首都直下地震

大地震の気配はまだまだ続いている。特に,首都直下地震はだんだん現実問題となりつつある・・・ように思える。
で,被害想定はどんなものか調べてみると,御膝元の東京都が公表していた。

首都直下地震等による東京の被害想定(平成24年4月18日公表)

これが最新版?? もう7年前になるけど。そろそろ見直してもらいた。
pdfのレポートをザっと読んでみたが,どうにも人的被害が少ないような気が。

そこで,昼間人口と夜間人口を調べてみた。データは2015年の国勢調査。
夜間人口は今住んでいるところにみんな帰っている時の人口,昼間人口は,通勤・通学先に移動した時の人口だ。
東京都 夜間人口 13,515,271人
昼間人口 15,920,405人 その差 2,405,135人

5年近く前のデータたので,現時点では変わっていると思うが,規模感はこんなものだろう。
しかし,昼夜の差が240万人もあるとは。これだけ,都外から入って生きている。
被害想定では,帰宅困難者は51万4千人だが,どう考えても過小だ。
更に,死者は9,700人って。どう考えてもこんな数字で収まる訳がない。

被害想定と対策は,地震発生時間によって細かく作らないと,「全くもって想定外」となってしまう。

参考までに,23区の夜間人口・昼間人口はこうなっている。

夜間人口昼間人口昼-夜rank
千代田区 58,406 853,068 794,662 1
中央区 141,183 608,603 467,420 3
港区 243,283 940,785 697,502 2
新宿区 333,560 775,549 441,989 4
文京区 219,724 346,132 126,408 7
台東区 198,073 303,931 105,858 10
墨田区 256,274 279,181 22,907 11
江東区 498,109 608,532 110,423 9
品川区 386,855 544,022 157,167 6
目黒区 277,622 293,832 16,210 12
大田区 717,082 693,865 -23,217 16
世田谷区 903,346 856,870 -46,476 17
渋谷区 224,533 539,109 314,576 5
中野区 328,215 313,270 -14,945 14
杉並区 563,997 479,975 -84,022 21
豊島区 291,167 417,146 125,979 8
北区 341,076 329,753 -11,323 13
荒川区 212,264 194,004 -18,260 15
板橋区 561,916 508,099 -53,817 18
練馬区 721,722 605,084 -116,638 22
足立区 670,122 608,968 -61,154 19
葛飾区 442,913 372,335 -70,578 20
江戸川区 681,298 561,479 -119,819 23


やはりオフィスや学校が出注している区は差が大きい。
都全体ではなく,各区ごとに昼夜別の地震対策をしっかり作ってもらいたい。被害を少しでも減らすために

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