TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

二人のクリスマスで気持ちを織り込むのです

2022年12月26日 | 蒲郡 竹島観光 

夕暮れ迫る竹島海岸に街路灯の灯がついたころ

手織体験にやって来たカップルです。

竹島橋は強風で身を切られるような体感温度となっています

暖かい心を冷やし切る冷たさの中を竹島クラフトセンターにやって来て

古い昔から続く機織りをカップルで楽しもうという心は何だろう、

 

そうだ、今日はクリスマスだ。

私にはすでに置き忘れた時となっているが

若い二人にとって記念すべき今夜なのだ。

 

などなど、考えるうちに機織りは進んでゆく

彼の手織が丁寧でベテランのような織り上がりを見せている

「綺麗に織れています」

「初心者では無いですね」

と尋ねると

「今日が初めてで予備知識もありません」

と言う、

上の写真の彼女の織りも相当綺麗に織れているが

下の写真の彼の織物は丁寧すぎると感じる

秘められた心がこのコースターにはある と、私は思った。

 

もう二十年以上前の事だがこんな事があった

「二人で織ったコースターは竹島で交換します」

 

私の想像は創造を産む?

 

 

 


クリスマスを手織体験で過ごすご一家でした

2022年12月26日 | 蒲郡 竹島観光 

今日は外は風が強いが日当たりが良くて教室内はポカポカです

数週間前に予約を頂いたご一家が手織体験にやって来ました。

お子様と両親の4人様の手織体験フルコースの授業です

最初に三河で採れた綿花の綿繰り作業をしていただきます。

綿と種が分かれる綿繰り機に夢中のお子様二人は

自然の大地に芽生えた綿が植物から織物の原料になる過程を楽しみ、

次の綿打ち作業では綿が綿に変身する様子で綿の実態を知るのです

次はご一家の手紡ぎ作業になりました。

「凄いよ!何で!、綿が糸になるの?」

「不思議だな」

実験による新たな不思議は楽しい、

「私もやります」

お父様も手紡ぎに挑戦です

「なるほどね、糸はこうして出来るんだな」

「やればやるほど面白いし楽しいです」

リーチのあるお父様は長い糸を紡ぎました。

早く手紡ぎ体験をしたお母様は紡いだ糸を織り込む手織体験です

好きな色糸を選んで自分で作った糸を織り込むなんてワクワクです。

 

僕も紡いだ糸を織り込んでいます

「ブルーが好きなんだね」

隣ではお父様が懸命な機織り作業をしています。

 

お父様は暖色系のカラーを選んで織っています。

出来上がりが楽しみですね

親子であっても手織体験が始まると自分の作品に熱中しています

それぞれ独立した気持ちで織り続けているご家族が大半です。

 

お母様のコースターにも手紡ぎした糸が織られています。

生まれて初めて紡いだ凸凹した糸ですが、

これを織り込むとボリュームのある素材感豊かなコースターになりました。

 

すでに手織は終わり 房作り作業のお嬢さんは余裕のピースサインです

となりの織機のお母様は懸命の房作りの最中です。

お子様のことは構っていられないのがこの教室の現実です。

 

「これが難しいんだ」

気が許せる時が無い煩雑な作業が続きます。

「でも、楽しいです!」

世界で一つのonly one

僕だけのコースターが出来るのです

 

竹島のタペストリーをバックにして

ご一家の手織体験のフルコース完了の記念撮影をしました。

自分で作ったコースターを掲げてください!

おめでとうございます

 

 

 

 

 


竹島で母娘で手織体験をしました

2022年12月26日 | 蒲郡 竹島観光 

「手織体験をしたいんですが」

二人のお客さまの体験申し込みです

午後の体験申し込みのお客さまは2時40分からなので

「今なら丁度出来ます」

と言うう事で体験が始まりました。

早速、好きな色糸をシャトルに巻いて織機に座ります。

スタッフから織物が出来る原理と織機の操作方法を教わりながら

手織体験が進みます。

「難しいと思ったけど楽しいです」

瞬く間に体験予定時間がすぎると

お二人とも見事に綺麗なコースターを織り上げました。

器用な手付きで正確にコースターを織り上げたお母さん

「出来ました、嬉しい!」

と出来上がったばかりのコースターを見せてくれました。

 

お二人とも見事に綺麗なコースター織り上げました

私のデザインと紋紙で織り上げたタペストリーをバックに記念撮影です。

お母様はお洋服と同じブルー系のコースターで

お嬢様はお洋服と同じ茶系のコースターを織り上げました。

おめでとうございます。

「神戸から来ましたが竹島は良いですね」

と、嬉しいお言葉をいただきました。

 


素材作りの毎日だが

2022年12月25日 | 三河織りの地産地商

「ここお店?」

竹島クラフトセンターに来た人が呟く

原毛から織機までところ狭しとゴタゴタした店である

ここ、私と手織教室の生徒さんのアトリエであり素材置き場でもある

「少し片付けたら?」

仕舞い込んじゃうと分からなくなっちゃう、

そう、ここは絵画のパレットみたいに乱雑に置かれたいる

次の作品を作る時、考え迷い捲ることしきりで

あれにしようか?、あの素材にこれを混ぜ込んだら?

紡ぎ方変えたら

それに合わせた組織を作ったら

その時、この乱雑が必要となる

 

そんな私の目に飛び込んで来たのは

生徒のToshieさんの織機の傍に置かれた大きなガマ口バックだ

「かわいい!」

 

織られた素材に可愛い刺繍が素朴で 良い!

 

 


雲の流れで明日の寒さを見る冬の夕暮れ

2022年12月23日 | 蒲郡 竹島観光 

蒲郡市主催の冬休み手織教室を終えて竹島クラフトセンターを出て

芝生広場から竹島を見ると太陽はすでに雲の下に沈み

夕闇迫る冬の夕暮れの色が広がっていた。

明日も寒そうだな

伊吹おろしの予感を教える雲の流れであった

 

 


冬休み手織教室でマフラーを織る

2022年12月23日 | 教育 織物 体験教室

蒲郡市産業政策課主催の[冬休み手織教室]が開催され、

応募された2名の市民が参加して竹島クラフトセンターで行われました。

始めての機織りで少し緊張気味に始まりましたが、

スタッフから織物が織れる原理と織機の操作方法と

ミスが起きた時の対処法を学びながら授業は進みます。

経糸は白と黒に分けられ、緯糸は竹島クラフトセンター特製のレインボーに

カラー展開する羊毛を織り込みます。

織り始めて3時間程で一枚のマフラーが織り上がり、その後の

房作りの工程を教わりながら仕上げをします。

 

「わー!出来ました」

「おめでとうございます」

「織れて嬉しいです」

教室に歓びの声が響きます

織機から切り離されてマフラーが誕生しました。

自分の手から生まれた作品が今手の中にある、

愛しさにも似た愛着が生まれる瞬間である

まだ、房処理も仕上げも終わっていないが

早速首に巻いて記念撮影をしました。

”おめでとう御座います”

 


Oguraさんのからみ織り3作目が出来ました

2022年12月23日 | Oguraさんの作品

「もうすぐ織り上がります」

生徒のguraさんが織っていたからみ織りの作品が完成に近づきました。

からみ織りの勉強を始めて3作品目で、

今回はからみ織と平織を交えた作品に挑戦した。

自らから織機にからみ織りの装置を作り、

同時に平織も織り込むという困難極まる織物を織ることに挑戦して来たOguraさん、

経糸が捩れて経緯に隙間が出来る形状の織物に

今回は平織のストライプを入れてからみ織の透け感を強調する織物になった。

今まで張られていた織物が織機のビームを緩めると

糸が柔らかな曲線を描き織物全体が揺らぐ

「出来たわ」

作者の張り詰めた気持ちも緩み出来栄えに笑みが溢れる

織物技術と基本原理を後世に少しでも残しておきたいという

思いかからTCC手織教室では各種織物の技術伝達を心がけている

 

 

 

 

 


竹島に飛ぶ鳥も龍がごとし

2022年12月10日 | 蒲郡 竹島観光 

あれ!渡り鳥が

まー!凄いよ龍みたい

冬が来たのだ

そんなのどかな俊成苑に渡鳥の編隊が龍のような形になって西に飛んだ

 

今日は晴れて気温も上がりのどかな土曜の昼下がり

芝生に織機を置いて紡ぎ車も置いて私はのんびりと糸紡ぎ

 

「手織体験は出来ますか」

と、お客さまのご来店です。

 

かわいいお嬢様の手織体験で、お父様とお母様は見学とビデオ撮影です。

スタッフから織物がなぜ織れるのかと織物原理の説明と

織機の操作方法を教わりながら手織が進んでいきます。

 

5分もすると自分でスイスイと織っています。

「何年生ですか?」

「まだ幼稚園なんです」

「あれ、まー」

凄い、

小学生と間違えてしまったのです。

 

織り方を覚えるのも、織る動作の正確さも小学二年生かな?

見事に私の思い違いでした。

 

三河湾の竹島を眺めながら手織体験が進みます。

今日はタープドームの設営はやめて太陽の光を浴びて手織体験です。

 

最後の紺色の糸を織り込むとコースターも出来上がって来ました。

セーターもピンク、織っているコースターもピンク

「ピンクが色が好きなんだ」

そして、見事なコースターが織り上がりました。

 

出来上がったコースターを掲げてお父様と記念撮影です

おめでとうございます!

 

 

 


麻暖簾を作ります

2022年12月10日 | Shiozakiさんの手織り

「次はからみ(もじり)織りで暖簾を作りたいです」

新城市から通うShiozakiさん次の企画を発表しました。

早速、使用する糸を探します。

麻の太番手の糸を探し出してくると OK!と言うことで

整経も慣れて早い作業で終えてしまいました。

 

「作業が早くなったね」

「いえ、本数が少ないから」

と言いながらすでに綜絖通しの準備をしています。

 

平織地にからみ(もじり)織を入れるタイプの暖簾を織る計画で

1時間ほどで綜絖通しも終えていました

太番手の麻の織物だからかなりのボリュームの暖簾になりそうです

 

来週には麻の暖簾のからみ織が見える事でしょう

乞うご期待です!


からみ織りに楽しみを見つけた

2022年12月09日 | Oguraさんの作品

今日もからみ織りを織っているのは市内から通うOguraさん

絡み織りを始めて何作にになったのだろうか

織っては戻し、織っては戻す事、何回何十回あっただろうか

「もう一度挑戦しますから」

「今度は平織を入れて織ります」

一つの物を極めたい

自分のものにしたい

人のやれない事をやってみたい

織物も自分も極めてみたい

彼女は自分に挑戦しているように見えるが

そんな目標がある彼女が羨ましい

 

 

 

 


8枚綜絖織機の千鳥柄を極める

2022年12月09日 | Hiramatuさんの作品

あいち市町村フェアーが終わってやっと一息ついた今日

久しぶりに竹島クラフトセンターを覗いてみると

生徒さんがそれぞれの作品制作に集中していた。

豊橋市から通うHiramatuさんは今日も8枚綜絖織機で千鳥柄を織っている

「この前の作品より色濃度を上げてみました」

白黒の千鳥格子ではなくて黒色を濃淡2色にして

白黒千鳥の強さを和らげようとしているようだ。

「おー!平織組織の意味が分かったようだね」

「はい、これで織り安くなりました」

与えられた条件から良いところと悪い条件をクリアーして

改良することで新しい作品が生まれ制作効率も改良される

 

”次は何を織るか”

それが問題だが

織ることは自分の心を糸に託して織り込む毎日だが

心は温かいもので満たされていくのであろう

 

 

 


あいち市町村フェアー 豊橋筆の店主が手織体験にやって来た

2022年12月09日 | 三河木綿の手織り体験

12月3日、あいち市町村フェアーに出店

ジブリパーク内の会場とあって人出を期待した

 

午後になるとあいち市町村フェアーに出店していた[豊橋筆]の店主が

竹島クラフトセンターの手織体験に来店して下さいました。

 

手織のスタッフから織物が出来る原理と織機の操作方法を

学びながら手織体験が始まりました。

 

手織を楽んでいる様子を動画に録りながらの作業です。

「難しそうだと思ったけれどこれは楽しいです」

来店者も少なく静かな店内で落ち着いて手織を楽めています。

流石に筆作りの名手だけに、見事な織を見せてくれました。

手先の器用さだけでなく物を作るセンスの良さを見せていただきました。

初めての手織とは思えない素晴らしいコースターが出来ました。

♫おめでとうございます♪

 

 

 

 

 


あいち市町村フェアーへ 起床3時30分

2022年12月08日 | イベント・彩まち竹島手作り市

12月3日、今日は愛知万博跡地で開かれる”あいち市町村フェアー”へ

出店のために朝3時30分起床して4時30分に蒲郡を出発した。

勿論、機材の織機4台と綿から糸を紡ぐ道具も一式積み込んだ。

 

東名高速日進ジャンクションを経て5時40分モリコロパークへ到着、

蒲郡クラフトフェアーでは決める立場だが今日は出店者だから

決められた搬入時間は守らないと出店はできないのだ。

 

6時にジブリパークのゲートへ一番乗りだが とにかく寒い!

開門と同時に機材搬入だがまだ暗くこの冬の最低気温で寒い、

 

少し暗く地下を思わすような地球市民交流センターの体験学習の施設の一室が

TCC竹島クラフトセンターの手織体験の教室となった。

人通りが少ない予感は下見の時に想像したが、ズバリ当たってしまったようだ。

外にはジブリパークへ入るバス停があるが今日はバスの発着も少ない

今日は三河木綿の綿の種取りから糸を紡ぎ織物を織るという

三河木綿のフルコースである。

人通りが少ないのも静かな体験が出来て良いのかも知れないとも思う、

8時の開業には教室の準備と機材の設置が終わって、

ボランテアで応援に来て頂いたスタッフも揃って9時にスタートをした。

三河産品アンテナショップと私が推薦した三河木綿の産地特産品

三敬(株)のhugmamu の商品を並べてお客様を待つ、

 

 

(窓に貼ってある×印が気になるが)

余りの人の少なさに思い余って看板を借りて手書き看板を出した。

その効果あって少し覗き込む人も増えたが

竹島クラフトセンター始まって以来の不入が続く

 

午後になって三河木綿のフルコースのお客様がご来場です。

母娘で綿の種取りと糸紡ぎ、そして機織り体験です、

早速、江戸時代からの道具である綿繰り機を使って綿作りが始まりました。

 

次の作業は糸紡ぎの作業です。

お母さんも真剣に糸を紡いでいます

「あー!切れそう」

「あ!切れちゃったわ」

少し糸車に慣れてくると

「難しいと思ったけど楽しいです」

「糸ってこうして出来るのですね」

お嬢様も綿を紡いで糸を作る体験に真剣です

「わー!糸が出来たわ」

「すごいね、綿がこんなに強い糸になってる!」

ジブリにもこんなシーンがあったかしら

 

そして、好きな色糸を選んで手織体験が始まります

「今日のために私が染めた糸もありますから」

「私はこの色にしよう」

と好きな色のシャトルを選びました。

スタッフから織物が出来る原理と織機の操作方法を教わりながら

お母様の機織り体験が始まりました。

「レバーを動かすと綜絖装置が動いて経糸が上がったり下りたりします」

「経糸と経糸の間にシャトルを通します」

自分で紡いだ糸も持って織機に座ったお嬢様も緊張した様子で手織が始まりました。

スタッフから糸の動きや繋ぎ方を教わりながら手織が進みます。

体験室に機織りの音が響きます。

母娘の手織体験です。

作業は同じでも作る作品は違ってそれぞれの個性が出ています

「これは楽しいですよ」

「やって良かったです」

「あらー!凄くいいわ」

自分で紡いだ糸(白い糸)が織り込まれて白く輝くようだ

世界で一つ自分が作る作品が家庭を飾るのだ。

お嬢様も仕上げの房作りの作業に入りました。

「難しいですか?」

と聞くと

「凄く楽しいです」

人類は糸を手にして編んだり織ったりし物を入れたり、

暖をとって寒さから身を守り命を守って来た。

 

人が織物に感じる楽しさと安らぎを感じるのは、

こうした歴史から学んで来た証なのだ。