6/8(木) 11:46配信
北朝鮮が8日朝、地対艦ミサイル数発を日本海に向けて発射した。朝鮮半島近海に展開する米空母や潜水艦を意識した軍事行動とみられる。北朝鮮は最近、射程の異なる様々な弾道ミサイルの試射や防空演習を次々に実施。米軍への強い警戒心を鮮明にしている。
韓国軍合同参謀本部によれば、発射したのは地対艦巡航ミサイルで、約200キロ飛行した。北朝鮮は短距離の地対艦ミサイル「シルクワーム」や改良型のKN01などを持つが、高度や方向を調整しながら飛行する巡航ミサイルを正確に運用する能力があるかは不明だ。
200キロ離れた海上の標的を攻撃する場合、地上レーダーだけでは位置確認が難しい。巡航ミサイルには、コンピューターに入力する3D地図が必要。自前の人工衛星を事実上持たない北朝鮮には開発できないとの指摘もある。
ただ、海上から北朝鮮に接近する敵を威嚇したい政治的な意図はうかがえる。