フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

売れました

2014-04-14 07:10:31 | Weblog
皆さんそうなんですが別に売りたくて水彩画展を開いてるのではないのです。みんな年寄りで悠々自適な老人ですから好きなものを描いてどうぞいかようにも見てくださいなんていってるのに過ぎないのですが絵ゆえにどうしても心に入り込むモノが多くてその人と波長が合うとまるで恋人に出会ったようにその人を虜にするらしい。そしてどうしても欲しいという方だけに絵を売るということに教室で決めているのです。価格も会の規定に従ってということが決まってます。それでも「わしゃ金なんかいらん」と叫ぶ85歳の爺さんもいたりして足並みが揃わないと教室の値打ちがなくなるということで最低ラインをみんなで決めました。自分の絵が売れるというのも痛し痒しでうれしい気持ちもありますが寂しい気持ちの方が大きくて子供を里子にだすといった心境でしょうか。それでも90点ある展示作品から自分の絵がピックアップされると「ヤッター」と思うわけでしてなかなか複雑なんです。今回の自分の作品は絵の先生方に評判がよかったものですから一般受けしないかなと思っていたのですが誰かの心を捉えて放さなかったのでしょう。欲しいと言う方が現れて熱心にいうものですから譲ることにしました。「私の死後に価値があがりますから鑑定団に出してくださいね」といらんことを言いながら。高知の人間は自虐的ですから自分の作品をあからさまに誉められないのです。まず売ろうと思ってないからかな。それでも売れました。エヘン。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする