TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

自分で育てた茶綿も織り込みました

2024年04月23日 | Itoさんの作品

今日は月曜日、なんとなくゆったりとした竹島俊成苑を眺めながら

手織教室では生徒さんが自分の作品の制作に勤しんでいた。

「織れたわ」

「わー!素敵!」

作者のItoさんも織り終えて幸せいっぱいの表情です。

自然味あふれる作品は人間の心を優しくしてくれます。

茶色の糸も、自分で育てた茶綿の棉を紡いだ糸を使用して、

この世に二つと無い希少な作品となりました。

 

 

 

 

 


伊藤さんの作品が出来た

2024年04月09日 | Itoさんの作品

「出来ました!」

教室内に生徒の伊藤さんの声が聴こえた。

「おー!出来たね」

わー!すてきだわ!

おめでとう御座います。

草木染めで染めた綿のショールの手織作品である

昨年の秋に採取したミカワ苅安を煮出して染めた綿糸を使って

チェック柄を織り出した。

グランドはアルミ媒染で染め、濃茶色は鉃媒染の処理をして染め出した。

織機から切り出す布の誕生は新たな命の誕生に似て

長時間かかり織り出され生み出された布は

命の誕生に似た感覚を覚えるものである。

 

 


ワッフル織りを織りたくて

2024年01月31日 | Itoさんの作品
「ワッフル織りを織ってみたいです」
「まだ織ってないからやりましょう」
早速糸選びに入りました。
 
「私が作った糸があるから使ってみるか?」
「ハイ!」
 
 
織機の準備から、整経 筬通し 綜絖通し を終えて
織り始めましたが3日で織り上げました。
 
「先生、出来ました」
「おー!、出来たね おめでとう」
 
 
「良いじゃないか」
綿の糸でワッフルの魅力たっぷりの蜂巣が織れています
教室の生徒さんの祝福を受けて
 
「上手く出来て嬉しい!」
 
組織の特性と密度と糸番手を合わせることは大切ですね、
 
 
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ワッフルを織りたくて

2024年01月24日 | Itoさんの作品

「この糸でワッフル織りをやります」

持ち出したのは私が作った特注綿の80番手6本合糸だ

この糸ならワッフルの魅力は十分出せるだろう

先週に整経も終えて筬通しも経て綜絖通しも終えて今日から織り始めである

各工程を終えていよいよ機織りが始まるのです

ワクワクするような想いが込み上げる時である

”上手に出るかしら”

想い描いた様な織物が目の前で織り出されて来るか

緊張と不安が頭をよぎるのだ

おー!良く出た!

この一瞬が織り手の喜びの時である

ワクワクするように一本を織り込む

「出たわ!」

勝負師のような一瞬の興奮が湧き上がるのだ

織物を企画する時の夢

糸を選ぶ時の夢

織機に糸を乗せる作業に不安と夢が交差して

織り始める時は不安に覆われるが

織り始めたら夢の中

作者は正に夢の中だった。

 

 


楽しいアートが織れてきましたね

2023年12月18日 | Itoさんの作品
「インテリアの作品を作りましょう」
この一言で始まったこの企画だった。
「もっともっとアートして」



原色原毛をミックスしてカーダーしてカラーを作る、
「自分の素のままでは楽しく無いから、糸と織りで遊ぼう」


それから始まった色作り糸作りと織物作り
「もっと楽しく、もっと遊ぼう」
「男も女も年齢も関係なく自分を変えて織ってみよう」


織ると言うより、糸を重ねて盛り上げてんこ盛りの織物だ。
「糸が足らなくなってしまったわ」
原毛を取り出しミックスしてはお気に入りの色を作る
「OK!、いいわ、素敵!」



「出来たわ」
機から下ろすのが怖い気分で機からカットされた
作品がこの世に姿を表す瞬間が怖い

「まー素敵だこと」
「かわいい!」
周りの人も喜んでいるよ


織物をやり始めて遊んでみました
もっと遊べ、もっと変わって
色をつくれ、糸もつくれ、
あれもこれも、もっと、もっと

熱いのは先生だけみたいよ

作者はもうすぐ第3作目の作成に入りますからその内容を投稿していきます。



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アートを織るには私もアートする気持ち

2023年11月30日 | Itoさんの作品
豊川市から教室に通うItoさんが製作しているのはアート作品、
色や糸に恐れずに、時分の気持ちをアートして欲しいな、

と、いうコンセプトで始まったこの織物だが
デザインしながら織ると言うが、それはとても難しい


今日は途中で糸が無くなったのか糸紡ぎが始まった。
織りながら色も糸も作りながら織り進めている


出来上がる織物を描きながら、原色羊毛で色をミキシングしながら糸を紡ぐ
「わー!、良い色が出来たわ」
それは大変ワクワクする瞬間でもある


良い色が出来たから、今度は紡ぐ作業である
良い色が出来るとやる気も出る
さー!来週は織るわ!






織れば出来るアートが出来る

2023年11月21日 | Itoさんの作品
豊川市から竹島クラフトセンターに通うItoさんがアート2作品目を織り始めた
ので紹介しよう。


地味目の作品が多かったIto さんだが、カラー展開の作品を織り始めた
16色の原毛から混色して無限のカラーを作り糸に紡いで織り始めています。
自分の手がパレットだから

「自分を変える感覚で思い切り作ってみよう」
 「変身ですね」
 「そうです、作品の中で自分を変身してみるのです」



織物製作中は全体が見えないが、織機から下ろせば一服の絵になる、
飾って見るだけでなく触って敷いて生活の中でアートする、
それを作り出せる人、アートできる余裕のある人、
そんな人が素敵だなと思うのです。



出来ました!織機から切り離します。ドキドキ

2023年10月25日 | Itoさんの作品
「出来ました」
豊川市から通うItoさんが織り上がり宣言をしました。
「おー!、出来たね」


一週間に一度、教室に通って織り続けて今日は織り上がりの日となった
今までの課題は自分好みの地味目のカラー展開でしたが、
今回は原色羊毛のカラーから好きな糸と自分で描いたデザインを元に
原毛をカーダーにかけて、紡錘車で糸を紡ぎ、織り続けて来ました。


出来上がってみると想像以上のボリュームに圧倒されそうです
企画をしているうちはクッションにしようか、それともラグマットにしようか
継ぎ合わせてカーペットにしようかと考えていた様ですが、
「先づは部屋にタペストリーとして飾ってみます」

「アートは苦手なのよ」
と言っていましたが、やってみると次の展開に夢を馳せているItoさんでした。

このあとの作業は、羊毛糸の長さを揃えて切り込む作業です。

手織りで今日もアートしてます

2023年10月12日 | Itoさんの作品

「ここを織り直したいです」

作者のItoさんの織機に掛けられていたのは下の写真だった

きっと、思い余って変更を言い出したのだ。

作品の中央の部分の色糸を変えたいという、

「大賛成です、出来上がってからあそこを変えれば良かった。と作品を見るたびに後悔するよりも、今直すことは良いことです」

描き直して、織り直して、完成に近づける

それは約束事のない自由なもの作りだから 

自分のアートだと言うなら変えるべきなのだ。

「こんなに変えてみました」

おー!、変わったね、いいね、

良かった良かった。

嬉しくなる様に作品が変わりだしました

これからの作者の変化が楽しみだ

 

 

 

 

 

 


アートする心で遊びましょう

2023年09月30日 | Itoさんの作品
染めた羊綿をブレンドして糸を作る、紡ぎ上げた時、誰にも出来ない自分の糸が出来る
画家が絵の具を混ぜてパレットと同じで私たちは糸を作る。


アートだ!爆発だ!
「師匠、私には無理です」
無理だから私は言うのです。
「だって」
これは教室内の会話だが
織り始めてみたら
「おー!爆発するかもしれないぞ」



太い綿糸で何を織ろうか 織機はキャンバスなのだ!

2023年09月16日 | Itoさんの作品
TCC竹島クラフトセンターの手織教室では太い綿糸を使った織物を企画している生徒さんがいる。

何を織るのだろう


「うどんの様な糸ですね」
うどんの様な糸を経糸にセットしているのは豊川市から通うItoさん、何を織り出すか今のところ推測だが織物のボリュームから思うと敷物ではないかと思う


「緯糸はまだこれから紡ぎます」
「えっ!緯糸はまだ出来ていない?」
織りながら緯糸を紡ぐって織りの進行状況で色を変える可能性もあるってことだ。
「アートだね」
「絵画でも、描きながらパレットで色を作っていく、あれと同じです」
うーん、これはアートそのもので織機はキャンバスなのだ。



竹島に稲妻が走る中で機織りでした

2023年09月11日 | Itoさんの作品
今日は朝から雷雨の中の竹島海岸です
雷雲の接近と共に黒雲の中で稲妻が光る
瞬間、身体が固まる


瞬く間に芝生に水溜りが出来て雨量と共に大きくなる
私は排水の溝を掘り雨水の侵入を防ぐ、

教室内では手織の技術を学ぶ生徒が作業をしている
「綿畑で作業をしてたけど落雷が怖くて逃げてきました」
と、三敬(株)の社員の柘植さんが来て機織りの勉強が始まった。

柘植さんは現在風通織りを織る勉強中です

「今年の気象は異常だわね」
「先日は竹島に落雷のマークがついていた」


素麺のような綿糸を織る準備の織機はItoさんの作品です
「何を織るのですか」
「まだ言えないです」
と言って笑う
その時!稲妻が光り全員首を竦める



「何を織る準備ですか」
と再度尋ねると
「クッションを作ります」
と答えてくれました。
この様子は投稿していきたいと思っています。


創意工夫の織りが続く

2023年07月19日 | Itoさんの作品
竹島クラフトセンターの手織教室でレース織りを楽しんでいる新人さんの作品を紹介しよう、今回はレース織りに取り組んでいるItoさんです。


「レース織りを学びたいです」
の一言で始まった企画だが、教わったのは基本だけなのに


数々の紋様を織り出しています。
「基本を教えただけなのに」
と、いうと
「楽しくて次々にアイデアが生まれて来ます」


まだ、製作中なので全部は見せられないが、糸が筬を跨いで織り組まれている様子は
創意工夫の極みだと思われるのだ。

その人の持つ特性というか、性格も含めたそれに、感性を加えると猛烈な個性を感じる作品が生まれる。

基本の一手を教えただけなのに無限の広がりを見せ始めたItoさん
あとは素材も含めた新たな創意工夫が楽しみである。



草木染め 矢車附子を染める

2023年05月03日 | Itoさんの作品
「ヤシャブシを染めたいので教えてください」
と生徒のItoさんが採取した矢車附子の実を持って来たので
草木染め教室となった。

ヤシャブシはハンノキ科の種類の木の実である
色は黒くなかなか可愛い実である。

染め糸は木綿だがヤシャブシはタンニンを含むので
豆汁による前処理はしないのでステンレス鍋で煮出す作業から始まった。

(ヤシャブシを染めたのは8年前のことで久しぶりの作業である)


今日Itoさんの400gの綿糸のうち200gを鉃媒染で染めて
後日残りの糸200gをアルミ媒染で染める計画で、

織物のデザインは染め上がった糸を吟味して決める予定である


30分も煮込むと真っ黒い染液に変わり、これから染まる糸に期待する、
3番液まで抽出して十分な染液が出来たので早速鉄媒染液に浸けると
黄味を含んだ茶色の綿糸が瞬間濃いグレーに変色する

「わー!、私の好きな色になったわ」

この作業は写真を撮っている余裕も無かったので
後日染め上げた糸をブロブでご披露出来る様に
作者のItoさんにお願いしてみます。

乞うご期待です!



千鳥格子のストールが仕上がりました

2023年04月24日 | Itoさんの作品
初めての千鳥格子を織り上げたのは生徒の伊藤さん
4/4本の縞整経に2/2の綾織組織で作った千鳥格子です。


グレーとブラックの格子で落ち着いた大人を演出する
綿ショールの逸品となりました。
手織り独特な柔らかさがコットンのガス糸を使用しているので
糸の滑る様な手触りと光沢感はたまらない作品に仕上がりました。


ニュージーランド産の綿のガス糸100%を使用したので
シックで落ち着いた光沢を持った色合いとなりました。

コットンのガス糸仕様なので長い期間使えるストールです。