『悲しき破壊神」の原作は『「神の守り人<来訪編・帰還編>」「蒼路の旅人」「天と地の守り人<第一部>」を原案』としているらしいです。
第二部が始まるまでに、「精霊の守り人」シリーズを読めるところまで読んでみようと思っていました。ちょうど「神の守り人」まで読み終わっていますが、感想もどきが書けているのは「夢の守り人」までで、このドラマには絡まない内容だと思います。じゃあ、それらの感想を今書くかというのもタイミングが悪いような気もするので、またいつかの機会と言う事にしようと思います。(ドラマの感想を書いたら、本の感想は要らなくなってしまうかもしれませんし)
このドラマはそれらの原作を原案にして作り上げるミックス。そのミックスがどう絡みあってどう味わいを付けるのかも凄く楽しみになってきました。
前回の「精霊の守り人」から今回までの間に期間に、いったいどの話がメインになるのだろうと原作読み進めて「神の守り人」を読み終えた時に、初めてHPの新キャストを見に行きました。
アスラもシアナもスファルもみんなイメージとぴったりでした。
「守り人」の中の「旅人シリーズ」はチャグムの物語。
強国タルシュ帝国の侵攻に苦戦を強いられる海の王国であるサンガルへの援軍に、皇太子でありながら加わる事になってしまったチャグム。
それは弟が生まれ、父である帝との確執が深まった事も一因でしたが、チャグムの中に信じる道を進みたい願望もあったと思います。
また父である帝も、確かに昔我が子でありながら暗殺命令を出した事は深い傷にはなっていて、疎んじている事は確か。でも彼の言葉にはよどみがなくて、これ幸いにチャグムを危ない所に送り出し、あわよくば消えてもらいたいとか考えているようには到底思えないのです。
帝は自分の言葉の通り、チャグムの中の血の力、つまり神の力を信じたいのではないでしょうか。すなわちそれは、自分自身の神の力の証をどこかで確信させて欲しいのではないのかなどと……と、どうしても、帝が藤原の竜也氏だとそう思えてしまうのですよね~。
神でないものが神として生きる苦しさ、そんなものを感じてしまうのは、出番が少ない事が分かっているこのドラマで、短い時間をかなりの集中力を持ってじっと感情移入しながら見ているからだと思います。
『悲しき破壊神』では出番がないかもぐらい思っていたので、こんなに短くて安定のチャグムの敵役シーンであっても、出番があって嬉しく思った私です。(ファンって、そんなものよね。・笑)
しかしこのドラマ、神でないのに神と信じ込んでいる人が出てくる方が、よっぽどホッとします。「神様」と少女アスラが言うものは、本当に恐ろしいと思いました。原作の最後を知っていながら、どうなってしまうのかと言ったら白々しいと思うのですが、本を読んでいた時から思っていました。
「どうなるの !!これ~!!」って。
だけどああなってこうなってとちゃんと綺麗に終わります。深い感動と共に。
楽しみに待っていたファンタジーが始まって嬉しいです。またしばらくワクワクの土曜日が始まりそうです。
ちょっとだけメモ的感想を。
ガカイはシュガの留守中、彼の代わりに星読み博士たちを束ねる役を貰うと喜んで引き受けますと張り切りますが、俯いた彼はしてやったりの顔。ファンタ―大河じゃない方の大河でも同じような顔をしてますわね、吹越さん。
風景が相変わらずに美しい。細く引き裂かれた布がたなびくシーンなどはチベットなどを連想してしまいました。
OPも凄く美しかったですね。美しさゆえに心が震えました。
そして、・・・・
平さん・・・・
HPに彼のインタビューが載っています。→ここです。
彼の想いをしっかりと受け止めたいと思いました。
蒼路の旅人 (新潮文庫) | |
上橋 菜穂子 | |
新潮社 |
蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31)) | |
佐竹 美保 | |
偕成社 |
神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) | |
上橋 菜穂子 | |
新潮社 |
神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫) | |
上橋 菜穂子 | |
新潮社 |
神の守り人 (偕成社ワンダーランド(28)) | |
二木 真希子 | |
偕成社 |
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