桐原の試験を終えたのは午後10時21分。
つまり前半の2枚に21分もかかっている。
これが夏の本番だと全てで30分制限・・・今のスピードじゃ到底無理だ。
俺が座った友希の机は一番後ろ。
皆の様子をうかがうが、まだできてない様子。
さりげなく中学生の部屋に戻る。
今度は真ん中の部屋で勉強していた淳也(三重高選抜2年)が仮定法の問題を持ってくる。
たまたまサッカー部に入った報告をしていた洋昴(津高1年)と顔が合う。
知り合いだそうだ。
同じクラブでサッカーをやっていた間柄・・・世間は狭いや。
「オマエ、サッカー部に入ったんか」と淳也。
「ええ」と洋昴。
学年では一つ違いだが、これで津高と三重高のサッカーの試合は目が話せなくなった。
洋昴の不安・・・サッカー部に入部したことで勉強についていくことができるかどうか。
まあ、誰でも悩む命題。
とりあえずはできるところまでする・・・それしかないっしょ。
ことに洋昴は4STEPの1冊目のノート、方程式は終了。
昨夜の質問も2冊目二次関数の問題を質問してきた。
あとは英語だ。
土曜日に来れないようなら日曜日に補足授業をすることにしようか。
小さな塾だ、フットワークは速い。
あい(津高2年)が嬉しそうな顔で結果報告。
「香保先輩(松阪高校3年)がミス0です」
「そやろな。で、俺は?」
「先生はミス1です」
「なに!」
「make it が答のところをを make good と書いてます」
「そりゃアンタ、同じこっちゃ。どっちでもいいです」
不満そうなあい・・・あのな。
以下、ミス2が真奈(津高3年)、ミス4に藍子(松阪高校3年)、ミス8に由梨佳(津高3年)・・・と、シングルプレーヤーはここまで。
奥さんと菰野を目指す。
「でも、本当に和司ちゃん(8期生・三重銀行)はいい人と巡りあったね」
「ああ、アイツにはもったいない。あれで人生のツキの半分はなくしたな」
四日市インターから湯ノ山方面へ。
道の駅におんぼろエスティマを置いて、歩き出す。
久しぶりの運動靴だ。
目指すはパラミタ・ミュージアム・・・本当に久しぶり、土門拳との再会である。
久しく歩いていなかった。
すぐに汗ばむ。
パラミタ・ミュージアムの『土門拳の見た日本人』は5月30日まで。
入館料は1,000円です。
後の祭りやけど、菰野の道の駅で750円の割引券が置いてありねん!
見学希望の方は駅の道で割引券を貰ってからパラミタ・ミュージアムへ行くこっちゃね。
でも、損した気分はない。
それほどに見応えある展示でした。