東野としひろ活動NEWS

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西脇市岡之山美術館『三沢かずこ展』

2016-10-07 04:46:52 | 文化・スポーツ
 西脇市岡之山美術館では、アトリエ個展シリーズの第5弾として『三沢かずこ展』が始まりました。期間は、10月4日~10月23日です。
 個展の初日に見学することができ、幸い三沢先生自身が会場におられ、案内していただきました。



 アトリエに展示された作品10点は、『WORKS』と題された美しい青色を基調とした抽象絵画です。青色は、私も大好きな色で、作品を観ていると不思議と落ち着き、心が和んできました。三沢先生は、青色(ブルー)の中で、濃い青色(ウルトラマリーンブルー)を使われていたそうですが、最近明るめの青色を使われるようになったそうです。
 アトリエ入り口に貼られた紙に、三沢先生は「きぜんとした青、希望をはらんだ青、すべてを包み込む青、深遠な青、これらの青の世界を新作で展示」されたと書かれていました。製作中、熊本地震の発生したこともあり、自然災害からの『祈りの青』という表現もされていました。
展示された作品は、岡之山美術館アトリエで個展を開くことが決まってから、半年間で描かれたそうです。アトリエの空間、室内の曲線を、三沢先生はとても気に入られ、アトリエに合った作品づくりをされたとも話されました。三沢先生の話を聞きながら、作品を観ると、なるほどと感じ入りました。格式ばった本館より、アトリエでの個展の方がとても見やすいです。



 展示された作品の多くは、麻キャンパスに描かれていましたが、和紙に描かれた作品もありました。和紙に描かれた作品は、そのまま展示されており、風に揺らいでいるような感じがしました。
 三沢先生は、長野市出身ですが、現在神戸市北区にお住まいです。自己表現の道を探る中、写真を経て書道に出会われたそうです。書道師範としても活躍されたのですが、水墨画、日本画と進み、武蔵野美術大学短期学部の通信課程で2年間油彩画を学ばれたそうです。
 こうした経歴が、現在の先生の画法に活かされているように感じました。三沢先生は、抽象画具象よりも自分の想いを表現するのにふさわしいと話されていました。それも、最初から形を決めて描くのではなく、描いていく中で想像力を広げて行っているとも、話されました。
 ぜひ、多くの方に見ていただきたいと思いました。
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