◎◎ 日本株は反発、米株高受け景気回復への期待継続-電機や自動車高い
伊藤小巻
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S&P500が最高値更新、景気敏感株や小型株高い
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7-9月期GDP速報値は年率21.4%増-市場予想は18.9%増
△△ 16日の東京株式相場は反発。堅調な米国株の流れを好感し、新型コロナワクチンや米追加経済対策による景気回復への期待継続が下支えとなり、電機や自動車、素材などといった景気敏感業種、銀行や保険などの金融と幅広い業種で買い優勢。7-9月期の実質国内総生産(GDP)速報値が事前予想を上回ったことも追い風になっている。
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<きょうのポイント>
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¤¤¤⇨ 野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは「コロナ感染が拡大する中、ワクチン開発や米追加経済対策への期待が下支えになる」と指摘した。その上で「過去に米大統領が就任した年は、ご祝儀相場的に市場はしっかりしていることが多く、新政権への期待感が市場を下支える」とし、米金融緩和が続く安心感など前向きになりやすいと話した。
⇨⇨ また、若生氏は、7-9月期GDPについて「前期比年率18.9%の予想から大きく外れれば日本株には影響がある。4-6月期のマイナスを早めに取り返せれば日本株にプラスになる」と話した。また、午前11時に予定されている中国の経済統計で、「このところ製造業景況観は足踏みだが、実際のデータで加速感が出てくれば日本株にさらに追い風になるかもしれない」とみている。
- 東証33業種では、海運、ゴム製品、鉄鋼、不動産、保険、銀行、証券・商品先物などが上昇
- その他製品は下落