日興の水増し決算は組織的犯罪か

　　日興コーディアルグループが２００５年３月期決算で不正に利益を水増しした事件は、同社が原因究明のため設置した特別調査委員会は、一連の不正決算が意図的で組織ぐるみ行われたという調査結果を報告した。
　既に日興株は不正決算発覚後、東京証券取引所が上場廃止の恐れがあるとして投資家に注意を促す「整理ポスト」に移しているが、組織ぐるみなどの悪質性が明らかになったことで上場廃止に抵触する可能性が出てきた。
　この種の問題は、ライブドア事件で粉飾決算が暴かれ、前社長・堀江被告の判決が３月に出るが、村上ファンド事件も含め、これらと比較しても、極めて規模が大きく、今後、関係者の逮捕まで進んでいくのか注目される。
　警察当局が、もし、このまま、うやむやにすれば、ライブドア、村上ファンドとの比較で不公平になるし、国民も納得できない。