道を横切り、那智堂を過ぎ、白島登山口には一時間少々で着くことができた。
キイチゴ
咲き出したばかりの大島桜の下から天上山を望む
暮れ始めた穏やかな港、早春の日差しが海のさざ波と遊んでいた。
宿に戻ってから港近くにある、神津島温泉保養センターに行って一風呂浴びた。露天風呂から見た暮れゆく港の夕景が何とも素晴らしかった。