事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ズートピア」 Zootopia (2016 ディズニー)

2016-06-28 | アニメ・コミック・ゲーム

そうじゃないかとは思ってました。公開1週目よりも2週目3週目の興行成績がはねあがる展開、アメリカでの圧倒的な人気……ひょっとして、ひょっとして「ズートピア」ってめちゃめちゃ面白いんじゃないのか。

山形から酒田への帰路。フォーラム東根で見るのにちょうどいい時間の作品は「ズートピア」だけ。うーん、でも五十代の男がひとりでディズニーってのもなあ。

ううううう。見終わってつくづく思う。どうしてもっとみんなこの映画をすすめてくれなかったんだっ!あやうく見逃すところだったじゃないか。

いやー面白かった。ピクサーのブランドだと一目散に駆けつけるくせに、ディズニーというだけでなめてちゃいけない時代になってたんだなあ。考えてみればどっちもジョン・ラセターがトップだもんな。食わず嫌いはいけません。

人間が存在しない世界。動物は進化のはてに肉食動物と草食動物が共存する理想社会を形成していた。その中心がズートピア。日本中で5万人くらいが「動楽園」と訳したと思います。うさぎのジュディは、子どものころからの夢、警察官となってズートピアに赴き、ある事件にまきこまれる……

スモールタウンから都会に出る少女。心に傷を負いながら、世知に長けた探偵。暗躍するマフィアや腐敗する権力など、アメリカン・ハードボイルドな展開。種(しゅ)が違うことを認め合おうという設定。どれをとっても見新しいものはない。

でも練り上げられた脚本や、意外な真犯人(これも定型だけどね)で息もつかせない。ユートピアとは「どこにもない場所」だからこそ、人は(動物だけど)努力しなければならないというテーマもすばらしい。ナマケモノやカワウソの動きなど、徹底して研究されていることがわかる精緻なCGもおみごとです。だいたい、キャラがみんな可愛すぎる!

小ネタがまたいいんだ。ズートピアの闇のボス、ミスター・ビッグ(この名は皮肉)の台詞回しは完全に「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランド。うさぎに警官は無理なのかと落ちこむジュディが聴くラジオからはR.E.M.のEverybody Hurtsやエリック・カルメンのAll By Myselfが流れ、隣室から「そんな暗い曲を聴くな!」と抗議される(笑)。

つまりはオトナも子どもも楽しめる仕掛けが満載なのであり、中年男もホッとして映画館を出ることができたのでした。絶対のおすすめ作品。ぜひ。

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楽天VSソフトバンク 9回戦 ポンチョの日

2016-06-27 | スポーツ

2015年版はこちら

さあ今年も楽天VSソフトバンク戦。6月最終金曜日って必ずソフトバンクが相手なのかなあ。

コボスタにはいつになく早めに着いたので、地元のイタリアンであるイスキアのピザで生ビールをいただき、練習も見ることができた。

いやはやプロ野球の練習のレベルの高いこと高いこと。草野球なら送球がどこにいくかわからないので、グラウンド上ではボールの行方をみんな見ている。でもプロは違うんだね。必ず捕球範囲に来るとわかっているものだから、よそ見をしながら自分の練習を黙々とこなす。すごい。

特にソフトバンクの内野陣は、松田を中心に嫌味なくらいの剛球をやりとりしている。ひょっとしたら試合よりも面白かったかもしれません(笑)

試合開始前に倉敷市長があいさつ。観客にブドウのプレゼントがあると聞いてみんな拍手。わたしも拍手。当選しませんでしたが。

試合開始と同時に雨が降り出す。テレビ観戦だと、ああ観客はたいへんだなあと同情するところだけれど、楽天ショップで買ったポンチョがまことに快適で、まったく気になりませんでした。

ただ選手はきつかっただろう。ケガをするのではないかとこちらもハラハラ。

座ったのは1塁側の前から6列目。コボスタは3塁側がフランチャイズなのでソフトバンクのファンが……いません(笑)。ホークスの応援団はライトスタンドで孤高の戦いを強いられている。がんばれよ。実はおれも楽天よりもソフトバンクの方が好きなので彼らを応援。

さてスコアは

楽天 3-6 ソフトバンク

勝利投手 和田(9勝2敗) セーブ サファテ(0勝4敗25S)

敗戦投手 則本(7勝4敗)

でも印象では100対1って感じで楽天は完全に抑え込まれていた。先発の和田は6回までノーヒットノーラン。楽天の則本は、みごとな剛速球ではあったけれども、コントロールがままならず、茂木のエラーをきっかけに失点の連続。

ウィーラーの初ヒット、島内のホームランという予想外の展開で3点が入り、楽天ファンは大喜び。うん、よかったね。

まわりは熱狂的な楽天ファンがそろっている。野球経験者らしき親父は

「だからよ、この肩の開きがな……」

とウンチクたれ放題。うしろの熟女たちはひたすらガンバレガンバレと絶叫。
でも試合の趨勢が決まった途端、親父はさっさと帰り、熟女たちは

「ソフトバンクって“休まない”のよねえ」

「次の塁、次の塁ってがっつくのよね」

とあきらめ顔。おそらくV9時代の巨人よりも強力な戦力をそろえ(だからそんななかで飛び出してきた城所はすごい)、選手のメンタルやフィジカルなケアに意識的な工藤監督に率いられたソフトバンク(このとき、勝率は7割5分を超えてました)と、よく知らない選手をラインナップに加えざるをえない(梨田は意図的に新人を起用しているのだとは思う)楽天では、最初から勝負は見えていた。

オーナーのわがままなのか知らないが、前監督は不平を隠そうともせずに辞め、今季もコーチが何度も入れ替わった“壊れた”チームでは、ソフトバンクに勝つことはおよそ無理な話で……あらら。次の試合は楽天が逆転勝ちしてました。野球はわからんなあ。

則本の速球、サファテの豪速球、オコエのファインプレーも見ることができて、やはり野球は楽しいと実感。楽天カラーのポンチョは、チャリ通するときに有効活用するとしましょうかね。来年も来るぞコボスタ!

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真田丸 第二十五回「別離」

2016-06-26 | 大河ドラマ

第二十四回「滅亡」はこちら

前回の視聴率は17.6%と的中。さて今回は利休をめぐるお話。ここまでどす黒く利休を描いたドラマはおそらく初。秀吉に戦(いくさ)をけしかけ、それは武器商人として儲けようという魂胆だったと。怒る人多いだろうなあ。

あの茶人のことはわたしもよくわからなくて、草月の家元だった勅使河原宏が監督した、その名も「利休」で学習したばかり。この映画はすごいですよ。原作野上彌生子、脚本赤瀬川源平、音楽武満徹、衣装デザインがワダ・エミとスタッフが強力な以上に、利休が三國連太郎、秀吉は山崎努、信長が松本幸四郎、家康が中村吉右衛門、織田有楽が細川護煕元総理(笑)とキャストも超豪華。いやいやそれ以上に、生け花を勅使河原本人がやっているのはもちろん、茶器や屏風などすべて国宝級の本物を使った狂気の作品。

次第に偏狭な老人となっていく秀吉を嘆く秀長(田村亮)の絶望もよかったけれど、利休のふるまいはやはりどうしたって秀吉に甘えていると……。

「真田丸」の利休は桂文枝。茶人であると同時に商人でもある彼は

「戦は、儲かりまっせ」

と怖い関西弁で信繁に苦しげに語る。その業があったからこそ、逆に茶に没頭したのだと。

一筋縄ではいかない三谷脚本は、同様に茶々を「息子の亡骸をかき抱いて泣き崩れることができない母」だけでなく、もう一段深く描いてみせる。利休の木像をめぐる因縁に、このドラマはとんでもない設定を。自分のまわりの人間をことごとく不幸にする女、という淀君のキャラはここに完成。

“妻”(吉田羊)を抱くことができず“前妻”(長野里美)に走る信幸。これ、他の役者がやったらとんでもなかったろう。でも大泉洋はそのキャラを活かして笑わせてみせる。他の真田家の面々も、なんだかんだ言って結束が固いのだが、豊臣家の暗雲はぬぐいようがない。家康と昌幸は、違う場でそれぞれに鶴松亡きあとの天下を展望する。黒い-

この回のためにマッスルアップしたかのような山本耕史のむきむきボディが披露され、本妻(北政所)と二号さん(淀君)の微妙な関係で泣かせてみせる。これに女性が反応しなければ嘘だ。視聴率は17%台キープと読みました。

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うまい店ピンポイント~七兵衛、イスキア、大志

2016-06-26 | 食・レシピ

酒田ラーメンを食らいつくす!PART6「土門」「仁」はこちら

今年も行ってまいりました仙台。楽天VSソフトバンクを観戦。で、恒例のそば街道、大石田の七兵衛に寄る。土日に行けば大行列、平日に行けばすんなり入れはすれけれど、コボスタでほとんど食べられないという相克……

食べ放題とはいえ、ちゃんとセーブすればいいだけなのに、五十になってもまだそんなオトナのふるまいができないわれわれ。

ところが。

あいかわらず味わい深い麺だし、大根おろしを盛大にぶちこんだタレもおいしい。でも、二杯しか食べられない男になってましたわたし!これまでは少なくとも三杯はいけてたのに……くやしい。とか言っている時点でオトナではありませんが。


でもおかげさまでコボスタ宮城ではじめて赤のイスキアでピザをいただけたし(おいしいですっ!)、仙台駅前の「やから」という居酒屋でもたっぷり飲めた。山形の酒(麓井)や、鳥海高原ヨーグルトまで置いていて値段もリーズナブル。お姉さんたちもかわいくてまことにけっこうなお店。


そして、帰りに寄った東根の人気店「大志」の辛味噌ラーメンもおいしくいただけたのでした。オトナになったものよのぉ……ってオトナはこんなに一泊二日で食わねえってば。

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「世界の半分を怒らせる」 押井守著 幻冬舎

2016-06-23 | 本と雑誌

ミリタリーオタク、制服(誤解なきよう)フェチであることを隠そうともしない押井の言いたい放題。

それはけっこうだと思う。わたしは怒らない方の半分だから。劇場版の機動警察パトレイバーにおいて「なぜ自決しなかった!」と凄んだセリフは押井の本音か。

軍事オタクの観点からすれば、世の政治家や一般人のやっていること、考えていることのほとんどはあほらしいとしか思えないのだろう。その意味ではわたしもいわゆる“お花畑の住人”だ。オスプレイに騒ぐ人間への軽蔑を隠そうともしない押井よりも、インタビューされている沖縄県民の真後ろを、“普通に”オスプレイが飛んでいくドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み」の映像に驚く人間だから。

軍事の観点からだけ考えていては、世の阿呆たちによって世界が動かされていることに我慢できず、かなりしんどいはず。あ、だからこんなにいらついているのか。

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「清作の妻」 (1965 大映)

2016-06-22 | 港座

構図として、きわめてわかりやすい映画だ。

時は明治。貧困のために呉服屋の隠居(殿山泰司!)の妾となっているおかね(若尾文子)は、その境遇に苦しんでいる。しかしある日、隠居が急死し、息子夫婦から手切れ金(かなりの高額)を渡されて縁を切られたおかねは、母とともに生まれた村に帰る。しかし村人は老人の慰み者になっていた(と同時に金持ちになっている)彼女を蔑み、村八分にする。

その村へ、戦功を立てた模範青年である清作(田村高廣)も帰ってくる。彼は軍隊で貯めた金で鐘を買い、毎朝打って起床の合図とする。彼がめざすのは、勤勉でお国のために尽くす村だ。

この、いらつくほど模範的な軍国青年がおかねとできてしまう。まわりの反対をおし切ってふたりは同居を始め、厭世的だったおかねは“生活”を始める。そして日露開戦。ふたたび戦場へ赴く清作をおかねは……

春琴抄の逆バージョン、といえばネタバレになってしまい、阿部定の日露バージョンといえば誤解されそう。おかねは清作の眼をつぶすことで彼を守るが、清作は怒り狂う。鐘をみずからうち捨てた清作は、牢獄から帰ってきたおかねを……。

村はもちろん軍国の象徴で、鐘は健全であることで逆に差別を呼ぶ世間をシンボライズしているのだろう。ふたりで生きていくことを決めたラスト、必死で畑を耕すおかねと、見えない眼で愛する彼女を見やる清作に笑顔はない。このあたりの渋みはいい。

この映画がしかし名画たりえているのは、わかりやすい構図をぶちやぶる凄味が若尾文子にあるからだ。

年寄りによって身体だけは女になってしまったおかねが、模範青年と関係をもつあたりの緊張感は、妖艶さと幼さを同時に演ずることができる若尾文子しか達成できなかったのではないか。再ブーム納得。すごい女優だなあ。もちろん、増村保造の演出もおみごとなのだけれど。

あ、それからこの映画には、頭の弱い親戚という役で小沢昭一が出ているんですけど、それ、絶対にわかんないと思います。あれが小沢昭一ぃ?(笑)

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「このミステリーがひどい!」 小谷野敦著 飛鳥新社

2016-06-21 | ミステリ

うーん、困ったなあ、というのが印象。

古今東西のミステリの“名作”(小谷野本人はみじんもそう考えていないことが多い)について、ネタを明かしながら(そのこと自体はさほど悪いことでもないだろう。ネタを割らないことが芸だともこの人は思っていない)、疑義を呈する……すみません、遠慮してしまいました。罵倒の連続です。


たとえばわたしの大好きな有栖川有栖の「マレー鉄道の謎」については


「推理作家協会賞をとっているので読んでみたら、あまりに普通の密室推理で、拍子抜けしてしまい、これなら狂気をはらんだ島田荘司の方がましかと思った。こういうのを好んで読む人というのは、やっぱり理解できない。」


横山秀夫の「64」に至っては、


「こ、これは……『バカミス』ではないか。」


もちろんそれにはうなずける点もある(笑)。しかしこの人がやっていることは、お皿の上にのったフルーツの良し悪しではなく、フルーツそのものへの罵倒に見える。「この作品のよさが私にはわからない」のなら読まなければよさそうなものなのに、彼はひたすらにフルーツを食べ、そして罵倒を続ける。わたしにはそのことの方がよほどわからないのだが。

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日本の警察 その86 法医昆虫学捜査官シリーズ

2016-06-20 | 日本の警察

 

その85「64(ロクヨン)後編」はこちら

「よろずのことに気をつけよ」で江戸川乱歩賞を受賞した川瀬七緒の作品。これはもう、法医昆虫学という題材が圧倒的だ。

みなさん不思議に思わないだろうか。なぜ、死体にはウジがわくのだろう。いったいどの時点でハエがやってきて卵を産みつけるのだ。ひょっとしたらわたしたちの身体には常にハエの卵があって、死んで抵抗力がなくなった途端に孵化するのかと怖いことまで考えてしまいました。

違った(よかった)。

人間であっても動物であっても、死臭を察知して死亡してからわずか10分後にある種のハエがやってきて卵を産みつけるのだそうだ。これはしかし凄い話ではないだろうか。いったい世の中にはどれだけハエが飛んでるの?

これもおそるべきことに、昆虫は、個体数でみれば哺乳類よりも二桁は違うほど多く存在しているらしい。地球は虫の星だったのである。

死体の話にもどろう。産みつけられた卵が孵ってウジとなり、脱皮し、成虫となる。そしてまた卵を産みつけてウジとなり……このように、狭い環境のなかでも昆虫は完結した生態系をつくる。

そのため、どの時点で犯罪が行われたかの検証は、なまじっかの検死よりも昆虫を観察した方が正確に類推できる……話半分にしてもたいしたものだ。

主人公の法医昆虫学走査管の赤堀涼子は、ナウシカなどに代表される虫愛(め)ずる姫君の正統な後継。ミステリとしてはいかがか、という部分もあるけれど、とにかく面白い!

ご想像のとおりグロい描写が多く、およそドラマ化、映画化は望めないけれど(いや、油断はできない)、腐敗、ウジ、血だまりなどの単語にひるまない方なら、お楽しみいただけると思います。まあ、万人向けじゃなくても、十人向けにはなってるはず。

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真田丸 第二十四回「滅亡」

2016-06-19 | 大河ドラマ

第二十三回「攻略」はこちら

前回の視聴率は18.9%。華やかな回だったからなあ。さあ今回は北条がいかに滅んでいくかを、世代の違いによって描く。

旧世代である北条氏政は死を覚悟していて、それを家康、上杉景勝、真田パパは翻意させようと必死(でもパパは上杉のように髻=もとどりを切る覚悟はない)。しかし氏政は例によって汁かけ飯を最後の晩餐にして冥土に向かう。

籠城するうちに、外の世界が見えなくなるのは“城のなかの人”秀頼といっしょ。小田原城の鉄壁さを信じた彼もまた、偉大な祖先に負けたといえるかもしれない。にしても、高嶋政伸はずいぶんと奇怪な役者になってたんだなあ。かつてナンシー関に“ぬいぐるみ演技”と喝破された彼だけれど、ぬいぐるみも突き抜ければ味が出てくるわけだ。

新世代の信繁や信幸は、無駄な争いはもうおしまいだと考えている。しかし新しい世の代表格である石田三成は、頭でっかちな戦しかできず、真田パパの卑怯な手を評価せざるをえない。このあたりの皮肉は効いています。

問題は、伊達政宗。真田パパは「片倉某」に謀議を持ちかけようとする。おお、「独眼竜政宗」でひときわ目立っていた(名前も最高)の片倉小十郎ですか!あのときの西郷輝彦はよかったなあ。しかしいざ現れた政宗は、秀吉のご機嫌取りに終始する。失望する旧世代。彼が最後の望みだったのに。しかし、政宗の胸中は……

おそらく宮城県の方々は激昂するかもしれない設定なので、彼がやるのは秀吉のためにずんだ餅を搗くことだ。わたしは苦手だけど、山形県の内陸から宮城の方々は大好きなんだよねあれ。うーん、わからん。

今回のテーマが集約されているのは、氏政を旧世代がうらやみ

「あやつは、おのれのための戦をやっておる」

というセリフ。戦のない世のために、新世代は面白くもない戦を志向しているではないかという苦言に聞こえる。しかし、何万という兵を率い、日の本を分ける戦を行うのは、無駄な争いを拒む信繁だったという歴史の皮肉もこれから効いてくる。

ラストシーンでようやく女優登場(笑)。こりゃあ視聴率的には苦しいだろう。17%台かな。

第二十五回「別離」につづく

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明細書を見ろ!2016年6月号 特別徴収・普通徴収

2016-06-18 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2016年5月号「服務事故その1」はこちら

今月の給料袋には、住民税の特別徴収税額通知書というのを同封しておきました。これ、なかなか味わい深い書類です。源泉徴収票と違い、給与所得以外も含めてすべての所得が記載されていることと、居住している市町村によって微妙に税額が違うのが透けて見えるから。

それはともかく住民税。ほとんどの人がまったくこれについて意識していません。自分が山形県にどれだけ税金をおさめているのか、酒田市民、鶴岡市民、遊佐町民、庄内町民、三川町民として地元にどれだけの貢献をしているか、考える人は少ないのです。

理由は簡単。天引きされてるから。

よほど明細書を毎月読みこむ優等生でもないかぎり、ひと月あたりいくら住民税を納めているかすぐに答えることは……(実はわたしもできません)。

所得税だって天引きされているじゃないかとお思いでしょうが、あちらはまだしも年末調整という機会があるので、11月から12月にかけていろいろと考えますよね(考えろよ)。

でも住民税は、前年の所得が確定してからおよそ半年後に反映するし、(引っ越すとか、扶養親族の数が変わるとかしないかぎり)あまり変化がないので興味を持てないのも仕方ないかな。

でも「税額」「納付額」の欄を見てください。びっくりするはず。こんなに払ってたのか!と。住民税って実はけっこうでかいんですよ。それでも意識されないですんできたのは、さきほども言ったように

特別徴収」

という形で給料から“天引き”され、しかも毎月だから12分割されているからです。おいおいそれって普通のことじゃないのか、なにが特別なんだと思うのも当然。しかしこれはあなたがサラリーマンで、事業所(わたしたちの場合は山形県)が給料から差し引き、税務署に翌月の10日までに納付するという代行しているわけで、税の在り方としてはやはり特別。

それでは普通徴収とはどんなものかというと、年に4回、自分で銀行やコンビニに納付書をもっていき、身銭を切るのです。普通徴収でも特別徴収でも税額に変わりはありませんから、さきほどの年税額を4分割してください。それを自分で用意することを考えると、いかに住民税が大きいか、なお理解できます。

前は期限付職員もそのような形態をとっていましたし、経験のある人はその重みを十分に理解している。で、どうして税務署は必死で特別徴収にシフトさせようとしているかといえば、こちらの理由も簡単。普通徴収だと、払わない人が出てくるからです。だからいかに特別な徴収が、県民市民に税を意識させないようにはたらいていることか。

逆に、負担感があれば、税金の使い方にも敏感になる。どこかの知事が王侯さながらの生活をしていることに怒りが爆発したのも無理はない話。

でもまあ、あれは一種の意趣返しの色彩が強く、都知事(あ、言っちゃった)が辞めたことで問題点など都民はすっかり忘れ、次の知事は誰だという報道に興味は移っていくのでしょう。まるでマスコミに鼻面を引きまわされるかのように。

さて、住民税への負担感を逆手にとって、知恵者が創設したのが「ふるさと納税」制度。寄付行為によって税の控除を受けるというシステムが浸透するのはいいにしろ(日本に寄付はなかなか根付きませんでしたから)、でもなんかお返しを期待する制度になっちゃってるのはどうもなあ。

え、酒田のお返しに富重の胡麻豆腐とおむすび用の岩のりセットが加わったって?お店でも岩のりおむすびが出てくることは少なくなったのに!

画像は「64(ロクヨン)前編後編

原作:横山秀夫 主演:佐藤浩市

前後編大ヒット続映中。しかし不満もある。このミステリの最大のキモである“犯人が平成元年から14年間にわたって行ったこと”が、後編のしょっぱなに明かされてしまうのだ。うーん。まあ、三浦友和の好演があるから許す。元クラリオンガール烏丸せつこを久しぶりに見たので許す(何様だおれは)。

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