まっしゅ★たわごと

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イタリア紀行☆2013☆【07】~ミラノトラム《2》~

2013年07月17日 10時06分06秒 | イタリア



一つ前の記事のミラノトラムの続き。







先の記事では前面デザインの左右非対称性について触れたが、これは終点駅でループ運行をすることで常に乗降口が進行方向向かって右側に来ることが保障されていることと何か関係があるのだと思う。





このカーブの手前は赤い柵が施されていて





歩行者立ち入り禁止の軌道専用レーンが設けられている。







が、どう考えても解せないことが一つある。





なぜ、この場面で時計回りでループしないといけないか?ということである。





これは、黄色いループラインが本線から分岐するところの線形。





本線から別れたすぐのところで、ラケットの付け根みたいなところで、出入線双方の線路がねじるように交差しているのである。





少なくとも、反時計回りの運行をするのであればこの無用で複雑な線形は回避されるわけで、でもそれをしていないのは、きっと何か理由があるのだろうなあと思う。





ちなみに石畳と線路の関係はこんな感じ。もとからあった石畳の上に線路だけ施設したかのようなすっきりしたデザインになっている。





ヌオーヴァー門をくぐり抜けて左前へ折れると







前の後ろも行き先のない「線分」というにふさわしい線路の遺構が残っている。





一瞬、何だこれは?と思ったけれど、帰宅してグーグルで調べてみると、





以前は、カブール広場から直進し、ヌオーヴァー門をくぐり抜けてアレッザンドロ・マンゾーニ通りに向かう線路と右折して先ほどの「線分」方面に延びる線路があったことがうかがわれる。





ちなみにカブール広場方面への線路もここで消えている。





完全に線路が引きはがされるとこうなる。





昔から線路を作っては撤去し、それを繰り返しているみたい。バスであれば簡単に運行経路変えてしまえばいいけれどトラムはそうはいかないから大変かもね。





ここもカーブを描いた線分。バスで2回ほど通ったけどどこなのか不明。





右上に延びる複線の線路が左上に延びる単線の線路の前で途切れているが、その単線の線路もまた歩道の前で途切れている稀有な光景。





本当は歩道の先で大きなループを描いていたのだろうね。





この複線も赤い看板の手前で途切れている。(ここもどこか不明)





これは建設中の線路かな。





旧型車両のラッピングは少しいただけない感じがする。





ミラノトラムの写真集とかあったら見てみたいところ。。。それかミラノ市内を一日かけて歩きまわってみたいと思った。

つづく
イタリア紀行☆2013☆【08】~ミラノ《後編》~


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