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清水エスパルス戦を振り返る【J2第9節】

2024-04-10 | Weblog
4月7日にホームで行われた2024年明治安田J2リーグ第9節清水エスパルス戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


☆先発は4人入れ替え
前節の鹿児島戦から中3日の試合間隔ということで誰を起用していくのか注目されていた今回の先発ですが、篠田監督は先発を4人入れ替えるチーム編成を決断。エドゥアルド マンシャ選手&飯田選手&林田選手&三沢選手に代えて、今津選手&関口選手&佐藤選手&木村選手を起用。小林選手はそのまま2試合連続で左サイドバックの位置に入り、前節のプロデビュー戦で堂々としたディフェンスを見せた井上選手はCBで今津選手とコンビを組むことに。鹿児島戦で良いパフォーマンスを披露した小林選手と井上選手を引き続き起用し今までの選手たちとミックスさせた今回の守備選択は吉と出るのか凶と出るのか、強豪清水相手にチーム力が問われることになります。

☆お互いの長所を消すような神経戦
ヴァンフォーレは試合が始まってから三平選手を切り込み隊長としてファーストディフェンダーを務めて攻撃陣に組織的な前線の守備を求め、中盤の選手や後ろの選手たちもそれに続いて連動して動き、前目でのプレスを積極的に仕掛けていきます。競り合い後のこぼれ球へも鋭く向かうことができており、球際の攻防にも怯むことなくアプローチできていましたね。それにより清水のリズミカルなパス回しに効果的なプレッシャーをかけることに成功。相手の得意な攻撃のかたちに移らせなかったことがこの試合で良かった点だと思います。清水もこちらのカウンターへ繋がる攻撃の起点となるファビアン ゴンザレス選手に厳しく圧力をかけられており、前を向くプレーをかなり制限させていました。前線に起点が作れないヴァンフォーレは宮崎選手や鳥海選手などサイドからの突破で状況の打開を図ろうと試みますが、そこにも吉田選手や山原選手が精力的にケアしていたため突破が容易ではなかったですね。得点こそ生まれませんでしたが、試合開始から後半途中まで両チームの選手たちはサボらずに精力的に攻守のタスクをこなす質の高い緊迫した神経戦が展開されていきます。

☆明暗を分けた後半22分と24分の交代
個人的に試合の潮目が変わったと思ったタイミングとして、後半22分と24分の交代を挙げたいと思います。清水は後半22分に松崎選手と乾選手を投入。その2分後の24分にヴァンフォーレは山本選手とピーター ウタカ選手をピッチに送り出します。清水は乾選手が出てきたことで前線で安心してパスを預けられる先が見つかります。乾選手の他に攻撃的な選手を次々と投入した影響もあるかもしれませんが、攻撃の軸となり巧みにゲームメークする乾選手の存在は偉大でたちまち清水の攻撃が活性化しましたね。一方のヴァンフォーレは精力的に動いていた三平選手に代えてあまり動かないウタカ選手が出てきたことで前線の守備強度がかなり下がってしまう悪影響が発生。前線のチェイスによって次のプレスエリアを限定できていた中盤の選手たちですが、それができなくなったのでチーム全体で組織的に守備できずに最終ラインはズルズルと下がってディフェンスせざるを得なくなりました。また運動量も少なかったので守備陣がクリアして前方のスペースにボールを蹴り出してもすぐに相手に追いつかれてボールを拾われ、攻守が切り替われないケースが数多くみられました。交代枠の使用によって攻撃が活性化した清水とチームバランスが崩れ始めたヴァンフォーレ。この後半22分から24分の交代によって均衡を保っていた試合展開が大きく傾く要因になった気がします。

☆余裕がなくなった末の失点
後半途中の交代カード使用で明暗を分けた両チーム。特に終盤の時間帯ヴァンフォーレは攻勢を強める清水の圧力に押されて守勢にまわる機会が多くなります。今津選手を中心とする守備陣は懸命なディフェンスを行いゴール前を固めて跳ね返し続けますが、悪夢の瞬間は後半終了間際にやってきます。後半45分、清水はCKの機会を得るとファーサイドにクリアボールが流れたところに乾選手がダイレクトにゴール前に折り返し、そこに走ってきたのがDFの住吉選手。土壇場で彼にヘディングシュートを決められたヴァンフォーレは万事休す。後半アディショナルタイムには今津選手がイエロー2枚で退場となり、0対1で敗れてしまいました。この失点シーンは終盤の相手の猛攻に対して守勢にまわる機会が多くヴァンフォーレの守備陣に心の余裕がなくなっていた状態だったことがベースとしてあり、そこにCKのキックに4人が同時に反応して被ってしまったのが失点の要因。特にヘディングでクリアしようとした際に今津選手と山本選手が重なり大きなクリアができなかったので、ボールが流れてファーサイドで待っていたフリーの乾選手のもとへ。また4人が反応したためにゴール前にスペースが生まれ、ディフェンスが薄くなっている瞬間を乾選手は見逃しませんでしたね。周囲の状況を冷静に判断できた清水と懸命に跳ね返そうと力が入り周囲の状況を把握する冷静さを失っていたヴァンフォーレ。そのチーム力の差が試合の勝敗を分けたと個人的には思います。

☆敗因は?
この試合ヴァンフォーレが敗れた要因として決定力不足を挙げます。試合内容自体は防戦一方だったのではなく攻め込む時間もあり、開始から後半途中までは両チームともに一進一退の1点を争う緊迫した攻防が続いていました。ヴァンフォーレは三平選手のヘディングや三沢選手のポスト直撃のミドルシュートなど惜しい決定機は何度か作れていました。そこで決められていたら勝負の行方も違ったものになっていた可能性が高いのですが、同じようなシュート数だったのにクオリティの差が浮き彫りとなりました。これと似たような試合内容では1対0で勝利した前節の鹿児島戦を挙げることができ、立場は逆ですが鹿児島も決定機を決めていたらいう同じような想いをしていたと思います。その関係性が今回鹿児島がヴァンフォーレの立ち位置でそっくりそのまま出てしまった印象があります。それと先ほども言った交代枠の使用の効果。ウタカ選手を投入したことで前線の運動量が低下し組織的守備の勢いが弱まり、前方のスペースに放り込んだクリアボールにもほとんど反応できなくなりました。それによって守備→クリア→守備というパターンから抜け出せなくなり、プラスして清水の攻撃のスタートラインがハーフウェイライン付近からとその仕掛けの精度が高まったことで守備に追われる展開に変わってしまいました。そこを運動量豊富なタイプの選手を起用できていたら、少しでも前線で時間を作ることができて最後に追い込まれる展開にはならなかったかもしれませんね。今シーズンの篠田監督の交代策はうまくいくことが多いのですが、今回は計画通りにいかなかったと言えるでしょうね。


…この敗戦によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、4勝2分け3敗の勝ち点14で順位は5位と前節と変わらず。しかし負けて順位が変わらないという状態は後ろから虎視眈々と迫ってきていることを意味しているので、順位が大幅に下がる連敗は必ずしないように、次の試合では白星でこの位置を守り抜きましょう。そしてチャンスがあれば一つでも上の順位を目指していきましょう!



【ヴァンフォーレ甲府×清水エスパルス|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第9節|2024シーズン|Jリーグ





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