2012/2/20(月)
逢魔が刻は冬が一番美しい。それももうじきお終い。
ひと影が陰と重なりあう時刻 瞳のかげがうすらぐ時刻
2/21(火)
今朝は「さっむいなあ~」ではなく「寒いな」だった。
陽を浴びて蠢くものを生と呼ぶプリザーブドフラワー淡く
2/22(水)
独り言を言っている自分に気づくとき。
手ぶくろの右手がここに置き忘れられてようやく梅はほころぶ
2/23(木)
土砂降りのち快晴。女の人のレインブーツはおしゃれでうらやましい。
もう空の湯飲み茶碗のぬくもりを両掌につつんだまま空を見る
2/24(金)
らくらくホン、俗に言う「おじいちゃんケータイ」を使っている。意外に複雑。
目を閉じるだけでは闇が足りなくてスマートフォンは舌でも動く
2/25(土)
アパートの真ん前に、テニスコート二面分くらいの梅畑がある。
椋鳥の群ももう無く梅林のそこここに白沁みる夕暮れ
2/26(日)
やすたけまりさん歌集「ミドリツキノワ」読書会に参加。一年ぶりの京都、日帰り。
ゆっくりと地球の自転が止まるころ静かの海に萌えるコクリコ