まりっぺのお気楽読書

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フランス王ルイ15世愛妾 マリー・アンヌ

2011-06-15 22:53:43 | 王の寵姫・愛妾
姉を蹴落とす強欲さ
トゥールネル候夫人、シャトールー公 マリー・アンヌ・ド・マイイ


1717~1744/愛妾 1742~1744

マイイ家の五女マリー・アンヌは、次女ポーリーヌの死をうけて
ルイ15世の愛妾になりました。

マリーは17歳の時にトゥールネル候ジャンと結婚していていたのですが
1742年に夫を亡くして未亡人になっていました。
        
ポーリーヌが亡くなった後、ルイ15世の友人リシュリュー公は代わりを探していて
マリーに目を留めました。

1742年の舞踏会で引き合わされた二人ですが、マリーにはすでに
アニェオス公という恋人がいて、王の愛妾になることを拒みます。
しかし、アニェオス公のおじにあたるリシュリュー公とルイがタッグを組んで
アニェオス公が自ら身を引くように画策(戦場に送ったり美女に誘惑させたり)しました。

とうとうルイ15世の愛妾になることを承諾したマリーですけど、ひとつ条件を出してます。
それは、まだ公妾の座に留まっていたルイーズを追い出すこと…
マリーはルイーズと二分するよりも一人で富も力も握りたかったのね。
実の姉だろうがなんだろうが、邪魔者は消してやる!ってことだったみたいです。

当時宰相だったフルーリーは野心満々のマリーより、ルイーズの方が良いと考えて
仲裁をしますが、ルイはマリーの言い分を聞いてルイーズを退去させました。

ルイーズを追い出し公妾の座におさまったマリーはご満悦!
さらに領地や収入まで要求し、シャトールーズ公爵の称号をもらいました。
ポーリーヌ同様、王妃マリー・レクザンスカを侮辱し
悪口のネタを探そうとスパイまでつける始末! たちが悪いわね

ルイの移り気を目の当りにしているマリーは寵愛を失うのが怖くて
姉(三女)のディアーヌをあてがおうとした…と言われています。
マリーのせいかどうかは別にして、ディアーヌもしばしばルイのお相手をしていました。
ルイの旅行にはマリーとディアーヌ、両方が付き添っていました。

けれどもポーリーヌ同様、マリーの栄華も長くは続きませんでした。
公妾になってからたった2年後の1744年に急死してしまいました。
その後はしばらくディアーヌが愛妾におさまっていましたが
1745年にはポンパドゥール夫人が登場し、ネル四姉妹の栄光は終焉を迎えます。

            
              こちら、有名みたいなので載せておきます

ポーリーヌ同様傲慢だった愛妾マリー、急死ってあたりが怪しいですな…
毒殺の噂はあったそうですが定かではありません。

(参考文献 エレノア・ハーマン『王たちのセックス』 Wikipedia英語版)

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