まりっぺのお気楽読書

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トスカーナ大公コジモ2世妃 マリア・マッダレーナ

2010-07-01 02:47:25 | イタリア王・公妃
姑と瓜二つの嫁…うまくいくのか
コジモ2世妃 マリア・マッダレーナ・ダウストリア


1589~1631/在位 1609~1621

マリア・マッダレーナの父は、神聖ローマ皇帝フェルディナント1世の息子の
オーストリア大公カール2世です。

フランス寄り政策をとっていたファルディナンド1世は
スペインの遺恨を緩和するために息子の妃をハプスブルク家から迎えることになりました。

          

マリアとコジモは、コジモが大公になる前年の1608年に結婚しました。
ふたりはこの結婚に満足していて仲は良かったようです。

コジモ2世は教養は高い人物でしたが病弱で、政治にはあまり関心がなく
もっぱら科学に興味を注いでいました。
コジモの援助を受けた中で最も有名なのはガリレオ・ガリレイ。
おかげで宇宙に関する多数の新事実が生まれることになりましたね。

しかしコジモは幸せ一杯でも、その影では嫁姑の争いが進行中でした
マリアと義母クリスティーナは共にカッとしやすい性格で相性最悪~
それにお互いが政治に口をはさんでましたので争いは日常茶飯事だったことでしょう。
温厚だったとされるコジモがその争いをおさめられたかどうかは謎です。

1621年にコジモが31歳の若さで亡くなってしまいました。
息子フェルディナンドが10歳で大公となったため、マリアは摂政に就きました。
ところが悔しいことに義母クリスティーナまで摂政に就いたではありませんか!!

ふたりの不仲のおかげで、フィレンツェ経済は停滞したと言われています。
コジモの親政とともに摂政の座を降り、夫の死から10年後に亡くなりました。
憎たらしいクリスティーナを残して逝くのは、さぞかし悔しいことだったでしょう…

コジモ2世は科学とともに芸術にも力を注いでいました。
礼拝堂や別荘の修復にはお気に入りの画家や土地の画家を起用しています。

   
        アゴスティーノ・タッシ           ルドヴィゴ・チーゴリ

また、海外からも画家を宮廷に招きました。

    
 フランドルのユストゥス・スステルマンス       フランスのジャック・カロ

スステルマンスの絵はガリレオ・ガリレイの肖像です。

(参考文献 森田義之氏『メディチ家』 Wikipedia英語版)


私を5年ぶりに、再び韓流の世界に連れ戻してくれたパク・ヨンハさんの
突然の死のニュースに驚いています。
秋のドラマも楽しみにしていたのですが…残念です。
ご冥福をお祈りします。

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2 コメント

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見逃しました (ルージュ)
2010-07-02 13:54:36
まりっぺさま みなさま こんにちは

イタリア公妃特集 拝見しております。
「豪華王ロレンツォ」を読んでおりましたので、ちょうどよかったです。

メディチ家といえば、2001年製作の「ジョバンニ」という映画ご存知でしょうか。

「木靴の樹」でパルムドールをとったエルマンノ・オルミ監督の作品です。

日本でも翌年公開されたのですが、みのがしてしまいました。

ジョバンニ・イル・ポポラーノとカテリーナ・スフォルツアとの間に生まれたジョバンニ・デッレ・バンデネーレが主人公です。

この人の血筋が英国のチャールズ2世につながるのですが・・・・

ハリウッド映画ならみのがしてもDVDという手があるけれどアート系佳作はそうでないものが多くて、困ります。

メディチ家の人々が貴族として成上がるにつれ、顔がハプスブルグ風ののっぺり顔になり、
ロレンッオの迫力、ジョバンニの憂愁が無くなるのが当時の肖像画からもうかがわれます。
返信する
こんばんわ (まりっぺ)
2010-07-02 23:07:44
ルージュ様、こんばんわ

ごめんんさい、その映画のことは全く知りません。
ジョヴァンニ・イル・ポポラーノはまだしも、カテリーナ・スフォルツァの子というと豪傑な感じがしますね。
さすが黒隊長!

ハプスブルク家はかなり特徴的な顔をしてますが、あれがヨーロッパ中に広がっていったかと思うとちょっと怖いですね。
よほど血が濃かったんでしょうか?

私はむか~しシナリオスクールに通っていたのですが、その時はよくクラスの人とアート系とか2番館、3番館なんかに行きましたねぇ…懐かしい
最近はとんと映画も観に行かなくなりました…
一番最近行ったのはアニー・リーボヴィッツの映画じゃないかと…昔すぎますね
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