TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

今日は羊毛のガラ紡糸の撚り止めをしました

2022年01月31日 | 私の棉と織物
先日までナチョラル原毛をガラ紡機に掛けて紡いだ糸を
撚り止めをして今日は乾燥したのでご披露します。


弾力があって柔らかな糸に仕上がりました
滑らかな手触りは例えようもないです

さーて、これで何を織ろうか
後から五枷ほど出来るのでそれを加えるつもりですから
200gの糸にんります。


この糸は紡績会社から分けてもらった羊毛メリノです
柔らかな手触りですが弾力に欠けると思います
これはこれで何を織ろうかな

何を作ろうかな、物作りは思案も楽しい事です
綿を一眼見た時から作りたい作品が浮かぶ時もあれば、
貴重な糸で勿体無いからと迷う物もある、
それは私にとって楽しい時なのです。


緑綿を織る人

2022年01月29日 | Hiramatuさんの作品
緑綿を栽培して糸を紡ぎ
機を織る人がいる

機の音は島影に流れ
海の彼方に陽は沈んでゆく


経糸が動き 緯糸を待つ
杼が通り 筬が打つ
織る人はこのリズムが好きなのという



緑綿を摘み糸を紡ぎ
布を織り自分の服を作るという
身を飾る喜びを夢見て
今日も機を織る


畑で採れた綿で自分のファッションを作るという
最高な贅沢を楽しむHiramatuさんです。




16枚綜絖手織機の整備

2022年01月28日 | 私の棉と織物
今日は以前からやり残していた16枚綜絖織機の綜絖を
整備の作業をした。


綜絖とはこの装置を通った経て糸を上げたり下げたりして
織物の組織を作る装置です。
この装置の発明(何千年も前の時代)のおかげで織物を生産する
能力は何十倍にも増えたのです。

一瞬にして経糸を上下に捌き織れる事は現代の織機にも使われていて
織機の自動化とは比べようのない大発明なのだ。


私は多数の綜絖に経糸を通すには間違えが多いことを考え
綜絖を色分けして通し間違えを防ぐように考えたのです。



この後は、組織毎に綜絖操作が正確にできるように、
数値化して正確にレバー操作出来る様にと思案中である

織物意匠の専門家としての知識を使って新しい織物開発に役立つ様にと、
今日は整備の1日でした。



静かな竹島で糸作り

2022年01月27日 | 私の棉と織物
今日もオミクロン感染者が増えて過去最高となり、朝からニュースが続き
オミクロン感染の症状がニュースされる毎に自分の体調に不安を感じて、感染?
の恐怖がつきまといます。

そんな想いを吹き飛ばす様に私は糸と綿に没頭中で
木造りガラ紡機で回転奮闘中なのです。


左のガラ紡機は羊毛のナチョラル原毛を紡ぎ、
右のガラ紡機はガラ紡の機能では無く、撚り機として使っています。

フライヤーが回転しながらガラ紡機で紡いだ糸をより強くするために
追い撚りを掛けています。

人間は回転力を身につけて発展して来た。
地球も回転し、月も回転し、宇宙も回転
電気も車も回転し人間社会も回転の中、

私はこの小さな世界の中で綿を糸を回転させているのです。


今日はガラ紡三昧で楽しむ

2022年01月24日 | 私の独り言
今日の竹島は晴れて暖かさを感じる日となった
”春が近づいて来ている”
そんな感じの日を私はクラフトセンターでガラ紡機の運転を楽しむ


カーダー掛けをした羊毛のロムニー種の原毛をガラ紡機の
筒に詰める、




ネズミじゃないよ
カーダー法と原毛を筒に詰める時が大切で、それが糸の出来具合を左右します。
ガラ紡機は臥雲辰致と言う信州のお坊さんが発明した世界的大発明だと思っています。

私のガラ紡機は静岡の木工職人、春山の作で
筒の回転、糸の引き上げ、分銅の移動、を微調整して
番手と撚り回転数を変えることが可能な様に作ってもらいました。

綿ばかりでなく羊毛もシルクもガラ紡可能な紡績機なのです。



今日は6推の筒が全部動き始めました。
出来た糸は上部の丸太に巻き取られていきます。


綿とシルク混紡、ガラ紡の真綿100%、羊毛メリノ種と綿の混紡、
も紡ぎを終えたので、今日のガラ紡はニュージーランド・ロムニー種です。

今後は臥雲辰致のガラ紡機でメリノ、アルパカ、も紡績する予定です。




私の栽培した綿でタペストリーを織ります

2022年01月24日 | すずきさんの作品
昨年のコロナ禍の中で自分の畑で栽培したコットンで
タペストリーを作りたい
と、制作意図を発表して以来
綿繰り作業に始まり
綿打ち(カーダー掛け)、紡錘車の手紡ぎ、撚り止めが終わると次に

織物を作る工程になって先週は、整経、と筬通しまで進んでいた。

今日はいよいよ綜絖通しの作業である


綾棒の綾から一本づつ糸を引き出して綜絖に通しています。


綜絖通しも終わると織機の機能が動き出します
早く織り始めを、と
周りの期待の中で作業は進んでいます。


いよいよ織り始めます!、
「最初に紡ぎを習い始めた時の糸を織ります」
と、いきなりすごくワイドルな糸を織り込み始めました。
「おー!、存在感たっぷりで良いね」

糸紡ぎも後になる程上手になって来て凹凸感も無くなった織物に変わって来るだろう、
ワイルドと上品な糸の競演になりそうだが作者がどんな配置とシナリオを書くのか
楽しみなのであります。





静かな日曜日は雨の中

2022年01月23日 | 私の独り言
今日は日曜日で観光客の人出が気になるところだ
朝から人出は少なく静かな日曜日は午後は雨となった



俊成苑には人影もなく、数人が橋を渡っていた。

竹島クラフトセンターでは来客に備えて通気に気をつけて
窓を開けていた。
そして三河木綿の手織体験は休業中なので
小学校の手織り教室の作品の仕上げの作業をしながら
ガラ紡機の運転と手入れをしていた。



羊毛の原毛をカーダー掛けをして
その原毛のシートをガラ紡機の筒に収めるため細長く巻き取る



原毛のシートをガラ紡機の筒の中へ原毛を詰め込む



原毛を詰めた筒をガラ紡機にセットする


綺麗にカーダーされた原毛は筒に納められ
原毛は筒の回転で撚りが掛かると糸となって
上へ引き上げられ巻き取られるのだ。

誠に自然な動きで、糸を作る原理そのもので
それを機械にさせるのだ。

「切れないか」
「あー細くなって切れてしまう」
「分銅の重みを変えてみよう」
「今度は糸が太くなって来た ]
「荷重を変えてみよう」

いつまでも飽きない私を見て妻は変だと言う
確かに、私もそう思う




静かな土曜日の竹島

2022年01月22日 | Toshieさんの作品
土曜日なのにこの静けさは先週もそうだった



人影も少なく安心してキャッチボールに興じる親子の姿が健康的で微笑ましい
空気の綺麗な竹島って良いなー♪

先週の日曜日は人出も多く
名古屋ナンバーも多くオミクロン感染大丈夫なのか?
と思えるようだったが、
一週間経った明日はどうなるのだろう

昨日今日と感染者数は爆発の数を示している
基本的にPCR検査数が少なく発病者数だけを発表しているので
感染無症状者数がどれ程居るのか、

またして疑心暗鬼の中

ただの風邪だから怖くないよ、
と、言われるが…、

死者は少ないが軽症でも死ぬ思いらしい
治っても認知か?ハゲか?
ハゲは怖くないが・・・、認知症はまだ困るな、


手織り教室とコースターの房作りと”結び”方

2022年01月22日 | 教育 織物 体験教室

竹島クラフトセンターでは、昨日の小学校の三河木綿手織り教室の
作品の房作りの作業をした。

房作りは”片結び”という簡単な縛り方(昔から三河地方では◯◯◯◯縛りとも言うが
Googleでは使ってはいけないと警告が来た)
なのだが、
”結ぶ”という作法が最近の小学生では無理だと言うことになり、
竹島クラフトセンターで仕上げる事となった。


作業は、コースターを織機から切り離し、
硬い紙を入れて織れていない糸部分の中心でカットします。


(例年はここからは学校の先生の指導で子供達が房作りをしていました)



この後、カットされたコースターの上下の糸を6本づつ束ねて
(片結び)をして房を作っていきます。
房の結び目をコースターの側に引き寄せ縛ることは難しいのですが、
一度コツを覚えれば子供たちもクリアーしてお持ち帰りをしています。


今回の小学校の分44枚のコースターを結ぶのに704個の房を作るので3日間程かかりそうです。

ミシンで縫製しても糸を縛り棚寝る房は出来ない
結びが出来なければ本体のコースターも台無しになってしまうので、
私は二十年間手織体験を通じて子供達に”結ぶ”方法を教えて来ました。

コロナ禍の現在、教室で結び方を教える行為が[蜜]を作ることもあり、
本年から小学校の分はクラフトセンターで仕上げることになりました。



蒲郡市形原は日本一のロープの産地です。

ロープは”結ぶ”がなければ用をなさないし、
”結びは美を作り”日本の伝統文化でもあり、
いざという時に命に関わることもあります。
私は登山やキャンプをします。
人類の歴史の中で”結び”がいかに大切な事であったか
知ってもらう実践の機会でもあったのです。



蒲郡市立大塚小学校で三河木綿の手織り教室

2022年01月21日 | 教育 織物 体験教室
今日は朝から蒲郡市立大塚小学校で開かれる三河木綿の手織り教室の為に
手織り織機11台と付属した機材を蒲郡市観光商工課の職員と体育館へ運び込んだ。

凍てつく寒さの中での作業となったが、授業の始まる時には完璧な準備が出来た。


広い体育館に3mの空間を開けて織機を配置して、蒲郡市観光商工課と
竹島クラフトセンターのスタッフの講師5人が参加した。

もちろん、エアロゾル感染も警戒してドアーも開け、
マスク着用と手指と機材のアルコール消毒をしたがそれでも不安は付き纏う、



私もスタッフも高齢者とあって身体中にホカロンを装備して
寒さ対策とコロナ対策をして手織り教室に臨んだ。


蜜を防ぐ指導の為に例年の様な丁寧な指導は出来ないもどかしさを感じたが、

それでも素敵なコースターが出来て来ると生徒さんの目が輝いていた。
わー!っと喜びを発散出来ない今の環境下での子供たちが可哀想である


なるべく指導に接する時間を短く、距離を離して蜜を防ぐことを心がけたが
完全に防ぐ事は不可能であったと思っている。


2時限で1学年44名の生徒が手織りでコースターを織りました。
蒲郡市の繊維の歴史と文化の授業の為に市外からの指導スタッフが
無報酬で参加してくれた事に頭の下がる想いであります。

コロナ禍の中で豊川市から曽田先生、西尾市から信田先生、蒲郡市の小倉先生、
本当にお疲れ様でした。
何事も無く過ごすことが出来るよう祈る気持ちでいっぱいです。






寒風の中の竹島

2022年01月20日 | Toshieさんの作品
昼になっても上がらない気温
「寒いね」
そして
「今年は寒いね」


今日も竹島は人影も少なく
寂しいような安心なような
複雑・・・


上は三河地綿の写真
「地綿は紡ぎにくい」
と言われるが
紡ぐ人間の為に品種改良された綿とは違う
地の綿なのだ。
まだ冬なのに幹には新芽が出始めた


竹島クラフトセンターへ入ればガラ紡機がガラガラと音を立てて糸を作っていた。
緑色はコットンでグレーは羊毛で同時に紡がれていた。

このグレーが堪らないほどの柔らかさと暖かさと弾力はモフモフ♪


カラミ織りに初挑戦

2022年01月20日 | Oguraさんの作品
立葵の染め糸でカラミ織りを始めたOguraさん
初めてのカラミ織りで
最初は手で作る方法を始めました。


1段目のカラミを織ると
「あら!素敵」
と声が出る
これは基本の技法でお楽しみはこれからですよ!


2段、3段と絡ませると

「いいわ、もっと変化させた織り方を教えて下さい」
と言う事で新しい技法にも挑戦する事になったOguraさん
この後の様子は追って投稿したいと思っています。

今日は緑綿の試験織り、明日は小学校の手織り教室

2022年01月20日 | 教育 織物 体験教室
明日の小学校の手織り教室の準備も終わり市役所の車で
織機の運び出しを終えてホッと一息、
外部から感染させてはならないと
機材のアルコール消毒を徹底した。
ボランテイア作業だけになんとか無事に終えたいと願っている



午後は豊橋から通う生徒のHiramatuさんが試験織り前の最終点検、
自分の畑で栽培した緑綿花を手紡ぎをして、
900本の40/2の糸9mを巻き取り織機に乗せ終わったのです。



細い900本の糸を一糸乱れず斉へ巻き取るのは大変な作業だが
Hiramatuさんはやり遂げました。
好きとはいえ粘り強い根性は見上げたものである



「あら、ここが変だわ」
突然の声で教室内が緊張が走り
一本の糸の動きが異常を示したので緊急出動で再点検だ


一本の糸の異常も許せないのが織物である
一本の糸の異常を探す作業は探偵の様に行方をしつこく突き止める
その異常もクリアーして愛でたく完了で来週は本番に入ります


今日は一日寒かった。

明日も寒いという
年寄りの身体には堪える日が続く

初めての紡ぎ糸を織る

2022年01月18日 | すずきさんの作品

西尾市から手織り教室に通うSuzukiさん、

自分の家の畑で育てた綿花を糸に紡いでいたが




今日はその糸を織物に織り込む記念日的な日となった.


手紡ぎをした糸を枷にして、撚り止めをして今日は枷から玉巻機で

玉巻の作業です。

「切れないかしら」

と心配気であったが無事に巻き取りました。

経糸は市販の綿糸を使い緯糸を自分の手紡ぎ糸を使う予定だそう

という事で整経の作業となった。
久しぶりの整経ではあったが無事にクリアーした。

 

その後、整経された糸を筬に通しています
一本一本丁寧に筬目に通す作業で経糸が織機にセットされていきます

続きは来週に投稿しますのでよろしくお願い
です。

今日は晴れた日曜日で人出は多く賑わう竹島

2022年01月16日 | 私の独り言
今日は日曜日、
日差しに誘われて芝生に出た
昨日とは打って変わって人出は多く
おっと!、いけないマスクを着けなければ
 
おー!、昨日と打って変わってこの人の多さにたじろぐ、
 
 
という程では無いが、昨日に比べれば多いのだ
今が芝生の枯れ時で美しい
手入れの行き届いた芝生を歩くのは爽快である
 
この芝生あってのこの風景があり
この風景があってこそこの芝生
 
公園管理人の丁寧な作業あってのこの芝生である
 
 
”津波注意報の発令中だったから海岸に人は居ないじゃろう”
と海岸に出たらこの風景だ
 
人の気持ちも人の動きもよう分からんわ
 
 
最後の三河地綿を展示のための咲かせてあった綿の木を今日は刈り込む
ふと、見ると顕微鏡でなければ見えない程の新芽が出て来たのだ。
 
 
また後ほど接写レンズで写してお知らせしたいと思っている