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自民党憲法改正案、第99条 削除された最高法規_x97

ソースは、自民党ホーム > 自民党の活動 > コラム >   「憲法改正草案」を発表 にアップロードされています。(2012年5月27日作成PDFファイル 801 KB)

自民党の憲法改正草案については既に、水島朝穂さんがお書きになった 憲法施行65周年と自民党「憲法改正草案」 2012年5月7日 は読んでいました。この中で以下の部分が私の揮発性メモリーの脳細胞にも残っていたのだと思います・・・

何よりも、この自民党「憲法改正草案」の目玉は9条の2だろう。7年前の「新憲法草案」が「自衛軍」としていたものを「国防軍」と、より本音に近い表現にしている。21世紀になって各国とも「国防軍」の任務を相対化するなか、この段階になって「国防軍」というのはアナクロニズムも甚だしいので、「国防軍」といっても「国土防衛軍」の意味ではなく、地球規模で日本の国益(市場、資源、それとのアクセス)を「防衛」するという意味の「国益防衛軍」、略して「国防軍」ということなのだろう。

・・・それで、政治家、候補者がしばしば口にする「国益」とはどんな事を意味するのかと、このブログでも書きました。

ネットを巡回していて、「たきもと... - 坂本龍一から政治家のみなさんへ」というページに、この憲法草案の第99条について書かれていました。
『その昔、ドイツで社会権について初めて規定した先進的なワイマール憲法が、突然殺され、無効化されたのです。1933年3月23日のことです。・・・』 以下引用しません、原文をご確認ください。

12月14日のブログ記事 「マスコミが伝えない総選挙の構図」 で国防軍に触れ、 「あなたのお宅を目指す憲兵隊の靴音が聞こえてきませんか」 と書いてしまった私ですが、一匹子羊の鋭敏な自衛本能が働いたのかもしれません。

衆議院議員を候補の人柄で選ぼうなんて愚かです。 良識の府である参議院議員ならそれでもよいと思います、しかし、山梨県の方々は真逆の判断基準をお持ちなのでしょうか。
12月16日、あなたの一票であなたご自身と、お子さん、お孫さん達の運命が決まります。末長くお幸せを祈ります。


追録です-上右図は自民党草案の一部ですが、上が改定草案、下が現行憲法です。現行憲法第99条は、改定草案では「憲法尊重擁護義務」として第102条になっています。この部分を確認していたときに「削除」の部分も重要と思いますので、これを掲載しました。
現行憲法第99条については、水島朝穂さんの 第3回 憲法をまもるのは誰か--99条で名指しされたのは (水島朝穂-憲法から時代をよむ)(2007年5月6日稿) をご参照ください。
現行97条が削除された状況での、現行99条と改定102条を読み比べると、今次憲法改定案の意図が明確にみえてきます。徴兵制度、特別高等警察(特高)、治安維持法の復活は想定内。ネットなどガチガチに規制かけてくるでしょう。 彼等が言う 「国益」 の意味が私にも見えてきました。
生涯学習に熱心な方が多い山梨県では民主党はもちろん、自民党候補全員も落選するのを期待しております。



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