『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

暑苦しい塾・・・かもしれないが

2011年08月25日 12時00分25秒 | 塾の風景

小6の女の子が一次関数を解いている。小学校入学あたりから公文式を始める家庭は多い。それなりにこなす子は小6で中学範囲を終わり高校範囲へと進んでいる子も多い。この子もそんなタイプ・・・。ところがたすき掛け因数分解ができようとも関数ができない子が多い。関数に関してはどのようなカリキュラムで進んでいるかが今いちピンとこないのだ。

全国にある公文式が全く同じカリキュラムで進んでいると思っていた俺だったが、こと関数に関しては生徒により温度差・・・理解度に差がありすぎる。そこそこできる生徒もいる反面、座標平面を全く知らない子もいる。

この小6の女の子は座標平面の説明から入り、比例、さらに一次関数へと進めた。察しはいい・・・ただ、新しい知識を習得したときの感動が読めないだけだ。一次関数の決定が分かったようなので、2直線の交点から面積を求める問題を教える。図形がからむと途端に身体が萎むように感じる。

不安そうな背中の小6のお嬢にピンチヒッター・・・中3の和沙に教えさせる。和沙が夏休みに入る前までは苦手だったエリア・・・いい復習になる。ところが和沙に暗雲が立ち込めたか、光亮(こうすけ)や大貴まで集まってきた。はた目には中3が3人がかりで小学生の女の子を教えている構図・・・嫌いではないし、こんな光景を塾を始めた頃は思い描いていたのだ。

ところが、先輩から教えてもらうという行為を疎ましいと感じる生徒が増えてきている・・・ここ最近そう感じるようになった。大きな家族のような塾をやりたい・・・一人っ子だったがゆえに人間関係に人並みに苦労した。そんな過去から滲み出たウチの塾の大きな側面。生徒間での多少の摩擦は覚悟しながらも、それを飲み込み、できれば糧としながらも「約束の地」を目指す・・・そんな塾を常に標ぼうしてきた。ここにさらに劇場型入試というファクターが加わった。それまでの先輩や後輩の期待だけでなく、背中に背負うものは不特定多数の観客をも巻き込んでいく。できれば、ウチの生徒ならばそれを快感だと感じる生徒でいてほしい。しかし、時代の推移とともに、そんなノルスタジアでアグレッシブな性向がトラッシュボックスに捨てられるようになったら・・・その時こそ、俺は塾をたたむ気でいる。

果たしてこのお嬢、中3から囲まれながら説明に耳を傾けている小6は、どんな気分で聞いているのだろう。

 

クリックのほう、ほんまにほんまに頼んます。ほんまでっせ。

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