保健福祉の現場から

感じるままに

後期高齢者医療制度

2008年02月17日 | Weblog
「年金天引きへ秒読み段階」(http://www.silver-news.com/ps/qn/guest/news/showbody.cgi?CCODE=12&NCODE=1211#silver080215-1)の記事が目にとまった。<以下引用>
<75歳以上の被保険者全員から保険料が徴収される後期高齢者医療制度。施行される4月当初から安くない保険料が年金から天引きされる高齢者もいる。施行まで2カ月を切った6日、厚生労働省は、都道府県の老人医療課長や後期高齢者医療広域連合事務局長を対象とした会議で、被保険者の類型ごとに異なる保険料徴収の方法などの周知徹底を求めた。年金制度への信頼が根幹から揺らいでいる中での年金からの「強制徴収」となる。自治体や同省への問い合わせ殺到は不可避といえそうだ。4月の施行を目前に同省が重要視するのは「制度の広報活動」だ。今月中には、被保険者ごとに算定した保険料額について、制度施行を待たずに、現時点の見込み額として可能な限り情報を提供するよう求めた。同省の昨年12月のまとめによると、全国の後期高齢者医療保険料の1人あたり平均額はおよそ年間7万2千円。8~9万円台の広域連合も複数ある。年金額が一定額以上の被保険者は、年金からの天引きが行われるが、天引き開始時期は、新制度施行前に加入していた制度ごとにバラバラだ。>

先般の会議では、利用者への積極的な周知が働きかけられている(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/b639d27b3daf98e0492573e9000bf0b9/$FILE/20080207_3shiryou1_1.pdf)(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/b639d27b3daf98e0492573e9000bf0b9/$FILE/20080207_3shiryou1_2.pdf)。また、診療のイメージに関する資料(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/b639d27b3daf98e0492573e9000bf0b9/$FILE/20080207_3shiryou2.pdf)も配布されており、診療報酬ではこのように誘導されるのであろう。これに関して、「フリーアクセスの制限と「尊厳死」」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14515.html)、「後期高齢者制度は“悪魔の選択”」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14323.html)、「診療報酬 75歳線引き 中医協答申 長寿に差別医療」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-02-14/2008021401_06_0.html)、「新医療制度「機能不全」の様相」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14298.html)の報道もある。実際の診療が今後どうなるのか、現場の医療関係者にはかなり関心が高いようである。しかし、患者・家族・住民には、この制度はどれほど理解されているであろうか。急遽、被用者保険の被扶養者の保険料負担凍結(http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2007/pdf/seisaku-021.pdf)が発表されたが、保険料に関する周知だけではなく、診療内容についてももっとわかりやすく説明される必要があるように感じるところである。制度開始まで1ヵ月あまりである。
コメント
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