里山で出会った風景

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下手な短歌で日々を綴る(老人のつぶや記)

長崎平和祈念像と北村西望のこと

2016年10月14日 | Weblog
 11日のブログに、コンチャンさんからコメントを頂く。内容が気になり平和祈念像
 写真を見直すと、胴体に比べて手・足が大きく驚いた。 コンチャンさんの言う通りで
 写実的ではない。私がその事に気づかなかったのは、西望の計算された「不均衡
 もたらす芸術性の極み」への術中に嵌まっていたのだろう。 芸術とはそういうものだ。
 それにしてもコンチャンさんの鑑賞眼の鋭さと、西望の作品製作意図を追及すべく
 西望の故郷の島原までを訪ねた、その姿勢に敬服するのでした。 
 
 ”今もコンチャンさん”のコメント=原文のまま
 島原で見た北村西望 
 「九州に赴任してから、長崎の平記念像を何度か見ているうちに気がかりになった
 ことがありました。それは腕や手足が胴体に比べてとても大きく、いわゆる写実的で
 ないことです。しかし何か圧倒される様な、生命の息吹を感じさせる。この製作者の
 ことを調べるために、彼の故郷の島原にある記念館を訪ねました。百体ほどの作品が
 展示されており、期待に違わずそのほとんどが「挑む」「吠える」跳ぶ」人や虎の像。
 しかも写実的というより「勢い」とでもいうか、見る人に何かを訴えている、エネル
 ギッシュな西望さんに触れることができました。中に平和記念像の原型や試作品が
 数点あり、その制作過程を知ることもできました。」


 日本の彫刻界の第一人者北村西望作:「長崎平和祈念像」
 
 異常なまでにアンバランスな腕と足の太さ。これが不自然に感じないのだ!
 
 (26年4月20日撮影・長崎平和記念公園にて)

 北村西望作:「浦島長寿の舞い」 
 言われてあとで写真確認すると、これも手足が大きくアンバランスでした
 
 (22年7月10日撮影・八王子市片倉城城跡公園にて)
 北村西望作:「慈愛」 
 
 この作品にはアンバランスな部分はない
 

 
 (28年10月11日撮影・近隣の幼稚園にて)

  今もコンチャンさん
  了解も得ずにコメントを今日の主記事に使用して申し訳ありません
  不都合であれば、即削除致しますのでコメント欄でその旨ご連絡ください

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自然文化園 (管理人とみー)
2016-10-16 09:00:48
ヒキノさん
コメントありがとうございます
URLをコメント欄に貼るので、最近はトラックバックを打たれる方は少なくなりましたね。
そうでしたか、井の頭公園・自然文化園の彫刻園に北村西望彫刻館があるんですか
知りませんでした。平和祈念像の原型も見られる様なので、折があれば一度見学してみます。
情報をありがとうございました。
北村西望、平和祈念像 (ヒキノ)
2016-10-15 07:56:05
北村西望を尋ねて、秩父市の疎開宅跡、秩父文化会館の平和祈念像レプリカ、井の頭公園の北村西望彫刻館を歩きました。
2009年のブログですがトラックバックさせていただきました。7
生物学? (管理人とみー)
2016-10-14 21:58:09
かのちゃんさん
コメントありがとうございます
彫刻を生物学的見地から 鑑賞されるとは、かのちゃんさんも面白い方ですね。
生物学的にいえばこの腹で体力維持は大変!・・・笑っちゃいましたよ。
偉大なる彫刻家・北村西望さんも草葉の陰で大笑いでしょう。
ありがとうございました (管理人とみー)
2016-10-14 21:49:27
今もコンチャンさん
コメントありがとうございます
本文に掲載で光栄だなんて、とんでもありません、拙いブログに格式あるコメントを頂いた上に
無断で利用させていただき恐縮致しております。北村西望と長崎平和祈念像に関して
種々教えていただきありがとうございました。また時折お立ち寄り頂ければ幸いです。
平和祈念像について (かのちゃん)
2016-10-14 20:01:48
確かに腕と足が太いです それからお腹が極端に小さい 生物学的にいえばこの腹で体力を維持するのは大変でしょう 何を食べるんでしょう
それにつけてもこの三段ばらどうしよう
(続)北村西望と島原の町 (今もコンチャン)
2016-10-14 19:18:55
とみ一さん、本文に掲載いただきまして、光栄です。
 西望のふるさと島原は、前に有明海、後ろに眉山が迫る水の都。また「島原の乱」や、からゆきさんの哀話を伝える「島原の子守歌」などで知られる歴史的遺産が豊富。豊かな水と緑、文化の香り高い町でした。
 島原を訪れた翌月、平成3年の6月に入って間もなく、あの雲仙大噴火が発生しました。家や畑、そして美しい自然を失った島原の人達を想うと心が痛みます。
 平和祈念像と西望さんに惹かれて訪れた島原の町の思い出があふれてきます。