4月19日(火)9時13分配信
【サンパウロ時事】南米エクアドルの大地震で18日、政府は死者が413人、負傷者が約2700人に達したと発表した。
行方不明者も数百人に上るという。被災地が集中する沿岸部の沖合では余震が続いており、二次災害も懸念されている。
大地震は発生から48時間が経過。生き埋めとなった被災者の生存率は48時間で30%未満に低下するとされ、軍や警察はがれきをかき分けて被災者の救助作業を急いでいる。
コレア大統領は17日に続いて被災地を回り、「今こそ団結の時だ」と被災者を鼓舞した。一方で、1979年以来の規模となった大地震の被害の回復には時間がかかり、「経済的な損失も相当な規模に上るだろう」との見通しを示した。
多くの家屋が倒壊したマナビ州では停電が続き、市民は路上に置いたマットの上で夜を過ごす生活を強いられている。中南米各国が派遣した部隊も救援活動に加わり、食料や水、毛布などの支援物資の配布も始まったが、一部の地区では物資を狙った強盗なども発生している。
在エクアドル日本大使館はマナビ州で在留届を出している邦人について「ほとんどの人と連絡が取れた」と明らかにした。