(モディ首相)

3月4日、インド軍がパキスタン領域内で先週空爆を実施したことを受け、数カ月後に総選挙を控えたモディ首相(写真)の支持率が急上昇している。2月撮影(2019年 ロイター/Kim Hong-Ji)
① ""焦点:パキスタン空爆でモディ首相支持率急伸、野党の攻撃裏目""
2019年3月9日 / 08:17 / 3時間前更新
Reuters Staff
[ニューデリー 4日 ロイター] -
インド軍がパキスタン領域内で先週空爆を実施したことを受け、数カ月後に総選挙を控えたモディ首相の支持率が急上昇している。野党側は攻撃の実効性は疑問だと与党批判を繰り広げるが、その戦術も裏目に出ている。
宿敵パキスタンと衝突の最中なのに、自国軍の成果を疑問視しているように見られるのは危ない綱渡りだ。それでも野党幹部らは、インド軍による2月26日の空爆により「非常に数多くの」イスラム過激派メンバーが死亡したという政府が主張するなら証拠を出せ、と迫った。政府は証拠の提出を拒んでいる。
モディ首相は3日の選挙戦演説で「わが軍が国の内外でテロリズムの鎮圧に励んでいるのに、彼らの士気をくじこうとする人々が国内にいる。敵に塩を送っている」と糾弾。野党の国民会議派などに対し「なぜ敵を利する発言をするのか聞きたい」と述べた。
★ インドでは5月までに総選挙が開かれる。
世論調査機関C─ボーターの創業者ヤシュワント・デシュムク氏はロイターに対し、「野党が国家安全保障を争点に戦い続けても効果はなく、モディ首相を助けるだけだろう」と話した。
空爆以降、C─ボーターは世論調査結果を公表していないが、デシュムク氏によると、モディ首相の支持率は2017年半ば以来の最高水準に急上昇したと推定される。
※ モディ首相はパキスタンとの対外的な緊張激化が、自分の支持率を高めている
事を十分に承知しています。このまま選挙戦に持ち込んで勝利を得る戦術でしょう。
ただ、問題は偶発的に戦闘が始まり、本格的な戦争状態になるのは望んでいない
でしょう。