金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

プチッ

2016年03月17日 20時22分00秒 | 日々あれこれ
温かいんだから・・・


原チャリで走り回る午前中。
テーマソング「トラベリンバス」全開で
布袍の袖をはためかす。
前半は寒くて手袋離せませんでしたが
後半は手袋なしでも大丈夫。
春の空気をダイレトに感じつつ走りました。

次の家にって200メートルくらいでしょうか、
原チャリも低速で向かいます。

「プチッ!」

単念珠がハンドルに引っ掛かり切れてしまいました。
後ろを振り向くと

「バラバラバラバラ・・・」って散らばっていく念珠の珠。
「まいったな~・・・」って原付止めました。

この単念珠はコイツの親友の法事の記念品。
ず~っと握りしめ、
時に優しく、時にキツク、
コイツの握りしめる手の汗や脂でいい色に変わっている。

「k・・・」ってつぶやきながら真剣に探しました。
人も通り、車も、バイクも通る中
坊さん、念珠を探していました。

いろんなシチュエーションで切れる念珠の紐。
正直好きになれない散らばる光景、音・・・
でも、これもまた儚さを教えてくれるご縁と思う。

「T,大切に生きろよ!」って教えてくれるよう・・・


午後からは徳正寺彼岸法要をお勤めさせていただきました。
暖かな空気の中、
ひと時阿弥陀さまの前に座らせていただきました。

阿弥陀経のお勤めを聞かせていただいたのですが、
お勤めの最中に
「プチッ」って音がしました。
左斜め上を見上げると
今にも咲かんとしていたユリの花が咲いています。

あ~、咲いた音だったんだ・・・

今生にいのちの花、咲かせて頂いたって音・・・


「プチッ」

どちらも大切に生かさせて頂けって聞かせていただいた彼岸のひと時。
コメント
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