教室を掃除している。
ホワイトボードに俺のヘタクソな字・・・ミミズの這ったような文字や数字の羅列。
昨日の送り出しの後にどうやら授業をやったらしい。
いつものことながら呆れてしまう。
日本酒をほぼ一升空けている。
マージャン卓もある。
授業をした後で悠志(18期生・島根大学工学部進学)と陵(18期生で津高から大阪芸術大学進学)を相手にマージャンの授業をやらかしたんだろう。
その悠志。
今日から家族旅行を兼ねての島根大学詣でだ。
聞けば単身赴任の親父さん、さっそくレオパレスに申し込んだとか。
4年で300万・・・ひと月6万少々・・・すごいね。
しかし寮か賃貸かで悠志ともめているお母さんが許すはずもない。
今日からの旅行は親父さんが運転手、お母さんが最後部・・・怖いね。
依然として二日酔いである。
昨夜の送り出しには春華(宇治山田高校2年)がいた。
誰が送っていったんだろう・・・怖いね。
二日酔いが癒えないままにもうすぐ午後3時。
平成19年度三重県公立高校入試の終了である。
誘惑に負けてさつきに電話してしまう。
「理科はどやった」
「今までのように簡単やった。やっぱり柱状図は出たけど、他の県のように難しくなかった」
「数学は」
「数学は難しかった、・・・まあ、私としては難しかったということにしておこうと」
「複雑な受験生心理やね」
「それに国語も難しかった」
「駄々っ子やね。・・・まあ終わったこっちゃ、いいやん」
最後の終わり方なんて頼りない塾先の面目躍如やね。