フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

モシャ

2017-07-21 07:02:34 | Weblog

蝉の声より救急車の行く音が多いのではないかと錯覚する夏の朝。近所でなければいいがと救急車が去っていく音にほっとする。老人地区に住むとはこういうことだ。と模写をしながらそう思った。有名絵の模写は自分はあまりしない方だが時たまやってみたくなる時があって簡略系でなぞる。模写が直接自分の絵に影響して上手くなるということはないのでというかマネしても真似できない技術だからというのが本音か。だからなぞるような気持ちで描く。人物はともかく風景画なんかの模写をするとその人の絵に対する姿勢が伝わって来て驚くことが多い。当たり前のことだが誰も手を抜いていない。一見雑に見える絵でも計算されて描かれていることが分かって来る。これが模写で学べる一番の利点かな。あとは色使い。総合的にいえば「作品力」だ。やはり絵は見るために描くのではなく見せるために描くのだなと実感。模写をされるような有名な絵が共通して持ってるものは「繊細さ」だということが模写をして初めてわかる。よく見ると遠景ひとつ雑に描いてないんだから脱帽。こんな風に全体を統率出来ての作品力か。どこかの首になりかけの防衛大臣にも模写を勧めたいね。力とは何かがよく分かると思うよ。

 

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梅雨明けだ

2017-07-20 07:03:32 | Weblog

やっと本日梅雨明け宣言。お上からのお達しだ。個人的にはもっと前から梅雨明けしてたけど正真正銘の梅雨明けはやはりお上からいただかないと。古い人間なのでしょうかね。お上をありがたがるとは。どこかで判断の基準にお上を置いているのでしょうかね。いややはり基準は道徳でしょうか。中国の田舎の爺さんに聞いたらわかるのかもしれません。トランプの自国ファースト主義は世界に飛び火してあの移民からなるオーストラリアでさえ移民受け入れが厳しくなるとのこと。テメェのことを棚に上げてとはこのことか。とアボリ人が言ったとか言わなかったとか。得手勝手な白人の論理は中国共産党の論理とあまり差がありませんね。オーストラリアなんかワーキングホリデーなんて言ってたのついこの間のことなのにね。異文化の寄せ集めが魅力でもあったのに英語がある程度話せないとダメだとかハードルは上がるばかり。これには驚いてカンガルーも飛び上がったとか。

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蚊が多い

2017-07-19 05:53:17 | Weblog

今朝は藪蚊が多い。見つかりにくいところに止まって血を吸ってやるとばかりに腕の裏とか足元にとまろうとするからパチン。蚊って1億7000年前の中生ジュラ紀の地層から化石が見つかったという由緒正しい地球の昆虫なのだ。たかだか5~60万年前くらいに現れた人間にパチンされるなんて夢にも思ってなかったな。世は無常と思っているとかいないとか。蚊がいないといいのにと思ってもトンボやバッタの餌が亡くなると思えば蚊もいるのかとも思うし。これが本当の痛しかゆしだね。蚊取り線香が出来たのは明治20年ごろだから殺虫って意識はそれまでなかったのかな。蚊遣火って防虫風習は平安の時代からあったというから日本人はそれまで虫も殺さなかったんでしょうかね。日本文化の神髄がうかがえるようです。蚊ひとつとってもね。やっぱり明治で世の中はずいぶんと変わったんですね。日本が変わったのは明治からか。下層武士が天下とったから「殺し」のテロ国家に変身したんだ。蚊にとっては災難だったね。ところがどっこい蚊は生き延びて新しい感染菌をはこんで人間に戦いを挑んでいる。蚊との戦い、いつまで続くのでしょうね。

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夜が明けるのが早いから

2017-07-18 06:08:44 | Weblog

夜が明けるのが早いからいつもより早く目が覚める。年のせいかもしれないが。それでも1時間は早く目が覚める。目が覚めるから起きる。これって寝不足なのかな。時間的には。睡眠は質だから時間はそれほど関係ないのかな。まぁ、爽やかな目覚めではあるからこれでいいのかな。と起きてゴゾゴゾ動いていると6時半になると座っているだけなのに汗が出る。この暑さは何だ?と思う。夏は朝飯前に少し絵を描くようにしているからこの時間に汗をかきたくないなと思う。が出るものは仕方がない。イガン君は汗を拭こうとしてタオルをとったらその中にムカデがいて手を咬まれたと言ってた。元気なのはシェルパ君だけかな。自転車で四国八十八カ所を回り終えたばかりだからか体が締まって日焼けした顔に白い口髭がよく似合ってインドの田舎の元気な爺さんみたいに見える。次はアパラチアントレイルかな。その前にキャンプに行こうぜと誘われている。なんでも焚火がしたいらしい。食べ物は現地調達ってナスジオしないでくれよな。そんなこんなで夏のアウトドアもそれなりに忙しくなりそう。まぁ、虫と無茶には気をつけよう。

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吉田博の版画展

2017-07-17 07:13:21 | Weblog

川瀬巴水と吉田博の版画展が「ギャラリーぼたにか」で開かれているというので行ってきた。版画展といっても小さなギャラリーでの展開だから展示ではなく販売なのだ。そりゃぁいいものをただで見せてくれるんだからいいのがあれば買って上げなくてはギャラリーも運営が大変だからね。というとここのオーナー太っ腹。「全然売れなくても、いいものだから見ていただきたい」と腹をくくっているとか。その姿勢がよかったのか版画は結構売れていた。よかった。高知も捨てたもんじゃないね。巴水は有名だけど吉田博はあまり知られてないが僕は吉田の版画を見たかった。あの富士山を。光る海はなかったが「猿沢の池」やインドの風景はあった。山門の版画は93回も版を重ねた傑作とのこと。普通38回くらいの重ねで版画は制作されるというから吉田の版画はいかに版を重ねて微妙な色を出すかを見せてくれる。西洋画の技法だねこれはとなんか川瀬巴水が霞んで見える。吉田の絵は外国で有名でダイアナ妃が執務室に吉田の版画2点を飾っていたのは有名。吉田の水彩画はすごく上手く油絵もなかなかのものなのに日本では旧派のレッテルをはられて画家としてやっていけなかったんだ。それで版画家に転身。これも海外で大人気。日本ではさほど。なんなんでしょうねこの現象?でも吉田の版画を県外に行かずに見られたことは「ギャラリーぼたにか」に感謝。版画は部屋に飾るのに丁度の大きさで価格も高くない。これが絵画ならびっくりするほどの値段が付くんだろうけどと価格を見る。オレでも買える価格。だがオレは買う方じゃなくて描くほうだからと吉田みたいに上手くなることを誓う。「宣伝しといてね」とオーナーから案内状をたくさん貰った。やっぱり俺は顧客ではなく広告屋なのだ。

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絵画デイ

2017-07-16 06:52:02 | Weblog

絵画教室の長老kさんが入院した。老人性栄養失調でとのことだったが心臓にも水が溜まっていたらしい。手術して水をとったとのこと。kさんに年を聞いたら八十四だというので「絵画教室で最年長は84歳の爺さんです」と人に聞かれたら言ってたんだけど病院のベッドの上にあるカードを見ると88歳と書かれていた。四つもサバ読んでたの?多分認知の問題だろうな。年が84から分からなくなってたんだろう。それとも意識的に年を止めたのかな。幸い術後は順調で退院したら併設の老人施設に入るとのこと。そこでも絵を描いて来年の20周年展覧会に参加したらいいのにね。老人施設から見た風景なんかいいんじゃないか。ユトリロみたいでさ。この教室は「絵画デイ」だから最後まで面倒見るよ。

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何故か島原の乱

2017-07-15 07:30:05 | Weblog

中国の劉暁波の報道のせいなんだろうか何故か「島原の乱」が連想されて劉暁波と天草四郎がダブって見えてきた。劉暁波は61で天草四郎は16で。数字はどちらも一天地六。何の因縁もないのだろうけど滅びの美学というか藩の悪政というか島原の原城に立つ劉暁波を思い浮かべる。島原の乱って油照りするような蒸し蒸しと暑い最中にあった一揆だと思っていたらあれは冬の戦いだったんだね。一揆というより内戦かな。悪政と弾圧に耐えかねての決起でありキリスト教を拠り所にした一致団結の集団でもあったから世界各国から十字軍の派遣があったなら日本の歴史は変わっていただろうね。それをしなかった。今もそう。劉暁波の死にあたっての中国の態度ややり方を批判したのはイギリスだけ。国際社会は及び腰の批判だ。世界は正義ではなく経済で動いているのか。まさにサバイバルキングダムだね。世界史のネロに匹敵する日本史最大の顰蹙者「松倉重政・勝家」親子。島原の乱の原因を作った男。勝家は江戸時代の大名でただ一人の切腹ではなく斬首という刑だったから幕府もよっぽどアタマにきたんだろうね。切腹ではなく斬首は幕末の近藤勇までないからね。今日は遠い島原の乱に思いを馳せる日なのかな。

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梅雨明け

2017-07-14 08:14:51 | Weblog

昨日九州南部では気象庁による梅雨明け宣言があった。四国はまだなのかな?個人的には梅雨明け宣言してるんだけどね。梅雨明けの時に中国で劉暁波が死んだ。と聞いてもさほどの衝撃はない。中国による緩やかな殺人という捉え方だから。民主化されると困る勢力というのはどうしようもないね。ただ保身のためだけに平気で人を殺すんだから。彼等の言う「法治」ほど恐ろしいものはない。中国共産党は倒さなければならないと思った人は多いんじゃないのだろうか。人民に武器を与えたらすぐに倒せるんだけどね。それか軍のクーデター。ウイグル、チベットの独立回帰、香港の独立、各省の自立。と民主化に進む道はいくらでもあるのだがこれまでそれらを芽のうちに摘んできた共産党の実績もある。芽を摘まれないうちにやらなければならないこと民主化に慣れた海外の中国人ネットワークとの連携だろうね。民主化情報の浸透。知る、知らすということの重要性をもっと活用すべきだ。それには志士の育成が一番手っ取り早いだろう。中国に「松下村塾」はないのかな。Liou Xiobo彼がコロンビア大で学んだ思想は誰が受け継ぐのか。彼の奥さんも中国の監視下におかれ自由が利かないという。この閉塞感。中国に梅雨明けはくるのだろうか。富の分配だ出来ない国はいずれ滅ぶ。ということは、このままいけば日本も怪しいことになるのか。

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プラーナ

2017-07-13 07:40:51 | Weblog

普段から何気なく着ていたアメリカンカジュアルのブランド「プラーナ」。もちろんブランドの意味も知らずただ安くて気が利いているというだけの選択だったが「プラーナ」って仏教用語で西洋人が東洋思想に憧れる時のマストワードだったんだね。「気」とか気息とかの意味なんだって。このプラーナを取り込んで栄養素となし何十年間も不食で生きてる人もいるとのこと。また、不食実践の人も増えてるとか。人間ってなんなのでしょうね。食は生の基本中の基本だと思っていたけど不食で生きられるなんて。見る世界がかわるんだろうな。僕の目の前では草原の不食のライオンが見えた。不食ゆえに草食動物はこのライオンを恐れないが尊敬をもって見ている。ハイエナもおこぼれをもらおうと近づかない。食事は太陽からのプラーナだけ。体は光り輝き気力は充実。エサを取らないといけないという呪縛から解き放され心は自由。縄張りもいらない仲間もいらない。俺は自由だと歩き回れば密猟者にズドンと一発撃たれて死んだ。やっぱり不食のライオンっていらないんだな。人と違うってこういうことか・・・・とブツブツ。

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昨日の絵

2017-07-12 08:11:21 | Weblog

昨日描いていた渓谷の絵。                                                           こんな感じ。水は見えないけどきれいな水が流れているんだ。ここで道は途切れて僕らはこの沢を渡って登山道に出る。透き通った風が体の中を洗っていく。念のためにロープを渡してと思ったより幅がある沢を慎重に渡る。向こう岸に着いたら一休みかな。この川の水を沸かして珈琲でも淹れようか。ザックを下ろしてコンロを出してパコを出してと準備をする。コンロを囲んで車座に座るとスタインベックの短編「朝食』を思い出した。たしかベーコンを焼いてる朝食だったよね。「珈琲もどうだい」ってな調子で当時のアメリカの農民の生活を夢想する。ぼろい上着、底のちびた靴、節くれだった指、日焼けした顔。ベーコンが焼けた匂いに珈琲の匂いが混じる。懐かしい。この短編を読んだ当時の二十歳前後の自分が懐かしい。思わぬとこで再開するもんだ。と1枚の絵にもこれだけの物語があるんだ僕の絵を描くスタイルでは。1枚1枚の絵すべてにね。                       

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