正さん日記

世の中思いにつれて

白鵬、遂に前人未踏の33回目の優勝達成

2015-01-26 17:03:29 | スポーツ

 昨日、大相撲初場所が千秋楽となった。今場所最大の注目点は横綱白鵬が歴代単独首位になる優勝回数33回目の達成だったが、白鵬は13日目にあっさり33回目の優勝を決めた。

 今場所も横綱日馬富士、鶴竜、大関稀勢の里が白鵬についていけず、白鵬は14日目、千秋楽も勝って10場所ぶり11回目の全勝優勝で新記録に花を添えた。

 今場所の白鵬は、優勝を決めた13日目の稀勢の里戦は土俵際でもつれ取り直しになるなど、何回か土俵際で際どい場面があったが、抜群の運動神経で相手に勝を与えなかった。

 前人未踏の33回の優勝を重ねた白鵬は、周りにライバルが居ないので優勝するのは当たり前という意見がある。確かに、白鵬と同じ地位の横綱に同郷のモンゴル出身の日馬富士、鶴竜が居るが、実力はかなり離れている。大関陣の稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にしてもたまに勝ってもほとんど歯が立たない。

 そこで、若しモンゴル出身の先輩横綱朝青龍が居たとしたならどうなっているかという仮説を立てたくなる。確かに一時期白鵬の台頭で青白時代到来といったライバル関係ができる雰囲気はあったが、朝青龍が不祥事絡みであっさり引退したため、その期待は果たされなかった。その後、白鵬が一人横綱を続けるなど、白鵬時代が今も続く。

 ちなみに朝青竜と白鵬が並立した時代は、凡そ2007年から2009年まで18場所あったが、朝青竜が下降線にあったこともあり、この間の優勝回数は朝青竜が5場所、白鵬が11場所と白鵬が圧倒している。白鵬は朝青龍が居た時代も優勝回数を重ねてきた分けで、ライバルが全く不在だったとは言えないだろう。

 かっては貴乃花を評し平成の大横綱と言っていたが、白鵬はその上をいく実力抜群の大横綱になった。ただ、白鵬が本当の心技体の大横綱と言われるには、単に強いだけでなく、土俵内外の態度に改めなければならない所作がある感じだ。

 制限時間に塩に行く際の慌ただしさ、かち上げ、張り手や感情をむきにした必要以上の荒業、優勝賞金を受ける時の手刀などの仕草や、その賞金を誇らしく掲げることなど、どうも感じが良くない。今場所も、千秋楽の三役そろい踏みの際も入場が遅れ、土俵上力士対戦の制限時間いっぱいの時に入ってくるなど今までにない醜態を見せた。

 彼は、モンゴル人だからしょうがないと言えばそれまでだが、白鵬が尊敬する双葉山、大鵬は、文字通り心技体を備えた大横綱だった。その点白鵬は、優勝回数は最高になったとはいえ、「心」の点でいまひとつ大成しているとは言えない。真の大横綱と言えるまでにはさらに精進が必要だ。「関連:2014年11月24日

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