◎◎ 日本株は医薬品などディフェンシブ高い、金融株安い-指数方向感欠く
長谷川敏郎
2020年7月8日 7:41 JST
更新日時
2020年7月8日 12:02 JST
米FRBのクラリダ副議長、経済活動失速なら追加策の余地
8日の米株先物は堅調推移、米テキサス州の新型コロナ感染拡大
8日の東京株式相場は株価指数が方向感に乏しい展開。新型コロナウイルス感染懸念が残る中でも業績期待が相対的に強い半導体や電子部品をはじめ、医薬品や陸運などディフェンシブ関連が高い。半面、保険や証券・商品先物取引など金融、サービスは安い。
TOPIXの午前終値は前日比1.02ポイント(0.1%)高の1572.73
日経平均株価は43円14銭(0.2%)安の2万2571円55銭
〈きょうのポイント〉
米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長、追加策の余地強調-再開した経済活動が失速なら
アジア時間8日の米株先物は堅調
米テキサス州、新型コロナ感染1万28人増加-1日で初の1万人台
7日の米10年債利回りは0.64%と4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下
¤¤¤ 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「いったん利益確定売りもあり、上値が重い展開だ」としながらも、「基本的に米国のテック関連が底堅い。コロナの影響を受けにくい業種で、需要が伸びやすい。日本株も関連するところは買いやすい」と述べた。
▼▼ 昨日の米国株市場では米ダウ工業株30種平均が1.5%安、米S&P500種株価指数が1.1%安だったのに対し、テクノロジーのウエートが大きいナスダック総合指数は0.8%安にとどまった。アジア時間8日の米株先物は堅調に推移している。
¤¤¤ もっとも、日経平均株価は下落で午前を終えるなど、日本株は不安定な動きとなっている。みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「今週は日経平均オプションの特別清算値(SQ)算出週とあって荒い値動きになる可能性もある」とみていた。
東証33業種では電気・ガスや陸運、医薬品、食品、機械、小売が上昇
海運や保険、証券・商品先物取引、サービスは下落
方向感に乏しく
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