森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

あの頃 僕は

2006-06-14 22:47:03 | 詩、小説

あの頃僕は  遠い目をして 夢ばかり見ていた
だけどその目は 
日々が過ぎていくだけで やって来る 
未来なんて見ていなかった

ポケットの中にある 石ころを
いつか光輝くものになると信じて
大切にしていた

あの頃僕は  優しさや 寄り添う背中なんて
望んでなんかいなかった
ただ風に吹かれながら
刻む時が作る道  ざわめきで築き上げた街を
一人彷徨っていた

そうして僕は  迷い迷って  どれだけ多くの石ころを
道しるべの代わりに落としてきたのだろう

 

 


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