「食」を考える

　単なる宇偶然か、人を良くすると書いて「食」と読む。

　その名のとおり、古来から「食」は人が生きていく上で欠くことのできない習慣であり、人生の一つの楽しみでもある。

　けれど、その大切な習慣が、現代社会では、我々のカラダをむしばみつつあるのも事実である。

　高カロリー、高脂質、塩分濃度の高い食事を続けていれば、動脈硬化になるのは、ほぼ間違いないし、自分は運動もしているし、そのような食習慣は無いので大丈夫！と思っている人でも、何も考えずにスーパーの食料品を購入して、あるいはコンビニで弁当を買って食べていると、いずれはガンにわが身をむしばまれることになる。

　なぜか？それは、今の世の中に出回っている食品のほとんどは、体に良くない保存料や人工甘味料を含んでいるから、である。それがつもりつもって「発がん性物質」をカラダにため込むことになる。そこへもって、ストレスによる過剰摂取・・・となれば、ガン街道まっしぐら、である。

　では、いったい「何を食べればいいのか？」

　という疑問にさいなまれる。「何を食べるのか？」というより、現代社会では、「何を食べないか」ということを考えて普段の食生活から極力、その食品を除外する努力を続けた方が近道かもしれない。

　何を食べないか？（＝極力、除外したい食品）

　・牛乳　・脂身の多い肉　・ポテトチップス　・揚げ物　・小麦粉を使用した食品
　・バター、ラードなどの油脂類　・人工甘味料を使用した飲み物（カロリーゼロに多い。）
　・原材料のトップに「砂糖」と記されている菓子類

　積極的に摂りたい食品
　・納豆、キムチなどの発酵食品　・緑黄色野菜などの色の濃い野菜　・くだもの
　・青魚　・養殖されていないサーモン　・豆類　・ドライフルーツ（砂糖の含まれていないもの）
　・脂分、塩分を含まないナッツ（カロリーが高いので摂り過ぎに注意）
　・玄米　・キノコ　・海藻類　・赤貝類　・あまに油

　極力除外したい食品の傾向は、なんとなくおわかりいただけるかと思います。要するに、今のあなたが「大好きな」食品です（（笑）

　なぜなら、これらの食品は、味がしっかりしていて「おいしい」し、すぐに「満腹感」が得られる・・・要するに、スピードを追求される現代社会において手っ取り早い、都合の良い食品だからです。サラリーマンの昼（夜？）の定番、ラーメンライスにギョーザ・・・もせいぜい３０代前半までにしておかないと、確実にあなたのカラダを悪い方向へと導きます。

　沖縄が長寿県から脱落したのも、ころもの多い天ぷらを「おやつ」代わりにする積もり積もった食習慣の結果なのだと思います。そのほか、米軍を通じて伝わったポークランチョンミートのポーク缶詰は、もはや沖縄の家庭料理に欠かせない「定番」です。塩分、脂質の過剰摂取、バッチリ！です。

　では、日頃の食習慣からあなたのカラダを守るには、どうすればいいのでしょうか？

　ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、食べ物に対する「嗜好」を変えることです。

　これは、運動を取り入れることによってある程度、可能になります。加えて、いったん、体重が落ちれば、案外、スムーズに行きます。

　かつて、私も肉好き、加えて大食いで朝から白米を１号食べていました（笑）今から１１ｋｇも体重オーバーしていた時のお話です。さまざまな運動を頻繁に取り入れ、食事の量を調節して「質」を上げることによって、今では身長に対する理想の体重をキープかそれを下回る値になっています。おかげ様で。