前節ホームに1万4000人以上集めた『富士山ダービー』で0対1で惜敗したヴァンフォーレ。しかし無得点ながらも攻守ともに集中力を保ちながら戦えていたことは評価できるポイントだと思います。次の試合に向けてまた気持ちを切り替えて準備したいところ。幸いにも黒星でも順位は下がらなかったので、この位置は絶対にキープしつつもさらに上の順位を目指せるように早く次の勝利の瞬間が見たいですね。
◇見どころ紹介◇
【ロアッソ熊本】
☆今シーズンの成績：3勝2分け4敗（勝ち点11） 14位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△✕◯◯✕
☆注目選手
神代選手∶3試合連続得点中の驚異の16歳FW。PKを率先して蹴る強心臓ぶりを披露。
伊東選手∶経験豊富な36歳ベテランゲームメーカー。相手の油断を見逃さない。
佐藤優選手∶ヴァンフォーレでプロのキャリアをスタートさせた2004年から2006年途中まで在籍したGK。今回はベンチ入りが濃厚。
☆予想布陣：3-4-1-2
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：ロアッソ熊本vsV・ファーレン長崎 明治安田Ｊ２リーグ 第9節 2024/4/7
◇見どころ紹介◇
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績：4勝2分け3敗（勝ち点14） 5位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△△✕◯✕
☆注目選手
神谷選手∶今津選手出場停止で出番がまわってきそうなCB。ACL蔚山戦第1戦以来の存在感を発揮できるか注目。
ファビアン ゴンザレス選手∶リーグ戦ノーゴールと苦しむFW。でも今回はポストプレーや相手を引きつける動きに期待。
木村選手∶前節の清水戦では途中交代後に失点し悔しさをみせていた。その悔しさをプレーの活力に変えられるか。
☆予想布陣：4-2-3-1
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：ヴァンフォーレ甲府vs清水エスパルス 明治安田Ｊ２リーグ 第9節 2024/4/7
☆元ヴァンフォーレ指揮官大木監督率いる熊本の特徴
対戦相手のロアッソ熊本。熊本は2002年と2005年から2007年まで計4シーズンヴァンフォーレで指揮していた大木監督のもとでJ2中位順位に定着。2022年シーズンでは4位でプレーオフに進出するなど確実に力を付け、就任5年目で熟成されたチーム力をみせています。今シーズンの熊本の基本フォーメーションは3-4-1-2。3バックでゴール中央のディフェンスを固めつつ、組織的に動きながらトップ下の伊東選手のゲームメークを活かしてゴールへと迫っていく戦術が効いています。またウイングバックの東山選手と大本選手がいる両サイドのクオリティも試合を優位に進めていくためのキーポイントとなっていて、幅を使った攻撃によって相手の守備網を意図的に広げてその隙間を鋭く狙う姿勢が熊本の得点への近道となります。熊本は第7節で強豪千葉に勝利を収め、前節では首位を狙う長崎に対しても3対4と追いつくあと一歩まで迫れており、爪痕を残しています。現在は第9節を終わった段階で14位にいますが、ヴァンフォーレにとって侮れない相手と言えるでしょうね。
☆驚異の16歳
熊本には神代慶人選手という2007年生まれで現在16歳のFWの選手が試合のメンバーに選ばれており、ここ最近の試合で途中出場から得点を奪う印象的な活躍をしています。第7節千葉戦で決勝ゴールを決めると8節山口戦＆9節長崎戦と立て続けにゴール。ジョーカー役として3試合連続得点中と今ノリに乗っている絶好調の存在と言えます。しかもこの神代選手の凄いところは動じない強い精神の持ち主ということ。大人の選手が大勢いるなかでPKのキッカーに立候補し難なく決める鋼のメンタル、試合の最終盤の時間帯に力を振り絞ってゴールを決めるところはとても16歳とは思えません。今回も途中から勝負どころでの起用が濃厚となっていますが、この若いパワーの勢いに押されることなく、こちらは冷静に的確にディフェンスして彼を抑え込みたいですね。
☆今津選手出場停止の穴
ヴァンフォーレは前節の清水戦で今津選手がイエローカード2枚を受けて退場処分に。その影響で次の試合が出場停止となりこの熊本戦では出場することができません。また今津選手とともにCBのコンビを組んでいた井上樹選手は試合中に左ひざを負傷し、靭帯損傷により全治3〜4ヶ月と診断されたため戦線離脱。チームは清水戦に出場していたCBのレギュラーが一気に2人いなくなる緊急事態に陥っています。シーズン開幕時には在籍していた野澤選手や大和選手がそれぞれ他クラブに期限付き移籍し、選手層が薄くなっている苦しいチーム事情のなかで誰がCBを務めるのか注目されていますが、個人的には神谷選手と孫選手の2人に期待したいですね。神谷選手は昨シーズンリーグ戦にはほとんど出られませんでしたが、ACLの舞台ではチームの一員として活躍。今年のノックアウトステージ第1戦の蔚山戦にも先発出場しており、力があるところをピッチ上でみせています。孫選手は第4節から7節までの4試合で先発フル出場し安定した守備力を披露しています。この2人では孫選手が空中戦などの競り合いを主に担当し、神谷選手がこぼれ球への反応やスピード対応＆守備から攻撃に繋げる正確なフィードなどをみせられるのでバランスが良いと思います。どちらも左足が利き足というのは気になりますが、利き足が右足の今津選手と井上選手も前節一緒にできていたのでそんなに心配はないかと思います。今回の試合はCBがいかに相手のFWを抑えるかが勝敗のポイントになってきそうですね。
☆ファビアン ゴンザレス選手のポストプレーが鍵
今シーズン全試合に出場しているファビアン ゴンザレス選手。187cmの長身を駆使した競り合いの強さとバネのようなフィジカルからのスピード突破が武器の選手ですが、今のところその特長が得点に結びついていません。磐田時代にみせていたゴール前での迫力をヴァンフォーレでも発揮してほしいところですが、今回の試合では得点を狙う迫力ももちろん見たいのですが、味方を効果的に使うポストプレーをより重視してほしいですね。というのも熊本は3バックを採用しているので、トップのファビアン ゴンザレス選手に対して1対3の守備構図が生まれます。1人に対して3人見なくても普通は守れることから3バックの一部は他の選手を見に行く割合が高まります。ヴァンフォーレはその心の隙を突いてほしいところ。数的優位で油断している熊本守備陣を尻目にファビアンゴンザレス選手が相手の陣地の深い位置でポストプレーを頑張れば、そこに攻撃の起点ができて一気にチームの押し上げが可能になります。そうすると宮崎選手や三平選手＆鳥海選手などの1.5列目の選手たちが後ろからスピードを乗ってエリア内に侵入していく機会も増えてチームの攻撃に勢いがつくと思うので、相手に囲まれた状態でも長い手足や体をうまく使って前線でボールキープできるか、ファビアン ゴンザレス選手の体の強さによる質の高いポストプレーをこの試合では求めたいですね。
☆木村選手の攻撃参加
前線でタメを作って1.5列目の選手たちがゴール前に仕掛けていきそれでも相手ゴールを脅かせないときは、2列目の選手の思い切りが重要になります。もちろんタイミングを見誤れば一転して決定的なピンチを招いてしまう守備リスクはあるものの、このポジションの選手の攻撃参加のタイミングがバッチリ合えば得点機に大きく近づけます。そのチームの攻撃のラストを飾る存在となるのがボランチの木村選手。最近の試合ではうまくいかないシーンがあり本人も悔しい想いをしていると思いますが、今シーズンの開幕前後の時期は中盤の底の位置から思い切った攻撃参加によりチームの攻撃に厚みをもたらすことができていました。この動きができる選手がいるのといないのとでは相手に与える怖さも違ってくると思うので、木村選手には原点に立ち帰ってアグレッシブに行く気持ちを忘れないでいてほしいですね。そしてチームは木村選手の動きをよく観察し、攻撃参加しに行った際は守備のフォローを考えたリスク回避の行動とともに、仕掛ける攻撃のバリエーションを増やすための攻撃の努力も同時に行ってほしいと思います。
☆殻を破れるか内藤選手
相手に16歳のFWがいるならヴァンフォーレにも若いストライカーが在籍しています。19歳の内藤選手は現在4試合連続で途中出場しており、チームの活力を再び蘇らせるために前線で奮闘しています。アカデミー育ちクラブ生え抜きの期待の若手選手が途中出場からの短い出場時間でもゴールという結果を生み出すことができればチームが波に乗っていく要因にもなるので、内藤選手にはぜひともこの出番を与えられている今の時期に目に見える結果を示したいところ。彼は世代別日本代表に選出された経験があり潜在能力は高いので、なんとしてもゴールという結果で自身の殻を破ってさらなる飛躍に繋げてほしいと思います。この飛躍するタイミングが今回の熊本戦であってほしいですね。
…現在J2の中位グループは大混戦。1試合の勝敗によって順位が目まぐるしく変わってくるなかで大きく順位を落とすと選手＆サポーターともにメンタル的に落ち込む可能性が出てくるので、ヴァンフォーレはこの大きな変動に巻き込まれることがないように白星を積み重ねて常に上位をキープしていたいですね。メンタル面の充実も大切にしましょう。
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◇見どころ紹介◇
【ロアッソ熊本】
☆今シーズンの成績：3勝2分け4敗（勝ち点11） 14位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△✕◯◯✕
☆注目選手
神代選手∶3試合連続得点中の驚異の16歳FW。PKを率先して蹴る強心臓ぶりを披露。
伊東選手∶経験豊富な36歳ベテランゲームメーカー。相手の油断を見逃さない。
佐藤優選手∶ヴァンフォーレでプロのキャリアをスタートさせた2004年から2006年途中まで在籍したGK。今回はベンチ入りが濃厚。
☆予想布陣：3-4-1-2
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：ロアッソ熊本vsV・ファーレン長崎 明治安田Ｊ２リーグ 第9節 2024/4/7
◇見どころ紹介◇
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績：4勝2分け3敗（勝ち点14） 5位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△△✕◯✕
☆注目選手
神谷選手∶今津選手出場停止で出番がまわってきそうなCB。ACL蔚山戦第1戦以来の存在感を発揮できるか注目。
ファビアン ゴンザレス選手∶リーグ戦ノーゴールと苦しむFW。でも今回はポストプレーや相手を引きつける動きに期待。
木村選手∶前節の清水戦では途中交代後に失点し悔しさをみせていた。その悔しさをプレーの活力に変えられるか。
☆予想布陣：4-2-3-1
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：ヴァンフォーレ甲府vs清水エスパルス 明治安田Ｊ２リーグ 第9節 2024/4/7
☆元ヴァンフォーレ指揮官大木監督率いる熊本の特徴
対戦相手のロアッソ熊本。熊本は2002年と2005年から2007年まで計4シーズンヴァンフォーレで指揮していた大木監督のもとでJ2中位順位に定着。2022年シーズンでは4位でプレーオフに進出するなど確実に力を付け、就任5年目で熟成されたチーム力をみせています。今シーズンの熊本の基本フォーメーションは3-4-1-2。3バックでゴール中央のディフェンスを固めつつ、組織的に動きながらトップ下の伊東選手のゲームメークを活かしてゴールへと迫っていく戦術が効いています。またウイングバックの東山選手と大本選手がいる両サイドのクオリティも試合を優位に進めていくためのキーポイントとなっていて、幅を使った攻撃によって相手の守備網を意図的に広げてその隙間を鋭く狙う姿勢が熊本の得点への近道となります。熊本は第7節で強豪千葉に勝利を収め、前節では首位を狙う長崎に対しても3対4と追いつくあと一歩まで迫れており、爪痕を残しています。現在は第9節を終わった段階で14位にいますが、ヴァンフォーレにとって侮れない相手と言えるでしょうね。
☆驚異の16歳
熊本には神代慶人選手という2007年生まれで現在16歳のFWの選手が試合のメンバーに選ばれており、ここ最近の試合で途中出場から得点を奪う印象的な活躍をしています。第7節千葉戦で決勝ゴールを決めると8節山口戦＆9節長崎戦と立て続けにゴール。ジョーカー役として3試合連続得点中と今ノリに乗っている絶好調の存在と言えます。しかもこの神代選手の凄いところは動じない強い精神の持ち主ということ。大人の選手が大勢いるなかでPKのキッカーに立候補し難なく決める鋼のメンタル、試合の最終盤の時間帯に力を振り絞ってゴールを決めるところはとても16歳とは思えません。今回も途中から勝負どころでの起用が濃厚となっていますが、この若いパワーの勢いに押されることなく、こちらは冷静に的確にディフェンスして彼を抑え込みたいですね。
☆今津選手出場停止の穴
ヴァンフォーレは前節の清水戦で今津選手がイエローカード2枚を受けて退場処分に。その影響で次の試合が出場停止となりこの熊本戦では出場することができません。また今津選手とともにCBのコンビを組んでいた井上樹選手は試合中に左ひざを負傷し、靭帯損傷により全治3〜4ヶ月と診断されたため戦線離脱。チームは清水戦に出場していたCBのレギュラーが一気に2人いなくなる緊急事態に陥っています。シーズン開幕時には在籍していた野澤選手や大和選手がそれぞれ他クラブに期限付き移籍し、選手層が薄くなっている苦しいチーム事情のなかで誰がCBを務めるのか注目されていますが、個人的には神谷選手と孫選手の2人に期待したいですね。神谷選手は昨シーズンリーグ戦にはほとんど出られませんでしたが、ACLの舞台ではチームの一員として活躍。今年のノックアウトステージ第1戦の蔚山戦にも先発出場しており、力があるところをピッチ上でみせています。孫選手は第4節から7節までの4試合で先発フル出場し安定した守備力を披露しています。この2人では孫選手が空中戦などの競り合いを主に担当し、神谷選手がこぼれ球への反応やスピード対応＆守備から攻撃に繋げる正確なフィードなどをみせられるのでバランスが良いと思います。どちらも左足が利き足というのは気になりますが、利き足が右足の今津選手と井上選手も前節一緒にできていたのでそんなに心配はないかと思います。今回の試合はCBがいかに相手のFWを抑えるかが勝敗のポイントになってきそうですね。
☆ファビアン ゴンザレス選手のポストプレーが鍵
今シーズン全試合に出場しているファビアン ゴンザレス選手。187cmの長身を駆使した競り合いの強さとバネのようなフィジカルからのスピード突破が武器の選手ですが、今のところその特長が得点に結びついていません。磐田時代にみせていたゴール前での迫力をヴァンフォーレでも発揮してほしいところですが、今回の試合では得点を狙う迫力ももちろん見たいのですが、味方を効果的に使うポストプレーをより重視してほしいですね。というのも熊本は3バックを採用しているので、トップのファビアン ゴンザレス選手に対して1対3の守備構図が生まれます。1人に対して3人見なくても普通は守れることから3バックの一部は他の選手を見に行く割合が高まります。ヴァンフォーレはその心の隙を突いてほしいところ。数的優位で油断している熊本守備陣を尻目にファビアンゴンザレス選手が相手の陣地の深い位置でポストプレーを頑張れば、そこに攻撃の起点ができて一気にチームの押し上げが可能になります。そうすると宮崎選手や三平選手＆鳥海選手などの1.5列目の選手たちが後ろからスピードを乗ってエリア内に侵入していく機会も増えてチームの攻撃に勢いがつくと思うので、相手に囲まれた状態でも長い手足や体をうまく使って前線でボールキープできるか、ファビアン ゴンザレス選手の体の強さによる質の高いポストプレーをこの試合では求めたいですね。
☆木村選手の攻撃参加
前線でタメを作って1.5列目の選手たちがゴール前に仕掛けていきそれでも相手ゴールを脅かせないときは、2列目の選手の思い切りが重要になります。もちろんタイミングを見誤れば一転して決定的なピンチを招いてしまう守備リスクはあるものの、このポジションの選手の攻撃参加のタイミングがバッチリ合えば得点機に大きく近づけます。そのチームの攻撃のラストを飾る存在となるのがボランチの木村選手。最近の試合ではうまくいかないシーンがあり本人も悔しい想いをしていると思いますが、今シーズンの開幕前後の時期は中盤の底の位置から思い切った攻撃参加によりチームの攻撃に厚みをもたらすことができていました。この動きができる選手がいるのといないのとでは相手に与える怖さも違ってくると思うので、木村選手には原点に立ち帰ってアグレッシブに行く気持ちを忘れないでいてほしいですね。そしてチームは木村選手の動きをよく観察し、攻撃参加しに行った際は守備のフォローを考えたリスク回避の行動とともに、仕掛ける攻撃のバリエーションを増やすための攻撃の努力も同時に行ってほしいと思います。
☆殻を破れるか内藤選手
相手に16歳のFWがいるならヴァンフォーレにも若いストライカーが在籍しています。19歳の内藤選手は現在4試合連続で途中出場しており、チームの活力を再び蘇らせるために前線で奮闘しています。アカデミー育ちクラブ生え抜きの期待の若手選手が途中出場からの短い出場時間でもゴールという結果を生み出すことができればチームが波に乗っていく要因にもなるので、内藤選手にはぜひともこの出番を与えられている今の時期に目に見える結果を示したいところ。彼は世代別日本代表に選出された経験があり潜在能力は高いので、なんとしてもゴールという結果で自身の殻を破ってさらなる飛躍に繋げてほしいと思います。この飛躍するタイミングが今回の熊本戦であってほしいですね。
…現在J2の中位グループは大混戦。1試合の勝敗によって順位が目まぐるしく変わってくるなかで大きく順位を落とすと選手＆サポーターともにメンタル的に落ち込む可能性が出てくるので、ヴァンフォーレはこの大きな変動に巻き込まれることがないように白星を積み重ねて常に上位をキープしていたいですね。メンタル面の充実も大切にしましょう。
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