今日は月曜日、なんとなくゆったりとした竹島俊成苑を眺めながら
手織教室では生徒さんが自分の作品の制作に勤しんでいた。
「織れたわ」
「わー!素敵!」
作者のItoさんも織り終えて幸せいっぱいの表情です。
自然味あふれる作品は人間の心を優しくしてくれます。
茶色の糸も、自分で育てた茶綿の棉を紡いだ糸を使用して、
この世に二つと無い希少な作品となりました。
今日は月曜日、なんとなくゆったりとした竹島俊成苑を眺めながら
手織教室では生徒さんが自分の作品の制作に勤しんでいた。
「織れたわ」
「わー!素敵!」
作者のItoさんも織り終えて幸せいっぱいの表情です。
自然味あふれる作品は人間の心を優しくしてくれます。
茶色の糸も、自分で育てた茶綿の棉を紡いだ糸を使用して、
この世に二つと無い希少な作品となりました。
「出来ました!」
教室内に生徒の伊藤さんの声が聴こえた。
「おー!出来たね」
わー!すてきだわ!
おめでとう御座います。
草木染めで染めた綿のショールの手織作品である
昨年の秋に採取したミカワ苅安を煮出して染めた綿糸を使って
チェック柄を織り出した。
グランドはアルミ媒染で染め、濃茶色は鉃媒染の処理をして染め出した。
織機から切り出す布の誕生は新たな命の誕生に似て
長時間かかり織り出され生み出された布は
命の誕生に似た感覚を覚えるものである。
「この糸でワッフル織りをやります」
持ち出したのは私が作った特注綿の80番手6本合糸だ
この糸ならワッフルの魅力は十分出せるだろう
先週に整経も終えて筬通しも経て綜絖通しも終えて今日から織り始めである
各工程を終えていよいよ機織りが始まるのです
ワクワクするような想いが込み上げる時である
”上手に出るかしら”
想い描いた様な織物が目の前で織り出されて来るか
緊張と不安が頭をよぎるのだ
おー!良く出た!
この一瞬が織り手の喜びの時である
ワクワクするように一本を織り込む
「出たわ!」
勝負師のような一瞬の興奮が湧き上がるのだ
織物を企画する時の夢
糸を選ぶ時の夢
織機に糸を乗せる作業に不安と夢が交差して
織り始める時は不安に覆われるが
織り始めたら夢の中
作者は正に夢の中だった。
「ここを織り直したいです」
作者のItoさんの織機に掛けられていたのは下の写真だった
きっと、思い余って変更を言い出したのだ。
作品の中央の部分の色糸を変えたいという、
「大賛成です、出来上がってからあそこを変えれば良かった。と作品を見るたびに後悔するよりも、今直すことは良いことです」
描き直して、織り直して、完成に近づける
それは約束事のない自由なもの作りだから
自分のアートだと言うなら変えるべきなのだ。
「こんなに変えてみました」
おー!、変わったね、いいね、
良かった良かった。
嬉しくなる様に作品が変わりだしました
これからの作者の変化が楽しみだ