おとつい飛鳥が挨拶にやって来た。
来週から立命館宇治高校の学生寮に入る。
立命館宇治高の野球部の戦績はここ最近停滞気味。
ゆえに監督交代、さすが私立高校、さらっと首を切る。
後任は京都府下の公立高校の監督が引き抜かれた。
目標は甲子園出場以外なし。
その新任監督のもとで飛鳥は甲子園を目指す。
昨夜のサプライズはユタカ(7期生・三重銀行)登場。
今日は朝からゴルフとか。
そして夜は橋本ドクターの無職祝いに顔を見せる。
そうそう医学部ネタだ。
ウチで5年間講師を勤めてくれた中塚から先日電話。
「先生、国試(医師国家試験)に受かりました」
「あんたは心配してへんだ。山岸や、山岸はどやった」
「山岸も受かりました」
「そりゃよかった」
「橋本先生が週末にいらっしゃるとか」
「ああ、よかったら顔を出してよ」
「来週から入局ですから、ばたばたしてますが都合がつくようなら顔を出します」
「また松坂中央病院へ遊びにいくよ」
「楽しみしてます。でも、2階から落ちて入院というかたちでは来ないでください」
「ははは、中塚君そこまで言えるようになったんや、安心したわ」
春は別れの季節でもある。
山岸は山田日赤病院へ、そして中塚は松坂中央病院へ。
春が駆け抜けていく。
鼻谷(5期生・『伊勢人』編集)が姿を見せる。
「谷も伊勢人買ったようだし、塾の父兄も何人か買ってあんたんとこに貢献したで」
「確かに久居で売れ行きが増えたんですよ、そりゃありがとうございました」
4月1日発行の春の号持参だ。
表紙が今までとは変わった。
上質紙を使った本の内容も変わった。
ターゲットの移行・・・女性をターゲットにしている。
賛否両論あるだろうが、今の時代、こと地元紙は女性の時代だ。
地元紙でグルメや余暇の情報を仕入れては友人を誘い気軽に出かける。
老舗の地元紙でもあり落ち着いた内容が売りだった『伊勢人』が今月号から華やいだ。
果たして吉と出るか凶と出るか・・・。
ターゲット移行と相まって、女性社長奮闘記めいた企画を鼻谷に薦めている。
意中の女性はいる。
光機械の慶子さんだ。
『伊勢人』では前の号で小嶋千鶴子を扱っている。
三重県のような田舎にあって、自分のモデルとなるような女性はブラウン管の向こう側にしかいない。
ゆえに三重県で活躍している女性を取り上げて、購買層の女性達に訴える・・・こんな在所にも自分が理想とする女性がいる。
この企画、当たると思うんやけどな。