築地市場の豊洲移転をめぐり、土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題の経緯が段々分かってきた。
端的にいうと当時の石原慎太郎知事が、専門家会議が化学物質の影響を防ぐためには、2Mプラス2.5Mの新しい土を埋めた方が良いという提言を無視し、コンクリートの空間部分を作ることを指示していた可能性が高い。
石原氏は、この事実があるのに、「都の役人は、腐敗している」とか、都庁は「伏魔殿」とか言いたい放題のことを言っているが、責任が自らに降りかかってくることを何とか凌ごうとしている意図がありありで、この人物の汚さを今更ながら示している。
卸売り市場の3つの建物についても、1回目の入札後、都と事業者が話し合い、第2回目の入札では1回目より合計で400億円も金額が増え、予定価額との差が99.数%と100%近くになっており、正に談合した跡が明白で、この点でも最高責任者の石原氏の責任は重い。
石原氏は、東京都知事を13年余り務めたが、新銀行東京の失敗、東京五輪誘致失敗など、散々都税を食い物にしてきた。さらに、今回の豊洲移転では、かなりの税金を入れ込むことになりかねない。「関連:9月14日」