ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

英語耳慣れ術その2

2005-12-05 | ENGLISH BOOK & STUDY
昨日、DVDを使う耳慣れのお話をしました。

jesterがこれがすごく有効、って感じたのは、海外に住んでいて、英語を聞き取らなくてはニュースでなにを言っているのかも分からず、必死で聞き取っているうちに、驚くほど英語が聞こえるようになってきた経験からなのです。


字幕もなく、とにかく「聞こえる音」と「画面」を手がかりに、必死に分かろうと努力する、という戦いを6ヶ月も続けていると、目からうろこ・・・・というか耳から耳垢(殴!!!) という感じで、いつの間にか英語が聞き取れるようになっていました。

それまでは、英語の字幕があれば分かる内容なのに、耳で聞いただけじゃよく分からない、という状況だったのに、音だけで分かるようになったのです。

1日に1~2時間はそんなことをしていたかなあ。使っていたのは朝のニュースと夕方の帯ドラマですね~。
それと家事をするときなんかも英語のテレビはついてましたです。

聞き取れたら、その中から知らない単語を辞書で引き、憶える、の繰り返し。
段々にニュースがわかるようになってきたときは、かなり嬉しかったデス



でもDVDを効果的に使えば、こんなに時間をかけなくてもいいとおもうのです。
ずっと時間が短縮できるし、好きな映画だったらさくさくはかどります。
音楽がお好きな方なら、好きなミュージシャンの音楽を使うのもいいかもしれません。


「もし聞き取れるものがあったら、それをスペルはめちゃくちゃでいいからノートに書き取るのです。聞き取れた音だけでいいデス。」
 
って書きましたが、これは「ぼ~~」っと聞き流さない、真剣にどんな音が聞こえるのか、自分の耳に頼ってがんばるのに有効デス。

「ぼ~~」と聞いていてもいつかは耳がなれると思いますが、それではすごく時間がかかります。
まずは英語字幕もださないで、目を閉じて、聞こえる音が「あ」なのか「え」なのか、「ヴァ」なのか「バ」なのか、聞いてみてください。

英語には日本語にない音があります。文字に頼っていると、へたするとカタカナ発音が先に浮かんでしまい、本当の音が聞こえにくくなってしまう気がします。

文字にとらわれずに、「どう聞こえるのか」だけに集中します。できたら、それを口に出していってみます。(これが同時に出来るようになると、シャドウイング、っていうんですよね)
そして書きます。
(このへん、Hey Jude を必死で聞き取ってた小学校の頃から進化がないのですが・・・・)

DVDだとポーズできるので、聞き取れたら止めて、言ってみて書いて、また聞き取る、を繰り返すといいと思います。
最初は3分のシーンを聞き取るのに30分かかるかもしれません。

でも大丈夫。この方法を続けるうちに、どんどん楽になりますよ。
それに繰り返して聞き取ろうとしているうちに自然に覚えてしまいます。
英語字幕で、聞き取ったものをチェック。

あとは寝る前にでも、お風呂ででも、トイレででも、電車の待ち時間にでも、俳優さんになりきって憶えたせりふを繰り返すだけ。
笑ったり怒ったり叫んだり、アクセントも強調する単語も表情もまねしてくださいね。

自分の口から出る音を聞く、というのも、耳慣れの方法の一つデス。

そしてもし英語でしゃべるチャンスがあったら、この台詞を応用して使ってみてください。


大好きな映画/ドラマのDVDと鉛筆と紙があればできる安上がりなこの方法、ぜひお試しを。

(VTRでも出来ますが、字幕を消したり英語字幕に出来ないところが不便デス。とりあえず日本語字幕だけでもその部分に紙を張ったりして、見えなくしてやるといいとおもいます)


 
さて、映画やドラマを英語の耳慣れに使うには、なるべく発音のはっきりした、綺麗な英語を選ぶといいと思うのです。

(残念ながらヴィゴはあまりはっきり発音してくれません・・・・・)

最近気に入っているのは、Batman Bigins のレイチェルの役のケイティ・ホームズの発音。
とってもクリアで頭がよさそうデス。
(外観はそれほど好きじゃないのに、彼女の英語が好きなの)

執事のマイケル・ケインのしゃべり方も好き。


もちろん大好きなロード・オブ・ザ・リングスでも散々やりました。
だから好きな台詞は結構今でもいえます。

ROTKでピピンとガン爺がミナスティリスでトロルに攻められている扉の内側ではなす、


Pippin: I didn't think it would end this way.
Gandalf: End? No, the journey doesn't end here. Death is just another path, one that we all must take. The grey rain-curtain of this world rolls back, and all turns to silver glass, and then you see it.
Pippin: What? Gandalf? See what?
Gandalf: White shores, and beyond, a far green country under a swift sunrise.
Pippin: Well, that isn't so bad.
Gandalf: No. No, it isn't.

なんて会話も大好きなんでございます♪
もうお風呂に入って、とか、お料理をしつつも、ガンダルフとピピンになりきり、脳内で音楽まで再生しつつ繰り返して遊んでました。

ピピンはスコットランドなまりがかなり強くありますから e の発音が強かったりしますが、ガン爺はゆっくり話すし、綺麗な英語だと思います。(トールキン教授のオクスフォードなまりを真似してるともいわれてます)


映画館で映画を見ているときも、「字幕を見ずに聞こえた音を口から言ってみる」のって、勉強になりますよ。

「きゃ~~この映画つまらない! お金と時間の無駄かも!」
というはずれの映画でも、「英語の勉強だし」と開き直れます。

ただし、混んでいる映画館では周りの方に迷惑になるので注意してくださいね~