TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

蒲郡市東部小学校三河木綿体験教室の51名の作品が並んだ

2023年11月30日 | 三河木綿の手織り体験
11月24日は蒲郡市立東部小学校で三河木綿体験教室が開かれ
51名の小学生が春から栽培した綿を、手織場の指導で糸を紡ぎ、
24日は体育館へ手織織機を15台運び込み手織体験を行った。


好きな色糸を選んで、セットされた織機でコースターを織る授業である、
体育館に並んだ15台の織機に興味津々で、先に紡いだ綿の糸も織り込み、
蒲郡市の主幹産業である繊維工業の物作りの一端を学んでいただいた。


12月6日に蒲郡市立南部小学校の65名分の織機15台の準備が急がれている。
一本一本の糸を織機にセットする作業で、一本の糸の狂いも無いようにと
準備作業が続いている、


全員に美しいコースターを織り上げてもらい、織物のことを理解してもらい、
子供達がこれからの生活の中で蒲郡の三河木綿織物産業を意識してもらえたら
嬉しいと思いを込めた作業が続いている。




アートを織るには私もアートする気持ち

2023年11月30日 | Itoさんの作品
豊川市から教室に通うItoさんが製作しているのはアート作品、
色や糸に恐れずに、時分の気持ちをアートして欲しいな、

と、いうコンセプトで始まったこの織物だが
デザインしながら織ると言うが、それはとても難しい


今日は途中で糸が無くなったのか糸紡ぎが始まった。
織りながら色も糸も作りながら織り進めている


出来上がる織物を描きながら、原色羊毛で色をミキシングしながら糸を紡ぐ
「わー!、良い色が出来たわ」
それは大変ワクワクする瞬間でもある


良い色が出来たから、今度は紡ぐ作業である
良い色が出来るとやる気も出る
さー!来週は織るわ!






何が出来るか気になる企画

2023年11月30日 | Katoさんの作品
西尾市から通うSuzukiさんが何やら新しい織物が決まったようで
先週から整経作業をしていたが、今週は筬通しを始めた。

「このみかん染めの糸を使って風通織を織りましょう」
才能たっぷりのSuzukiさんだから、幾つかの組織を織っているので
そろそろ二重織りの仕組みも学ばないと、
と言うわけで、今回はみかん染めの糸を使ってふんわり優しい
風通織りコットンマフラーだ。


白い糸は綿80番手を6本甘撚りふんわりの糸に、80番手みかん草木染めの糸を
色糸に使って空気層たっぷりの風通織り組織で織る計画だ


筬通しの作業を行なっている、新しい織物に挑戦する時は何故かソワソワ、
初めての2重織り組織で、先生からの宿題で家で企画書を作って来た。



筬通しを終えると綜絖通しだが自分で描いたデザインをもとに綜絖通表を作って
進める必要があるので、来週の綜絖通し作業は慎重な作業になる、

どんなデザインを描いて来るか、それを見るのが楽しみである。


ゴブラン織の基本組織を織ってみたい

2023年11月30日 | Yamanaさんの作品
ゴブランの基本組織を織る事は、以前に西尾市のNobutaさんが織っているが、
今回はボーダー柄に各種組織を使って市松ゴブランを織り出す企画だ。


Nobutaさんのように私も織ってみたいと企画に取り掛かった。
経糸3色を基本に組織されるデザインがされて、それに従い綜絖通しが済んでいる


綜絖の操作と緯糸に変化をつけてどんな表現ができるか、
作者のYamanaさんは創作を続けている。


この織物も昭和40年代に生産され蒲郡市のジャガード織機を使ったゴブラン織りは、全国有数の生産量を誇っていた。

作者は浜松市のYamanaさんだが、どんなゴブラン織りを表現をすることが出来るか、これからが楽しみである。



初めての糸紡ぎが始まりました

2023年11月30日 | Nagataさんの手織り
豊川市のイオンモール豊川で開催された東三河物産展に出店した時に
手織体験に参加してくださったご夫婦の奥様が竹島クラフトセンターで
分けた種を植えて実った綿を持って綿から糸にして織物にしたいと入塾したので
今日は糸紡ぎの様子を”竹ログ”で紹介したいと思う。


イオンモールでは沢山の家族連れが体験してくれましたが、その時に種取り機で
綿繰りをした種をお持ち帰りしてお庭に蒔いたら綿が採れたので綿にしたいそして
”糸にして織りたい”
と言うことで毎週習い始めた。


ワンツーマンで指導の結果、1日で最初にしては上出来の糸が紡げるようになった。
「慎重に慎重に、自分勝手に動かないで綿と糸に気持ちを合わせる」
指導の声が飛ぶ中で、最初とは思えない糸が出来始め
「良い糸が出来てるわ」
と教室内で声が出るほど素晴らしい出来栄えである

綿と糸に集中した、無心の時が2時間も経つと見事な綿が出来始めた。
かなり疲れたと思うので今日はここまで、
今度の教室までノートレを繰り返すことが宿題となった。


秋の夕べの竹島が好き

2023年11月27日 | 蒲郡 竹島観光 
今からの季節の竹島海岸の夕べは一見の価値ありなのだ


夕日に黒く浮き出たシルエット
こんな風景を眺め語り合い
誓い合う


紅い光に包まれて
あおげば空に白い月

こんな夕べは幸せ満ち
家路への帰路も嬉しい


同じ職場だった仲間と体験旅行に来ました

2023年11月27日 | 蒲郡 竹島観光 
竹島クラフトセンターから賑やかな声が聞こえ
男女8名の方が手織体験の最中でした。


元々同じ職場の皆さんが竹島へ旅行に来てくださったのです
「コロナ禍でしばらく止めていましたが、やっと旅行に来ることが出来ました」
と、旅行が再開できた喜びに溢れる賑やかな体験になりました。


「私たちは旅行をすると必ず手作り体験をします」
と言うだけあって器用な手つきで織機を操っています。

前半は3人の女性の方々が体験して後半は男性4人様が手織体験です。
最後の房作りも男性は苦手な人が多いからと心配だったが
それどころか立派にクリアー出来て助かりました。

8人全員が織り上げたコースターを仲間同士で見せ合って
賑やかな品評会が開かれていました。





60年前に蒲郡産地を席巻していたエデン織を織ってみました

2023年11月21日 | Katoさんの作品
かつて蒲郡産地で織られていたゴブラン織りと、2節織り、と織物を再現してくれた
西尾市から通うNobutaさんが、今回はエデン織を再現してくれました。

どの織物も蒲郡産地の特徴であるジャガード織機で生産され、西陣、桐生、尾州、と
並んで生産量を誇っていた蒲郡産地の織物である。

ゴブラン織、2節織、エデン織りも室内装飾織物である


私の描きあげた組織図と糸配列をもとに見事に蒲郡のエデン織を
再現していただきました。

「昔はこの緯糸にラメ糸を織り込んだ」


厚地でインテリアでの使用に耐える魅力のある織物である
もうすでに切れ端もない織物なので再現出来て感激である

現在生産されている多重織もこれらの変遷の結果生まれたものである。

手織りで再現出来る織物の発掘も楽しいかも知れない
ジャガード織機も紋紙も無くても手織り織機で再現してみよう。




織れば出来るアートが出来る

2023年11月21日 | Itoさんの作品
豊川市から竹島クラフトセンターに通うItoさんがアート2作品目を織り始めた
ので紹介しよう。


地味目の作品が多かったIto さんだが、カラー展開の作品を織り始めた
16色の原毛から混色して無限のカラーを作り糸に紡いで織り始めています。
自分の手がパレットだから

「自分を変える感覚で思い切り作ってみよう」
 「変身ですね」
 「そうです、作品の中で自分を変身してみるのです」



織物製作中は全体が見えないが、織機から下ろせば一服の絵になる、
飾って見るだけでなく触って敷いて生活の中でアートする、
それを作り出せる人、アートできる余裕のある人、
そんな人が素敵だなと思うのです。



小学生の姉妹が手織体験にやってきた

2023年11月21日 | 蒲郡 竹島観光 
手織体験の予約が入りました。
今日は月曜日で観光客も少ないが風が強い1日となった。

体験者は小学生の姉妹です
あまりに強い風なので糸が飛ぶ可能性もあるので教室内に織機をセットした。


お姉さんは高学年なので織機の扱い方を教え終わった頃にはコースターを
織り上げていました。
「お!綺麗に織れてるね」
と、声を掛けると恥ずかしそうに作品を見せてくれました。


間もなく妹さんも織り終わった様子で房作りの作業をしています。
「妹さんも綺麗に織れてますよ」
なかなか織れるところも無いので今日は織れてよかったです
窓から入る陽もやさしく外の竹島海岸も綺麗に見えています。


「出来たー」
「あら、素敵じゃない、良かったね」
コースターが出来上がって来ました。
努力の跡が作品になっています


「お母さん出来たよ」
「楽しかったです」
それぞれ、自慢の作品が出来ました。
手織体験をして房を作ってお持ち帰りができるのは竹島クラフトセンターのじまんです



「やったー!」
「出来たー!」
姉妹で自慢のコースターが出来上がりました。

おめでとうございます😀 



ミカワカリヤスの染め汁に新たに綿糸を染めてみました

2023年11月21日 | 私の棉と織物
昨日、糸を染めた鍋の染め汁に新しい綿糸を前処理をして浸けてみることにしました。



染めの作業の前に糸のゴミなどを取り去り、煮染めをする時撹拌する時、糸の絡みをなくす為にヒビロをつけています。


今回は手紡ぎをした糸の汚れや脂分を洗い流す為にあらかじめ糸を水に付けます
それは、この後の作業で石鹸液の浸透をよくする為です。


石鹸液で攪拌しながら煮出します。
煮出したあと、湯水で丁寧に石鹸液を洗い流し今日の作業はこれで終わりとします。

綿糸を染める前処理は、絹や布を染めることと比べると大変です。

”染め液を作り、それに布を入れたら綺麗に染まりました”
という訳にはいかないのが綿糸の草木染めです。

三河の苅安は昔から有名で苅安の中でもミカワの名が残っています。
畑の隅や道路端に生えているススキに似た雑草で三河苅安という草です。

つづく





私の糸作りはこの玉造機が活躍している

2023年11月18日 | 私の棉と織物
もっと太い糸を欲しい
それなら足せばいい

そんな時、私が使うのはこの機械である


糸巻き巻き なんて歌いたくなる機械である
もう買ってから20年以上前になる
中身が丸見えだが一度故障したので分解したら元へ戻らない、
だからこの姿であるが私は愛して止まない


糸が巻かれるほどこの形になる糸巻き機である
巻けば巻くほどこの造形美は嬉しくなる


外国の原子力発電所の様な形だがこちらは美しい綿糸の形だ
この糸で何を織ろうか、何で染めようか、
迷う楽しさがこの糸から生まれるのだ。

今日はミカワカリヤスを鉃で媒染しました

2023年11月17日 | 私の草木染め教室
昨日は三河苅安を煮出した煮汁に綿糸を漬けました。



今日はその糸を鉄媒染液につけます
昔から鉄の成分を酢分の液に鉄釘などを入れてお歯黒を作りました。
その媒染液に昨日苅安で煮出した糸を漬けます。



お歯黒液に浸けた瞬間写真の様に苅安の色素を黒く変色させます
昔の人はどうやってこれを発見したのだろう、
アルミ成分と銅の成分と鉄の成分を使い分ける事で
同じ染め材の苅安でも違う色の糸を作り出すことができるのだ



濡れた染め糸が乾くことで少し濃度が違って見えるが
希望以上の糸が染めることが出来たので ご機嫌だ。


化学染めとは違って、自由に色を染められないが、
自然から頂いた偶然の出会いの様に、運命みたいなものを
感じて感激するものである。


上の写真はミカワカリヤスを銅焙煎で染めた糸である



この黄色はアルミ媒染で染めた糸である
この3色を縞にデザインして三河地綿のストールを織って見ようと思っている

次は乾燥よもぎを染めてみようかな😀 

雨の日はのんびり手紡ぎ

2023年11月17日 | 私の棉と織物
昨夜から強い雨は朝を迎えても降っている
窓から雨に煙る竹島海岸を眺めながら
私の今日は和綿の手紡ぎ三昧


綿と私が語り合い
競い合い
一本の糸になる

時を忘れ
綿と私の世界で
一本の糸になる



8枚綜絖の純通しで柄を織り出します。

2023年11月16日 | Iwakoさんの作品
作者はIwakoさん、8枚綜絖の純通しの装置で如何に柄を作ることができるか
その勉強で地紋組織を織り続けています。

全くのゼロから経糸を操り柄を織り出す作業である


創作は楽しいものである、
創作は想像から始まりその実行が現実を織り出す

8本の綜絖はコンピュータで言えば8ビットを操作するのである
8ビットにつながる経て糸を操作して緯糸は無限に組織されていくのだ


それを織りながら創作することは楽しい
次はこの組織を織ってみよう!

Iwakoさんの織は続く経糸がある限り永遠につづく

Iwakoさんには、蒲郡の小学校で開かれる三河木綿の手織教室では機材の運び込みと
手織教室の講師をお願いしています。

15台の織機を運び込み2時間で56名の子供がコースターをを織り上げる授業です。
体験授業を通じて蒲郡の産業と文化を理解して学んでいただく授業です。
お忙しい中を子供達の為にありがとうございます。