2012/9/24(月)
慌てて、長袖を干している。
蒼の天それは一番サントリー・モルツが元気だった真夏の
9/25(火)
彼岸の開け。これより秋に入る。
右肩に食い込む五指のひきつりを払えば夏に捨てられていた
9/26(水)
実は、詞書きを考える方が難しい日もある。
降り積もるだけならいっそ白萩の花を数えるような疲労を
9/27(木)
溜まっている夏休みを使う。横川へ釜飯を食べに。
見上げれば空へと落ちてゆく視界ほら屋上のほうが近いよ
9/28(金)
そして最后の部屋はお前のためにあけてある
寂しいばかりでない人生生きた証に
(「博物館」 さだまさし)
今もまだ震えたままのクロッキーブックのなかの私の指を
9/29(土)
嵐の前の静けさ。
うざったいくらいに飛んでちょうどよく赤とんぼ地を掻き乱すなか
9/30(日)
今宵は仲秋名月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
(「逸題」井伏鱒二)
分けるべき野も今は無く烈風が塔に裂かれてゆく音を聞く