TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

今日の手織教室は切ったり張ったり

2024年02月06日 | 社長さんの手織

今日は社長さんの織物教室であった。

繊維企業の三敬(株)の社長が織物の原点である綿の栽培を始め

月に4回、織物の基礎中の基礎を学ぶ教室に参加している。

先週は柿渋で染めた綿糸を使って整経の作業を体験して

今週はその糸を織機に掛けるために筬通しの作業と綜絖通しを行った。

織物産業は長い歴史があり、現代では技術ごとに細分化されている、

細かい”分業”の技術で成り立っているが、その分業ごとに秘められた技術がある。

それを、トータルして知識を見直して足元から検証する授業である。

社長自ら筬に糸を通し、綜絖の意味を学び、糸を整えるのだ。

そんな事までしなくてもと思われるのだが、

新技術開発にともない各分業企業の役割と技術の意味を理解しないで

作業に参加しては無理が生じてミスを見逃す事態となる。

つまり真の開発の話に入れない社長が多いのである

一本の糸の弛みがあっては綺麗な織物は出来ない、

全体の緊張が生産の向上の基礎で、一本の役割を理解しながら

作業が続いている。

現代は生産機械の技術も発達して全てが機械が操作する、

セットすれば人の目や手に代わって機械が動く、

それは大量生産のシステムであり、

 

太陽、水、土、畑、季節、雨、風、大地と太陽を相手に 

綿と、糸と 織物を作り、布の風合いは、薄く、厚く、

カラー作りも、天然から、鉱物から、

最も難しいのが 大衆の心理の動きなど、学ぶ事は多い、

 

今日は綿畑の準備作業も始まった!

三河木綿の製品を世界にプレゼンする事業の一歩が始まった。

斬ったり張ったり😅の世界がはじまる

切ったり、貼ったり、裏にしたり、逆さまにしたり、太くしたり、 細くしたり

厚くしたら 薄くしたら、など など

常識がない世界が私は好きだがとかく”この世の中には生き難い”

 

 

 

 

 

 

 


竹島コットンプロジェクトの三河木綿が成長してきました。

2023年07月04日 | 社長さんの手織
「綿の成長はどうでしょうか」
蒲郡市の繊維会社 三敬(株)の社員の柘植さんが心配そう、
「成長していますから大丈夫です」


今日は綿畑に社長も草刈り作業をしています。
蒲郡の繊維産業の掘り起こしをしようと、原点の綿の作付けから
綿作り、糸作り、そして織物作りを土から勉強と実践をしています。


綿作りは熱射病との戦いの中、リーダーの柘植社員の奮闘は続きます。
コットンプロジェクトの中瀬さんも私も綿の木を一本一本観察しながら
手入れをしています。


どうせやるなら楽しまなければとアウトドアーの気分で、今日は男性社員の手作り料理が美味しかった。

以前私もこの畑で綿を作っていたが、疲労から帯状疱疹を患い敗退した苦い思い出があるが、石田社長の新しい試みと挑戦に私も老体鞭打って参加している。


繊維の会社でありながら、原料の何たるかも知らない社長が多い、
織物がどんな物でどんな生産システムで作られてるのか
基礎の基礎を知らない繊維企業が多いのです。

そんな中、根っこを知り、芽を知ろうと努力している企業に”花が咲く”と信じています。




筬の装置とコントロール ベビー寝具の専門メーカー[hugmamu]

2022年06月29日 | 社長さんの手織
今日は、ベビー寝具の専門メーカー[hugmamu]の商標で有名な
三敬株式会社とのコラボレーションで進められている織物研修と
織物企画の教室である。


経緯糸共に密度が荒く、筬の動きで密度の片寄が出るのでコントロールが難しい
特に両耳の折り返しに微調整の効果が現れるのであるので
一本づつ丁寧な筬の操作を要求される。


この企画は教室に入ると必須科目で皆さんに経験してもらうのは、
筬の大切さと筬の動きのコントロールが出来れば今後の企画の中で
技術が活かせるのです。

(一般の動力織機では打ち込み込み密度はコントロール出来るのだが
 手織織機では自分の手でコントロールしなければならないのである)

今日も暑い中での授業だがもう少しで織り上がりです
これが過ぎれば今後の織物のテンション調節と筬の動きのコントロールは
相当楽になるので頑張って欲しい




初級者の二人が基礎中の基礎を織る

2022年06月23日 | 社長さんの手織

竹島クラフトセンターの手織教室へ蒲郡市内の繊維企業の

三敬株式会社から派遣された社員二人の生徒さんが織機に向かっていた。

三敬株式会社といえばベビー寝具にこだわり、

hugmamuの商標で有名な会社である。

手織を習い始めたばかりの二人の社員が初級の平織りの勉強から始まった。

”平織で始まり平織で終わる”と言われるほど基本中の基本の技術である、

 

織物と言えばバタンバタンと音を立てて織る動力織機の印象が強く

手織織機でも強く打ち付けるものだと思い込んでいる人が多い、

そこで、教室では密度の荒い織物を織りこなす授業から始まった。

今回の織物は経糸本数も少なく織物の糸と糸の隙間を

コントロールすることが難しい密度になっているので

筬を寄せる動作を微妙に神経を使いながら

織り上がって来る織物の隅から隅まで神経を使う授業がまだまだ続く。

 

 

 

 


私は糸を知り織りを知る

2021年10月25日 | 社長さんの手織
初めて手織機に触った
織物を織るには準備がいる

準備は計画の始まり
計画は企画の始まりだ

織物はコースター
家族全員のコースターを織る計画

その為にサイズを決めて糸を決め
整経が始まり筬通しを終え綜絖通しも終えた


一本一本緯糸を通すと筬を打つ
その行為が永遠に続く
そんな想いを感じながら糸を通す