事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

光る君へ 第34回「目覚め」

2024-09-09 | 大河ドラマ

第33回「式部誕生」はこちら

先週に引き続き、週末は畑の草刈り。暑いなか、刈り払い機をぶん回していると、次第に意識がもうろうとしてくる。いかんいかんこまめな水分補給だ。と軽トラで近くの自動販売機に走り、コーラを一気飲み。不健康な生活。

きのうも朝6時から草刈り。そして長寿祝いのお赤飯を近所の餅屋に受け取りに行く。そして配って歩く。自治会長はつらいよ。

あ、ちょっと宣伝していいですか。このお赤飯は酒田女鶴(めづる)という品種のもち米でできているんだけど、すんごくうまいです。敬老会で自分の分のお赤飯をいただき、お昼にぱくつく。ああおいしい。舞妓さんの踊りも見れたし、自治会長は楽しいよ。

そんなことだから18時のBSのオンエアを見ている最中に撃沈。20時からのでようやくフルに見ることができました。

興福寺の僧らが都に押し寄せて道長に要求を突きつける。しかし道長は政治家としての意地(のために現首相は辞めると言い放ちましたが)もあってはねつける。しかしそれ以降、都では不幸がつづく。そして道長は……な展開。来週はテロの予感。

源氏物語は次第に人気を集めていく。天皇すら、次はどうなると紫式部に直接に問うぐらいだ。しかし、その面白さをまったく理解できないのが中宮の彰子(見上愛)だ。中宮とはいえ、一条天皇との接触もなく、男女間の機微など想像すらできない彼女に、あの物語は確かにしんどいだろう。

しかし紫式部のアドバイスもあり(作者本人からだから説得力がある)、彰子は次第に“目覚め”ていく。被害者ルックスの彰子の覚醒は、喜ばしいような残念なような。

曲水の儀、というイベントにはわらった。どう見てもお風呂のアヒル人形を水に浮かべて……TOKIOが出てくるのかと思ってしまいました。

第35回「中宮の涙」につづく

 

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うまい店ピンポイント 2024年夏休み篇その4

2024-09-09 | 食・レシピ

吉野家&丸亀製麺&出羽そば&米沢屋篇はこちら

「夏休み終わっちゃいましたね伍長」

「夏が終わってほしいわ。あぢー」

「癒庵、満月、四十番、やまなか家ですか、がんばったじゃないですか」

「その上から目線はやめろ」

癒庵と満月の繁盛はいつもどおり。特に満月は県外車が駐車場にたくさん。

四十番に行ったのはあの豪雨のあと。被害が大きかったという竹田を通ると、まだ土嚢を積んだ家もありました。

やまなか家では、HPでチェックしたら冷麺は800円とあるけど、平日のランチだけかもしれないけど550円でいただけました。びっくり。

食楽(くら)篇につづく

 

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「編集長の条件 醍醐真司の博覧推理ファイル」長崎尚志著 新潮文庫

2024-09-07 | アニメ・コミック・ゲーム

漫画原作者として高名な長崎尚志(いろいろあったんですけど)が、ホームグラウンドであるマンガ雑誌の編集の裏側を描く。

たくさんのマンガネタが仕込んであって、それだけでも読ませる。手塚治虫の「新寶島」がいかに革新的な存在だったかを(読んだことないけど)初めて知りました。白土三平の衝撃もよくわかんないじゃないですか。カムイ伝の再開でしか(もちろんサスケはあったわけだけど)よくわかんないし。

だからタッチが似ている「子連れ狼」の小島剛夕に話が及ぶなど、小学館の編集者だった経歴(すんごくえらい人だったんですよ)が活かしてあって面白いっす。

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「ゆうびんの父」門井慶喜著 幻冬舎

2024-09-06 | 本と雑誌

今もなお、現行の1円切手でその肖像がおなじみの前島密。永劫にデザインを変更しないのだそうだ。それほど有名な日本の近代郵便制度の創設者。だってほとんどの人が彼の名を「ひそか」って読めるし、ATOKではもちろん一発で変換される。「青天を衝け」で彼を演じていたのは「ケイコ 目を澄ませて」で好演した三浦誠己でした。

しかしこの伝記に寄れば、イメージと違って彼はけっこういろんなことを途中で放り出しているのである。まあその人間臭さのおかげで、大隈重信などから愛されたのかもしれない。

門井慶喜は、「銀河鉄道の父」の宮沢賢治に似た、欠点は多いけれども魅力的な人物を書かせると実にうまい。

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今月の名言2024年8月号PART3 令和の米騒動

2024-09-05 | ニュース

Belinda Carlisle - Heaven Is A Place On Earth (Official HD Music Video)

百条委員会はこちら

「インバウンドの消費増もそれほど大きいとは言えません。月約300万人の訪日客が日本に1週間滞在し、日本人並みにコメを朝昼晩食べると仮定しても、その消費量は全体のわずか0.5%程度。実際にはコメを3食取る訪日客は多くはなく、消費量はもっと少ないはずです。」

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の山下一仁氏の米不足に関する発言。わたしも今回の米不足の一因がインバウンドという報道はまゆつばだと思っていた。

最大の原因は、米がないという事態に消費者たちがあわてふためいただけだ。不足していると報道されることで不安があおられ、今回のようなことに。減反をやっている国が米不足という異常さを、もっとかみしめよう。

米がない?ならケーキを食っとけ。実はそのマリー・アントワネット的な発想が日本の農業にとっていちばんつらい展開だ。食習慣が変わることが、どれだけ米作に悪影響を与えることか。

米なんかいっくらでもあるんですよ。その辺の農家に

「この着物で米を譲ってください」

って話になれば(昨日会った学校事務職員にそうギャグをかまされた)どんどん出てきます。実はうちにもそんな話がありました(笑)。

あと二週間で新米が出てくるってば。それまではケーキ食べればいいのよ。

本日の1曲は、ということでベリンダ・カーライル。

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うまい店ピンポイント 2024年夏休み篇その3

2024-09-05 | 食・レシピ

川柳&新月篇はこちら

「伍長、暑いから普通のラーメンは無理なんですね?」

「ゼーゼー。吉野家の牛丼と丸亀製麺というメジャーどころと出羽そばで麦切り、そして米沢屋でイカ入り」

「生物として、弱ってます」

そりゃ弱ってるんだけど、米沢屋に行くと必ず置いてあるビッグコミックオリジナルを読む。そして驚く。弘兼憲史の「黄昏流星群」のあまりのエッチさに(笑)

これを読んでいることをお店の人に気取られてはいけない。だからまわりに人がいるときは「深夜食堂」を読むようにしているのでした。姑息ここにきわまれり。

癒庵、満月、四十番、やまなか家篇につづく

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今月の名言2024年8月号PART2 百条委員会

2024-09-04 | 国際・政治

The Bangles - Manic Monday (Official Video)

全力少年篇はこちら

「仕事は厳しくするというのが私のスタイル」

ご存じ、斎藤元彦兵庫県知事が百条委員会で。それにしてもこの人のメンタルの強さはすごい。これだけの指摘がありながら傲然としている(ように見える)。

彼のようなふるまいをすることによって、職員のパフォーマンスが向上すると考えているとしたら、現状の兵庫県を考えればまったくの間違いであることがわかる。

にしても、個人情報の漏洩を迫った県議といい、さすが維新系の人の神経は違うなあ。

本日の1曲はバングルス。わたしと同世代。メインボーカルはベリンダ・カーライルだったか。いやいや彼女はゴーゴーズでした。

「令和の米騒動」篇につづく

 

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「戒名探偵 卒塔婆くん」高殿 円著 角川書店

2024-09-04 | ミステリ

まったく知らない作家だったけど、タイトルに魅かれて借りる。さすが檀徒総代長(笑)。それにしたって戒名探偵ってフレーズはすごい。最初の文字を除けば名探偵であるあたりも気が利いている。

で、これが意外な面白さだったのだ。檀徒総代じゃなくても、仏教徒ですらなくても、面白いですよきっとあなたにも。

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今月の名言8月号PART1 全力少年

2024-09-03 | 国際・政治

小田和正 公認 2019年1月8日 ライブ

コービー・ブライアント篇はこちら

「次の総裁は、存命なら安倍さんで決まりだったんでしょうね」

牧原出・東京大教授が自民党総裁選について考察。もっとも、これは彼の能力というより、安倍晋三が「推し活」の対象たりうるキャラだと言うことだ。今回の総裁選の候補者たちを見ていると、およそ推しキャラが見当たらないではないかと。

確かに、彼が生きていたら三度目の総裁という目はあったかもしれない。それはそれできついことではあったろう。あの時代がまたやってくるなんて御免こうむりたい。その意味で、わたしは今回の候補者で、タカ派の高市と小林だけには勝ってもらいたくない、絶対に嫌。それだけです。

本日の1曲は小田和正とスキマスイッチのコラボ「全力少年」

自分が年をとったからわかる。小田和正は元気だなあ。ひょっとして草刈りやってる?

PART2「百条委員会」につづく。

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光る君へ 第33回「式部誕生」

2024-09-02 | 大河ドラマ

第32回「誰がために書く」はこちら

昨日は朝から刈り払い機で耕作放棄地の草刈り。ゼーゼー言ってました。午後はキュウリが終わったので後始末。うわ、ネットがからまってめんどくさ。一日中、汗がボタボタ。OS-1でなんとかしのいだ感じ。

あまりにへたったので、6時からのBSはパス。で、8時からのオンエアをやはりゼーゼー言いながら見る。

そうか今日は年に一度の黄色いTシャツの日なのか。でもさっきチェックしたら大河の視聴率はさほど下がっていない。視聴者があまりかぶっていないということなんでしょう。

その例証がわたしだ。この24時間、日テレを見ていませんもの。いや、わたしはあの番組を嫌いではないんです。偉大なる井原高忠プロデューサーがぶちあげたあの企画こそ、地方局との連携に絶大な効果があったわけだし。まさか義援金に手をつけるバカが出るとは思わなかったでしょうが。

さて、今回からヒロインを式部と呼べることになるのかな。中宮である彰子(見上愛)のもとで働くことになる彼女は、しかしプライバシーもへったくれもない状況で源氏物語の執筆を中断し、実家に帰ると道長に伝える……

女房たちの部屋を上からなめるカットが笑える。なるほどもの書きにとってこの状況はつらいだろう。

でもわたしは不思議に思っていた。近ごろの(少なくとも売れている)作家たちは、仕事場と自宅を分けている人が多い。事務所へ出勤するとくればまるでサラリーマンじゃないですか。

昔の文豪たちの、例えば司馬遼太郎の書斎はそのまま記念館に再現されているらしいし、われらが藤沢周平にしても、鶴岡のど真ん中にある記念館に執筆状況が保存されている。わたしの妻と娘はいたく感動したそうだ。藤沢周平ファンとして、わたしも行かなきゃ。

原稿があがるのを各社の編集者が自宅で待ち続け、奥さんが彼ら彼女らに饗応する、なんて時代じゃないのはわかります。それに、井上雄彦のように、ネームをファミレスやカフェをハシゴして描く人もいる。“仕事場”というのは、やはり日常と切り離すべきなのかなあ。お前が死んだとき、そのままパソコンまわりを公開できるか?無理無理無理無理。

あれとあれとあれとあれは捨てて。

第34回「目覚め」につづく

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