ああなってこうなって(手抜き)、亀之丞が帰ってきました。
鶴は小野政次になっていたけれど、亀は亀之丞のまま。
元服は絶対に井伊でやるんだと決めていたからと、亀は言いました。それを聞いて井伊の一族は沸き立ちます。血族の後継ぎが帰って来たのですから。
亀が帰って来たので、それまで進んでいた政次の未来の子供の養子の話は無くなりました。それどころか婚礼の話までチャラです。
政次の父の政直は、それを知らずに死んで良かったナと思いました。
「無しになった。」と政次は淡々と言いますが、その心の中には静かな雪のようなものが降り続いているに相違ないのです。
政直は、「お前は必ず私と同じ道を行く。」と魔王の預言のような事を言いますが、若き日には従順でそして聡明であったものが、いつしか反旗を翻すのには、それなりの語り切れぬ想いがあるからだと思いました。
ちょっと違うドラマの事だけれど、「カルテット」が大好きです。昨日のお話でも高橋一生さん演じる家守愉高に泣かされました。
政次のシーンでは涙はなかったけれど、いつかこの人には泣かされる予感がします。今回も相当切なかったです。
柴咲コウさんの次郎法師は、幼き時代のおとわをそのまま大人にしたようで、上手いなあと思いました。まったく違和感がなかったです。
自分の煩悩と闘うために山にこもって修行する次郎。
でも戻って来た亀は、その煩悩に直撃するような事を言うのでした。
つまり
「おとわは私の妻になるのだ。」と。
辛い逃亡の時代、亀は手紙にておとわの出家を知りました。でもそれは他の人との婚姻から逃れ家を守るためなのだと思い(当たっているけれど)、すなわちそれは自分を待っていてくれているのだと信じていたのです。(それもその通りなんだけれど。)
それが亀を勇気づけ、どんな事があっても耐え忍び必ず井伊に帰ると亀之丞を励まし続けていたのです。
亀は単純に思っていたはず。次郎の母も思ったはず。還俗という手段。
だけど父は言葉を濁していました。
単純には行かないらしいし、この時の次郎の気持ちはどうなんだろう・・・・・・・。
よく「胸がキュンキュンする」とか言う言葉があるでしょう。
亀と次郎の井戸での二人のシーン、ちょっとしたわ~、その胸キュンキュン。
なんか「好き !」がそのまま真っ直ぐに貫けない複雑な時代ー。
「間違いがあってはいけないからな。」って陰で覗いていた・・・見張っていた、・・見守っていた(笑)兄弟子の傑山は二人の愛の物語の目撃者になっていってしまうのでしょうか。
菜々緒さんの瀬奈、阿部さんの竹千代、こちらもかなり期待できそうな雰囲気。
次週も楽しみです。
※ 大河の感想も、継続中です。いつまで続くか分かりません。
一応まだ続ける予定ですが、次週分はお休みするか1週間遅れます。
(昔と違ってレビュー仲間がいるわけではないので、上のお知らせは要らないのかも知れませんが…一応ね ^^ )