TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

二俣川原の春

2022年03月31日 | 天竜散歩物語

いつまでも寒いね、

今年は変だよ、

と、母はいう

今年の岩水寺の”星まつり”での運勢は真っ●だから気を付けないと、

 

テレビではウクライナの戦争の悲惨を伝え、

ウクライナ戦争で一万数千人の人達が亡くなっているそうだ

日本でもコロナ死者数が2万人を超えています。

ウクライナ戦争とコロナ戦争と物価高騰と、私達の命と生活はどうなのだろう、

 

テレビのニュースは桜の満開を伝えていた。

人が動けばコロナ感染は増える

 

それでも、これから何十回も見れない桜なんだからと

カメラを持って外へ出た。

 

おー!咲いてるよ、

綺麗だね

河原に人が居た

 

二俣川の水も増えて

気持ちの良い流れとなった

優しい春のせせらぎを見た

 

白の花びら、桃色の花びら

春だなー

綺麗だなー

 

桜、桜、弥生の空に

吹く風も優しい

良いなー、

 

苔むした古木の幹に咲く桜

私の子供の頃から古木出会ったから

何歳だろう

 

私が好きな緑を背景に咲く桜

艶やかで優しい女性のように

空の色に溶け込んでいた

 

苔むす岩の馬頭観音を覆う

私の祖父が営んでいた運送店の馬を祀る馬頭観音

 

小径を逝くと河原に出た

そこを行くと

桜の花びらに覆われた空に出る

 

曇り空に一輪開く赤木蓮

春に次の生命を託す植物も人間も

春を感じて幸せそう

 

枝垂れ桜だろうか 

小さな花弁がかわいい

 

 

川のせせらぎを聞きながら春の日を楽しむ

夏になれば子供の頃に泳いだ川だが

船明ダムからの送水管トンネル工事の結果、

二俣川の水量は減ってしまったのだ。

 

春の色に包まれて幸せを感じるが

歴史に残るような感染と戦争と経済の今

 

石仏に祈りながら道をゆく

 

秋野不矩の美術館の坂を登る

この道を何度登ったことだろう

 

時を経て味わいを増す秋野不矩の館

花の季節にまた来れるだろうか

 

橋の欄干は二俣祭りの紋様だが

今年は祭りが出来れば良いが

 

お祭りの囃子も忘れてコロナかな

 

ウクライナ戦争で一万数千人の人達が亡くなっているそうだが、

日本でも国内のコロナ死者数が2万人を超えている

ウクライナ戦争とコロナ戦争と、エネルギーと食糧難で

私達の命と生活はどうなることやら、

 

太平洋戦争終戦直後の経済と生活のどん底を生きて来た者にとって、

”戦争を知らない子供達” となっていく今、

コロナ感染と戦争と経済と生活を心配しながら眺めた桜であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、 先生の大失敗でした

2022年03月28日 | 教育 織物 体験教室

教える私の大失敗でした

大反省!

切り絵を織り込むという企画を進めていたToshieさんの織機に

経糸を載せて綜絖通しの作業中に何を思ったか4本に分けて作った彩棒の2本を外してしまった。

原因は、綜絖に通す順番が同じ黒色同士で見にくい為にとった行為で

「しまった!」、

益々分かりにくい作業となってしまったのだ。

 

”死んでも綾を外すな!”

と、常日頃教えていた男先生が自ら墓穴を掘ってしまった。

「どうしましょう」

とSyouko先生も対処しようも無い事態となって、私大反省!

「ごめん!Toshieさん、私の大失敗でした」

 

と言うことで

アッサリと非を認めて改めて企画をし直す結果となりました。

二十数年手織を教えていますがこれ程見事な失敗は無いが

原因は思い違いと視力の問題なのだ。

 

来週から新たな企画で挽回します!

反省!

 

 


竹島クラフトセンター、 テーブルセンターを織る

2022年03月27日 | Shiozakiさんの手織り

土曜日の午前中は雨の竹島となり三河湾も渥美半島も見えない俊成苑で

観光客の姿も少ない日となった。

 

そんな竹島を眺めながら

手織を始めて間もないShiozakiさんがランチョンマットを織り上げて、

今日から2作品目のテーブルセンターの制作に入った。

初級コースでは予め織機にセットされた糸でランチョンマット2枚とテーブルセンターを織りますが

これを織り終わると三作目は細番手の綿マフラーです。

三河木綿の手織教室として、色糸選びと整経作業と織り組織も学びます。

3日目の手織とは思えぬ正確な糸捌きと筬の操作に驚き、これからの作品が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、 高機が始動しました

2022年03月27日 | Hiromiさんの作品

竹島クラフトセンターの玄関を入ると高機が設置されています。

コロナ感染拡大の為に感染を予防する為に休止したままでしたが

今回、Hiromiさんが織り始めました。

細番手で薄い三河木綿生地を織り始めていました。

この布を使って作品を作るのだそうです。

一年半の間休止していた食器も動き出して

竹島クラフトセンターも再開の準備が始まった。

 

しかし、たったの3連休で感染数も反転増え始めたが

ゴールデンウイーク後には今年もまたアウト!、になるのだろうか。

 

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、ガラ紡機の大掃除

2022年03月27日 | 私の棉と織物

今日は朝からガラ紡機の大掃除でした

木製の紡績機だけにメンテナンスに気を使います。

綿埃を取り除き摩耗部分が保護材に油と摩耗材を注ぎ

緩んだ部分を閉めて異音の出るところを点検します。

ガラ紡機を始めて10年間、綺麗になったガラ紡機は

今日も1日ガラガラと働いてくれました。

合糸と双糸の装置の点検も終わり、運転開始

午後にはこんな双糸が出来上がりました。

20番手双糸に相当する糸になっています。

江戸で好評であった三白木綿(三河白木綿)の生成りジャケット一着分を織ります。

 

 


竹島クラフトセンター、土曜日なのに 誰も居ない海

2022年03月26日 | 蒲郡 竹島観光 

今日は土曜日強風と雨の1日となった竹島海岸

雲が低く垂れ込み風も強く一時は横殴りの雨となりました。

(今年は強風の日が多い竹島です)

渥美半島も見えず、自動車運搬船も遠く霞んでいた。

誰もいない海と、一雨毎に緑を増す芝生の俊成苑でした。

 

 


竹島クラフトセンター、切り絵を織り込む企画に挑戦中

2022年03月26日 | Toshieさんの作品

母が切り絵作家なので切り絵のタペストリーにしたい

と一言が企画の始まり

「そうか、ひとつやってみるか」

と返事をしてしまったのだ。

”切り絵を織り込む”

 

そうだ!昔 生徒に教えたあのアイデアを使おう!

という事で企画が始まった。

「え!そんな事が出来るんですか」

なんと、失礼な一言で俄然燃えた 私

 

早速コンピュータでデザイン企画と設計図と意匠図を作り始めた

「え!、これで出来るんですか」

「これで出来ます!」

あまりの複雑さに

ちょっと休憩します

と竹島を眺めながら手紡車で心休めて

心休めたのち再びタペストリーの制作に取り掛かる

「先生!黒は見にくいです」

「そうだよね〜、でも今回は主役は切り絵だから織物は黒子の存在にしよう」

「大丈夫かな〜」

と超困難な作業となりそうだ

「先生大丈夫ですか?」

「大丈夫と言ったら大丈夫だ!」

しかし、太い番手と細い番手の共に黒いから、見えないね〜

 

この続きはまた来週です 

 

 

 


竹島クラフトセンター、 刺し子織りの整経が始まった

2022年03月25日 | Iwakooさんの作品

竹島クラフトセンターの手織教室でただ一人の男子のIwakooさん

先週は刺し子織りの基本組織を織って刺し子織りの基本を学んでいただきました。

今回は難易度を数段上げて柄を織り出す勉強です。

アシュフォードの整経台を使って経糸の整経が始まりました。

基本中の基本の作業で これが無ければ織物は出来ません、

業整経を業者に依頼出來る教室もありますが、

竹島クラフトセンターでは初級者でも整経から始めていただきます。

この整経の技術も古代から改良に改良を重ねて

合理的な技術の改良の末に 今に至っています。

和式整形台も整経技法もありますが

今回はアシュフォードの整経台を使っています。

写真のピントが合っている所の交差している部分で綾(アヤ)をとっています。

綾は経糸の整経では一番重要な部分です。

沢山の糸の一本一本を識別する唯一の装置で

”死んでも綾を離すな!”

(私も何度か綾を崩して死ぬ思いを味わった)

数百本の太さが違う糸が整然と奇数偶数と並んで、

織物設計図通りに準備が進んでいきます。

 

今回は色は白一色ですが刺し子織りなので

ベースを織る細い糸と刺し子になる太い糸が

規則正しく並べられて一本の狂いもないようにセットされていきます。

 

デザインと設計図、組織図、が全ての作業の基本です。

織物の構成と作業が理解出来るよう説明されて進んでいます。

 

私で出来るかしら?と思案しながら始まりますが

知らず知らずのうちに出来てしまうのです。

 

一連の作業は次の作品制作の基本に繋がるように進みます。

知らず知らずのうちに会得出来た達成感は登山にも似ていて

私でもやれた!登れた!は楽しいものです。

 

Iwakooさんは3時間で整経作業を終えてしまいました。

 

 

 


竹島クラフトセンター、 緯糸が無くなったから糸を紡ぎます

2022年03月24日 | Hiramatuさんの作品

Hiramatuさんは今日も緑綿の糸を織っている

飽きることもなく織り続けている

それに没頭する時間と、心を持っている事が羨ましい、

無心の時とおしゃべりの時 心の曲線を描くように

なめらかな時を楽しんでいるようだ。

「あら、緯糸が無くなったわ」

「糸を作ります」

糸車を設置して緑綿を用意すると糸を紡ぎ出す

”足りなくなったら足せばよい”

計画通りの社会や生活に慣れてしまうと足りない事が事件になる

足らなくなったら作れば良い

 

それが当たり前のように紡ぎ出す生活がある

食料が無くなったら採取や狩りに出るように、

 

私はそんな生活に憧れていたが

目の前のHiramatuさんはそんな時を楽しんでいた。

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、羊毛の手紡ぎ始めました

2022年03月21日 | Hiromiさんの作品

「手紡ぎ車を頂いたので見てください」

点検清掃の結果OKなので今日は手紡ぎ試運転を始めることになった。

「一日、15分で良いから始めてみよう!」

 

そして手紡ぎが始まった。

最初はぎこちない動きも慣れたら軽やかな良い感じ

「おー!良い感じ」

ゆったりとした時間が流れる中で

糸車が回転して優しい糸が紡ぎ上がっていました。

 

元々才女だけに何でもこなしてしまう、

そんな才能が糸作りの作業にも現れて来るだろう

羊毛の手紡ぎは素材とカラー作りで、個性開花のチャンスでもある。

その一歩が始まったようだ。

 

 

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竹島クラフトセンター、ガラ紡機が働いていた

2022年03月21日 | 三河織りの地産地商

竹島クラフトセンターの玄関を入ると紡績機が展示されています。

江戸時代の天保年間に長野県の臥雲辰致というお坊さんが発明した

紡績の原理を使って木工工芸の友人に設計制作をお願いした機械です。

今日も三河原産の綿を紡績して三河木綿の紡績から糸作りの仕上げまで

この機械で行っています。

綿が包み込まれた筒が回転することによって綿が捩れて糸が出来て

欲する太さに設定された糸が上へ引き上げられて巻き取られています。

私は糸車で紡ぐ糸作りもしていますが、

臥雲辰致は母が朝早くから紡ぎ続けているお母様の苦労を見て

「何とか母を楽にさせて上げられないものだろうか」

と常日頃考えていました。

そんなある日、

辰致さんが釜戸で使う火吹き竹に綿を詰めて遊んでいましたが

その筒が手から落ちてコロコロ転がると筒に詰められた綿が糸になって

伸びていたではありませんか!、

普通人はここまでで、この先は無いのですが

辰致は臥雲式紡績機の原理に気が付いたのです。

”そうだ!、これで母の仕事を楽にさせて上げられる”

辰致の想いが金欲ではなかったことが嬉しいではありませんか

そんな想いから私は、手紡ぎを教えながらガラ紡機の仕組みと原理を

繋いで行こうと思い立ち、静岡の木工作家の春山氏には

新しい繊維作りの研究機として微調整機能をお願いした。

 

この機械の運転と繊維研究を初めて10年になろとしているが

最近ようやく思い通りの糸が出来る様になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、芝生の緑が濃くなって来ました

2022年03月20日 | 蒲郡 竹島観光 

竹島海岸の俊成苑の芝生の緑が濃くなって来ました

今年の竹島海岸は強風の日が多く3月になっても冷たい風が吹く日が多かった。

今日は週末で3連休とあって人手が多く見込まれるが午前中はご覧の通り少ない、

 

先週の週末と比べても今日は緑が濃く見えます。

やっと、春が来ましたね

友達誘って外へ出てみませんか、

と言いたいのですがコロナ感染者数が思う通りに下がらなくて

この3連休で増えなければ良いのだが、 複雑な想いです。

(この写真は先週末の芝生です。公園管理のおじさんのお陰で綺麗な芝生が保たれています、感謝です)

 

 

 

 


竹島クラフトセンター、初めて織ったランチョンマット

2022年03月20日 | 三河織りの地産地商

初めての手織でランチョンマットを降り始めたSiozakiさん

「初めてなので上手に織れますか心配です」

と言いつつなんと!、

新人さんとは思えない織り上がりです。

「両端の耳の部分が上手く出来なくて」

と、言いますが

「私より上手です」

織物を織る方法や構造が何となく理解している様子なので聞いて見ると

またまた、何と!

私の紋紙の仕事で関係のあった織物会社のオーナーのお孫さんでした。

手織は順調に進み、今日はランチョンマットを織り上げ、

来週からはテーブルセンターの制作に入ります。

 

レースバッグの刺繍紋様が気になり写真を撮らせていただくと

「これは私が編みました」

と言うのでびっくり

「おー!凄い」

やっぱり、糸を扱う様子や布に対する感覚が何か違うなと感じた通り

こんな作品を編み出す人でした。

これからの物作りを当ブログでも紹介していきたいと思っていますので、

よろしくお願いします。

 

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トータル訪問数が75万を超える事が出来ました。

沢山の人が見てくれてありがとう!


綜絖本数を増やす

2022年03月19日 | 教育 織物 体験教室

「綜絖が足りなくなった」

この一言で騒ぎと作業が始まった。

「綜絖が足りなくなる程の密度ではないじゃん」

「いえ、この前の作品を織る時に、他の織機の綜絖が足りなくなったから

綜絖を抜いてその織機に使ってしまったのよ」

 

綜絖が足りなければ織物は織れないのです!!

「織り幅を狭くしますか」

「それは出来ません」

「じゃ、綜絖枠を増やして綜絖を増やしましょう」

 

急遽作戦会議が始まりました。

8枚綜絖を装備していた織機の綜絖枠から2枚外していたので

足りない織機の綜絖を増やすこととなりました。

綜絖本数を増やしたり減らしたり、綜絖枠を増やしたり減らしたり

織物の企画が複雑になれば常にあることで今日も6枚綜絖織機を

8枚綜絖織機に変える作業で1時間程かかりました。

 

新しい企画を立てて織機に新たな機能を足すことは

新しい織物考案をする上で必要条件なのです。

 

 

 


4本刺し子を織りました

2022年03月19日 | 三河織りの地産地商

今回の課題は刺し子織りです。

男織りのIwakooさんの刺し子織り第1作です。

刺し子のストライプが綺麗に織れています

流石三河の男織り硬いケジメのある織物となった

織機の張りから解放されたらどんな織物に変化するのか

それが楽しみである。

来週は8枚綜絖を使用した紋様刺し子の勉強に入ります。

綜絖の組み立てが困難を極めると思われるし、

いきなり超難関であるが私の技法伝授の為に、あえて挑戦することにしました。