TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

初めて染めた草木染め糸を使って新しい企画に入ります

2024年02月01日 | Tuge sannkei

Tugeさんが刈り取ったミカワ苅安を使って染めた糸を使って

新しい企画に入った。

(新しい作品を織る前に糸の種類、糸の太さ、糸の密度、柄と組織、使用織機 など)

Tugeさんの織たいものは刺子織りである、それも単なる刺子ではなく

柄を織りたいと言う、

以前私が組み立てたサイコロ柄を柔道着の組織で織り現そうという事になった

但し、この織り柄は単ビームでは織り通せないので

二重ビームを使う事となった。

 

その規格指示書に従って今日は整経の作業から始まった。

「柄のサイズはデザイン的に決めて織り幅を決めないと」

「あー!そうだわ」

彼女の苦難がまたはじまったのだ。

 

 

 

 


新しい紡ぎ車を買いました

2023年12月18日 | Tuge sannkei
三敬(株)のtugeさんが新しく購入した紡ぎ車を持って来た。

「これ、新しく買ったのよ」

おー!新しくていいね、



「私まだ慣れていないから」
と言いながらも緑綿を引きはじめた。

手に持った緑綿の撚り子から糸が伸びて撚りがかかる


「緑の綿は引きにくいわ」
緑綿は繊維が細くて糸に紡ぐのは難しいのだ。
「緑とか茶とかは糸に引きにくいのよ」

新しくてまだ手に慣れない紡錘車を操る事に懸命のTugeさんは努力家ですから
来週の教室にはもっと上手になっている事でしょう。



ミカワカリヤスで染める 鉃媒染(お歯黒)

2023年11月16日 | Tuge sannkei
蒲郡市東部小学校の三河木綿手織教室用の織機に経糸をセットする作業も終わり、
今日から自分の企画に入ることが出来た。

先週にやりかけのミカワ苅安の染めを再開した。

(三敬(株)の柘植さんが裁断した三河苅安)
竹島グランドゴルフ場の北側にある蒲郡コットンプロジェクトの綿畑で
採取した三河苅安を今日は先週に続いて染めることにした。




晒しの袋に苅安を入れて攪拌しながら煮出す。
まだ色は出てこないが20分ほど攪拌して待つ、
油温が80度を超えると湯に色がついて色素が出て来る。

2番汁まで取ると一番汁と合わせた煮汁の中へ糸を入れて今日の作業は終える。
明日は鉄媒染をする、希望の色が出ますように😅 






嵐を超えて花を咲かす

2023年08月15日 | Tuge sannkei
台風7号がノロノロと北上を始めて作夜から紀伊半島を縦断
私は気象庁発表の台風情報で天気図と睨めっこだ。

蒲郡から離れたコースで気圧も970hpまで上がり一安心だが
時折吹く風向きに神経を使うが、行動は明日の朝と決めた。

正午の竹島海岸、海はまだ白波を立てて時折風を伴ったあめが降る


竹島クラフトセンターの綿の木は風で枝が数本折れていたので支え棒と紐で補強


コットンプロジェクトの綿畑、強風が吹き付ける中でも大丈夫だ。
支え紐を張ったためにほとんど被害は確認できなかった。


綿畑を管理している柘植さんの努力で、台風を乗り越えたようだ。


白い洋綿の花が咲き乱れて実がついて綿が開いたら収穫が大変なことになりそうだ。


私は、三河産地の未来を開く綿の花に見惚れた。


5月6日は岡崎城公園へお手伝いでした

2023年05月07日 | Tuge sannkei
久しぶりに岡崎へ来た
岡崎城といえば今は大河ドラマ[どうする家康]で話題沸騰中で
お花見も大変な混雑であったようです。
 
私も どうする[家康紀行]のコーナーで少し出演させていただいた関係で
岡崎城がとても身近になりました。
 
 
今日は蒲郡市の三敬(株)のhugmamu 岡崎店が
三河木綿の手織体験で出店しているので今日はお手伝いです。
 
蒲郡は朝から大雨で心配したが岡崎公園は今日も賑わっていた。
 
 
イベント会場は賑やかで戦国武将のアトラクションも行われ
お店にも戦国武将が訪れて竹千代君もご来店で三河木綿の
手織体験を楽しんでいただきました。
 
 
この竹千代君、徳川家康について相当な専門家で
大河ドラマ どうする家康の内容も全て勉強していたので、
徳川家康の母於大の方が、松平家家臣に三河木綿の栽培を奨励した
コーナーの放送で私も出演していたと話すと
「僕、そこ見ましたよ」
と言われてタジタジでした。
岡崎の竹千代君は凄い!
徳川武将隊の行列には松平竹千代として出演しているそうです。
 
 

今日の竹島 綿畑の芽吹きに一喜一憂

2023年05月03日 | Tuge sannkei
今日の竹島は潮干狩りもなく観光客でにぎわっていた
「ここは日本か?」
と思わすほど元気な若者達の外国語が飛び交って
ダンスや歌声が聴こえてピクニックを楽しんでいた。


店の作業を終わり駐車場に向かう途中に竹島ベイパークにある
綿畑に寄ってみた


ミカワテキスタイルネットワークNEXTの綿畑である


綿の芽が出て日毎に伸びて来ました


1箇所から数個の芽が出ているところもありもう少し大きくなったら
選別しなければなりませんがまだ大丈夫です。


葉の一部が虫に食われていますが丈夫に育っています



芽が出ていないところもありますが、深く種を植えたところは
時間がかかっているかも知れません、もう少し待ってやりましょう


綿の芽を観察しながら
「これだけ全部育ったら密集して綿の収穫時には大変だよ」
「芽が出ないところへ種を追い撒きしてやりましょう」



隣の花壇のハーブも根がついて花も綺麗です


「この木は志賀高原の渋峠へ登った時に沢山食べた木の実だ何て言ったかな?
「ブルーベリーでしょ」



「これはわかるよ、苺でしょ」

「そうだ!、染める材料がいっぱいあるから草木染めをここでやろう!」
なんて話に盛り上がってしまったのです。




綿畑の作業を終えていまから機織り修行です

2023年04月21日 | Tuge sannkei
先日は綿の種植えを終えて一息ついた三敬(株)社員のTugeさん
今日は綿畑の手入れをしてから機織りの勉強です。
 
自分で考案した織物意匠図を実際に織り上げたらどの様に織れるか
そんな課題に取り組んでいる
 
「間違えたところもあるから」
と言って織り上がった布を眺めた。
 
 
 
自分で考案した意匠図が織物に変わる時
方眼紙から現実の織物が現れる時、想いとは違う織物が現れたり、
想像以上の織物が現れた時ワクワクする気持ちは、
織物のノウハウ雑誌などから得たものとはちがう醍醐味を味わっている
 
 
「ここはいいけど、ここはイマイチだわ」
と。本人は反省しきりだが、
「全部が完璧とはいかないがこうして織ってみたら想像以上の物もあり、
何が良くて何がいけないか よく分かりました」
 
Tugeさんは、物作りの原点の綿畑と織物の原点の手織を同時に行なっている、
綿ばたけの芽吹きもはじまり、梅雨、高温、乾燥、台風、などなど
大自然を相手に綿の木と織物修行が同時に進行する毎日が現実となって来た。
 
 
 
 
 
 

三河木綿の綿畑から織物まで

2023年04月04日 | Tuge sannkei

竹島クラフトセンターでは今日も組織織りを学んでいる

綿織物製品を販売している柘植さん、

今日はワッフル織りの組織を自分で組み立て織り始めていた。

「まだ間違えているところがあるから、あまり見ないで」

綿織物のベビー寝具の(株)三敬の社員だが、この人綿畑も耕作している

竹島グランドゴルフ場近く(蒲郡市松原町)竹島海岸にある畑で

三河木綿の綿を育て自ら織物を織ってしまうという事業がはじまった。

三河木綿の三河の綿の基本的根点作りが始まったのです。

冗談ではない大変なことを始めてしまったのです。

新しい三河木綿の拠点はここ竹島の綿畑から発進します!

もうすぐ種まきです!

その様子も投稿していきますのでみなさんよろしくお願いします。

 

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自らの手から作る自分のファッション

2022年10月03日 | Tuge sannkei

「私はもう少しだわ」

同じ(株)三敬の社員であるKudouさんがもうすぐ織り終りだが

Tugeさんは綾織りの部分があって少し時間がかかりそうだ。

織機を立ち上げるとTugeさん織りかけの布が現れた

おー!

「良いね」

一週間ぶりのご無沙汰で今日も織機が動き出した

 

綿糸を使った多重ガーゼ織りで究極の柔らかさを表現した

(株)三敬の商品の全てを知っている社員が他の繊維の獣毛アルパカを織る事で

改めて綿の良さを見直す機会となった。

 

今日の授業の終わりは綿の手紡ぎの訓練である

会社で栽培をした綿を使って織物を織る事が研修の一つだ。

「自分勝手に紡いでもだめだよ」

「ゆっくりそーっと綿と会話するように」

「急な動きは禁止だよ」

「ゆっくりと優しく綿をいただく気持ち」

師匠の檄が飛ぶ中での(株)三敬の社員研修でした。

 


盆明けの教室

2022年08月18日 | Tuge sannkei

盆休み開けの今日の竹島

ようやく夏が来た?ような空と爽やかな?風が吹く中を

小さなお子様とお母さんの姿が目立った。

 

教室内では三敬(株)の生徒さんがアルパカの作品を織り始めている

整経と筬通しと綜絖通しを終えて織機にセットされた経糸

4枚の綜絖を使って正確に口が開けばいよいよ織り始めである

 

アルパカの糸を扱って、綿糸との違いと両方の糸の魅力を学ぶ時間である

「一本の糸の通し間違いだわ」

「間違えは、それを修復する技術を学ぶことが重要なのだ」

いよいよ本番に入ったTugeさんは多色交差のチエック柄に

平織を基本に綾織を織り込む計画である。

 

 

 

 

 

 

 


機を載せる準備が進む 

2022年06月13日 | Tuge sannkei

機を載せるとは織機に経糸を載せることである、

古来から織機と言う道具を機(ハタ)と呼び、機械と言えば織機だったのである。

明治時代になってマシンが輸入されてミシンとなった。

事ほど作用に生産物と言えば繊維製品が多かったのである

余計な話になったが

今日は竹島クラフトセンターと繊維業者三敬(株)とのコラボレーション企画

手織教室の工程から繊維の基本を学び織物を見直す授業である。

初めての綜絖通し作業なので糸本数は少なめにして筬密度も少ない

だが、神経を使う作業である

Tugeさんの整経は縞整経だ。

それは経糸色と緯糸色の交差した変化を知る事を学ぶ

 

奇数糸と偶数糸を分けて綾をとった綾を頼りに綜絖へ通す作業だが

順序が狂うと織物が織れない事態となってしまう意味を学んでいる

「疲れますね」

初めての作業は予想がつかないだけに不安がともない神経を使う

糸一本一本を確認しながら通していく

この作業を終えれば次は楽しい機織りが始まる、

その前の準備を整えるには大変な労力がかかる

ここを通過すれば次はフアッションと装飾の世界が開けるのだ。

 

私が高校生の時にアメリカ人デザイナーのドロシー リーベス女史の

講義の中で女史はこんな話をした。

「アメリカの上流社会の女性で手織が出来ることは最高の贅沢である、

居間にセンスの良い織りかけの布が掛かった手織織機があり、

手織が出来る”心の余裕”と”センス”と

手織が出来る”時間の余裕”があることが最高の贅沢である」

と女史の話を思い出した。

 

 

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