TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

Oguraさんの綾織組織で織っています

2023年10月09日 | Oguraさんの作品
今日は綾織組織の織物を織っているOguraさんの作品です。
以前、綾織のダイヤ地紋で綿マフラーを織っていたが今回も自分で作図をして
綿マフラーを織る企画です。
ご自分で組織図も意匠図も作図しており、整経も經通しも図を基本に進めて来て
今日は試験織りの日となりました。


経糸は私が綿の30番手を合糸した糸があったのでそれを整経しました。
緯糸は、作品で要求する密度を保つために色々と糸の候補を探して糸番手を探ります。


「これが良いと思います」
と、見せてくれた絲通しで番手もOKが出て織り始め
本当の三河の糸で三河木綿の組織織りが始まりました。
「組織図から描き上げてそれを織物に織り上げるという、ものつくりの醍醐味を味わ 
 えて世界で自分だけの織物を作る喜びを味わえる様になりました」
すでにOguraさんは織物の世界に没頭しています。

織りのひと時を、我を忘れ 時を忘れ 自分の世界に没頭して心を解放する、
そんな時を楽しんでいるOguraさんです。


和棉の手紡ぎ糸の魅力

2023年08月30日 | Oguraさんの作品
先々週から織り出した手織教室のOguraさんの作品です。
家の畑で採れた和棉を自ら手紡ぎをして織り込んでいます。

「初めて紡いだ糸なので凸凹です」
と、言いながら丁寧に織っています。

4枚綜絖を使用してダイヤ柄を織り出しています。

「柄が見えたり見えなかったりです」
ダイヤ柄が消えたり現れたりと絣状に織り出されています

ナチョナルな紋様で良い感じで私は好きです
作ろうとしても作れない織物が現れて、2度と同じ物は出来ません


私達の生活は大量に生産された同じもので、
寸分狂いのない物で社会は構成されています。

ところがこの織物を見ているとそんな社会から脱したように自由に表現されて、
同じところは無い自分だけの世界を作者のOguraさんは楽しんでいた。





私の和綿と糸紡ぎ

2023年05月19日 | Oguraさんの作品

生徒のOguraさんが手紡ぎの作業中である

ご自分の畑で植えた綿で糸を紡いでいる

 

「どのぐらいの糸が出来るでしょうか」

「紡ぐ糸番手で糸の長さは変わるが、重さは変わらないから

綿の重さの糸が出来るでしょう」

 

一心込めた糸紡ぎの作業は心の修行にも似て忍耐と努力の作業だ

そしてより美しい物を作るという修業にも似て

「作業の手順の改良に改良を重ねて理想に近づく作業が続く

綿が糸に変わるところに目も気持ちも集中して、

綿と相談しながら手と車を操作する、

自分の想いだけでは目指す糸は出来ないから

綿と会話しながら引いて下さい。

 

人間の身勝手な現在のご時世だが、

綿と自分の心の会話が出来たら楽しい、

と想いながら私は糸を紡ぐ

その作業は、ドラマの連続である

完成を夢見て それは終わりのない旅と似ている

 

 

 

 

 


私は洋綿の手紡ぎをします

2023年04月09日 | Oguraさんの作品
市内から通うOkuraさん
今日も自分の畑で採れたコットン綿を紡ぐ作業に入っていた。
 
 
先週に綿打ちを終えて、今週は紡ぎ作業で糸紡ぎ機の登場である
「ゆっくり、優しく引いて」
「車を少し回せ」
「綿を引け」
自分に合わせるのでは無く綿と糸に合わせて!
 
 
注意が飛ぶ中でも黙々と紡ぎ続けているOguraさん
 
「だいぶ良くなって来たわ」
 
始まったばかりの手紡ぎである、家に帰っても
イメージトレーニングをしているOgura さんである

綿作りは糸作り

2023年03月14日 | Oguraさんの作品

竹島クラフトセンターのメンバーで市内小学校の手織教室の講師のメンバーでもあるOguraさんは

自分の畑で採れた三河木綿を糸にするために綿繰りを作業を終えた綿で今日は綿打ち作業に入りました。

「糸作りは綿作りから始まります」

何の為にどんな道具を使って綿を作るか

個人個人がその目的と意味を込めて綿を作ります。

 

”勿論、古来の弓を使った綿打ちも基礎の常識として熟練していただきます”

「どうせカーダーで綿打ちするなら、こんな事しなくても」

そうじゃないんだな、近代の高速レピア織機の織物より

シャトル織機の織物が尊ばれるようになって来たんだ。

糸の素性は綿から始まり、その綿は紡がれて糸に変わり、

編み物や織物で組織させて物に変え人類は生命を維持して来た。

その意味から言えば今の作業も重要な事なのだ。

 

「和綿は綿毛が飛び散らないね」

そうだね、良いところに気がついた.

綿にも色々特徴があるんだ。

 

 

 

 

 


からみ織マフラーが出来ました

2023年03月13日 | Oguraさんの作品

今日は竹島クラフトセンターのOguraさんの作品マフラーを紹介しよう、

春だというのにマフラーとはと思うでしょうが

織物組織の勉強で一つの技法を習い始めて技を極めるには

基礎から応用までの工程を勉強する必要がある

季節は外れた春なのにマフラーを織るということなのだ。

この作品は平織ベースにカラミ織りのストライプが入っています。

Oguraさんは沢山のからみ織りを織っていますが平織とのテンションが

違うのでビームの調整に苦労した作品です。

 

 

 


完成した羊毛のカラミ織りマフラー

2023年03月11日 | Oguraさんの作品

私がブログを休んでいる間に教室内には

生徒さんが織り上げた作品が飾られていた。

早速カメラを取り出しOguraさんのマフラーを

撮影したので投稿することが出来た。

 

Oguraさんのお宅に長年仕舞い忘れていた羊毛の糸を使って

からみ織マフラーを織り上げた作品である

組織は平織りの組織とからみ織を織る技術を学んだのです。


平織とからみ織の部分のテンションの強さに手こずりながらの織りでした。

ビーム操作に慣れたので次の織物作品にはこの技術を取り入れた作品が

誕生するでしょう。

 

 



Oguraさんのからみ織り3作目が出来ました

2022年12月23日 | Oguraさんの作品

「もうすぐ織り上がります」

生徒のguraさんが織っていたからみ織りの作品が完成に近づきました。

からみ織りの勉強を始めて3作品目で、

今回はからみ織と平織を交えた作品に挑戦した。

自らから織機にからみ織りの装置を作り、

同時に平織も織り込むという困難極まる織物を織ることに挑戦して来たOguraさん、

経糸が捩れて経緯に隙間が出来る形状の織物に

今回は平織のストライプを入れてからみ織の透け感を強調する織物になった。

今まで張られていた織物が織機のビームを緩めると

糸が柔らかな曲線を描き織物全体が揺らぐ

「出来たわ」

作者の張り詰めた気持ちも緩み出来栄えに笑みが溢れる

織物技術と基本原理を後世に少しでも残しておきたいという

思いかからTCC手織教室では各種織物の技術伝達を心がけている

 

 

 

 

 


からみ織りに楽しみを見つけた

2022年12月09日 | Oguraさんの作品

今日もからみ織りを織っているのは市内から通うOguraさん

絡み織りを始めて何作にになったのだろうか

織っては戻し、織っては戻す事、何回何十回あっただろうか

「もう一度挑戦しますから」

「今度は平織を入れて織ります」

一つの物を極めたい

自分のものにしたい

人のやれない事をやってみたい

織物も自分も極めてみたい

彼女は自分に挑戦しているように見えるが

そんな目標がある彼女が羨ましい

 

 

 

 


3度目の絡み織りに挑戦です

2022年10月04日 | Oguraさんの作品

前回企画した絡み織は経糸が切れてしまって途中で断念

それでも諦めることなく再度挑戦するOguraさん

今日は織り始めの日となった。

絡み織の原理を見ることができる様にと

密度を落として絡み織を織り始めた

拡大鏡で見ると経糸が捩りながら織れているのが見えます。

これで自信がついたから先輩が織ったことのある

平織のボーダーを入れた絡み織に挑戦だそうです。

 

 


絡み織りショールが出来た

2022年06月14日 | Oguraさんの作品

手織教室の生徒さんが織っていたショールが出来て今日はそのお披露目

作者は市内から通うOguraさん

自ら作った総カラミ織り装置で見事に織り上げました。

何回もやり返し調節をして自分流の総カラミ装置で織った

絹のショールを肩に掛けてお披露目です

おめでとうございます。

カラミ装置は観音開きの総カラミ織り

素材は絹の合糸

 


総絡み織りを織っています

2022年05月14日 | Oguraさんの作品
部分的にカラミ織りを織るレース織りの各種技法を終えて、
総カラミ織りの勉強にはいったOguraさん

絡み織り装置を手作りすると言う難題をクリアーして
ショールを織り始めました。


「先生、これなら大丈夫です」
観音開きのカラミ織りで開口調節が難題だったが
今日から制作が始まりました。
竹島クラフトセンターではベテランの生徒さんは織っているが、
その都度糸の番手など条件が変わるのでその都度たいへんですが
織り着いて良かったです。

「これで一生物が一点出来ました」


カラミ織りのショールを織りました

2022年04月28日 | Oguraさんの作品

「家で織ってみました」

Oguraさんが企画して家で織って来たショールを見せてくれました。

手織教室で課題として織ったカラミ織りを自分で企画して追ってみたそう

課題では綿で織ったが今度はアルパカの糸を使って織りました。

織物に均等に隙間を開けた絡み織りのシルエットがたまらなく美しい作品です

同じ織り方でも素材を変えると新しい魅力のある作品に変わりますね

 

 


私は総絡み織りを織ります

2022年04月18日 | Oguraさんの作品

平織にカラミ織りを織り込んだ作品の後

「総カラミ織りを織ってみよう」

と、言うことになった。

「えー!織物全部をカラミ織りで織るんですか」

この授業は織物の勉強というよりも織機と装置に関わる勉強なのだ

サイズと筬通しと綜絖通しが企画書通りか確認が続く

メカの動きを徹底的に頭に入れて装置がセットされて

カラミ織りの点検が終わるといよいよ来週から試験織りが始まる

 

 


絡み織りを始めました

2022年03月12日 | Oguraさんの作品
前作品の手カラミ織りを終えたOguraさん
今回は絡み織り装置をつけた織り方を習い始めました。



選んだ糸は細絹糸を合糸した糸を選びました。
組織は平織とカラミ織を同時に織れるように
筬通しと綜絖通しもカラミ装置を考慮した準備に入りました。


写真はただいま筬通しの作業中で
企画書と睨めっこしながら筬に通しています。

今週は綜絖通しに入りますがカラミ装置と連動しての作業で
煩雑な作業が続きます。