荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

音楽を頭で聴く(3)

2011-05-13 23:05:12 | 趣味
ももいろクローバーの「行くぜっ、怪盗少女」。

奇才、前山田健一(ヒャダイン)の作詞/作曲/編曲。
はじめて聴いたときからなんと新鮮で、楽しく聴けた。

イントロA 4小節
イントロA' 4小節
Aメロ  4小節
A'メロ  2小節
A'メロ  2小節
間奏A  2小節(台詞が入る)
Aメロ  4小節
A'メロ  2小節
Bメロ  4小節
B'メロ  5小節(最後の1小節は間奏ともいえる)
サビメロA 8小節(最後の1小節は間奏ともいえる)
サビメロA' 8小節(これは最後の1小節は間奏ではない)
間奏=イントロA 4小節
Aメロ  4小節
A'メロ  2小節
間奏B  2小節(台詞が入る)
Bメロ  4小節
B'メロ  5小節(最後の1小節は間奏ともいえる)
サビメロA 8小節(最後の1小節は間奏ともいえる)
サビメロA' 8小節(これは最後の1小節は間奏ではない)
間奏C  4小節
間奏D  8小節(コーラスが入らない純粋な間奏は次の8小節とあわせてこの16小節だけ)
間奏D  8小節
サビメロB=間奏D' 8小節×2
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
エンディング イントロA、A'で8小節


この曲の面白いところはメンバーの誰かが必ず何かを歌って(しゃべって)いるところだ。間奏といえるところがほとんどない。だからこそ16小節の間奏がすごく生きてくる。その16小節に歌詞をつけたのがサビメロBになる。しかもここはアレンジをかえているから退屈しない。
イントロからして台詞がはいっていて、作詞・作曲・編曲を一人でこなしているからこそこういう楽曲が作れたのだと思う。
曲の展開を見る限り、変わった曲だとは思えないのだが、実際に聴くととてもユニークなのは本来ならば間奏になっているところに台詞がちりばめられているところだろう。









音楽を頭で聴く(2)

2011-05-13 02:08:51 | 趣味
なんでこんなことに気づかなかったのだろう。
頭で音楽を聴くということがこんなに面白いとは。

「Everyday、カチューシャ」

5月14日 大幅に修正

イントロA 4小節
イントロB 8小節
イントロB' 8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
B'メロ   8小節
Cメロ   8小節
C'メロ   8小節
Cメロ   8小節
C"メロ   8小節
Dメロ   8小節
間奏=イントロB 8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
B'メロ   8小節
Cメロ   8小節
C'メロ   8小節
Cメロ   8小節
C'メロ   8小節
Eメロ   8小節
E'メロ   8小節
Dメロ   8小節
エンディング 2小節

まず、この曲を最初に聴いたときの感想は「慌ただしい曲だなぁ」というものだった。華やかな曲だが盛り上がりに欠ける感じもした。
前者の感想はたぶん、間奏がほとんどないところであろう。それが唐突な転調、悪く言えばつぎはぎだらけの曲に聞こえた理由であろう。もちろん、この唐突な転調という異化作用が作曲者(編曲者)の狙いだろう。
後者の感想は明確なサビメロがないことであろう。Dメロはサビといえるのだろうか?。ところがこのDメロは出番は2回しかない。それでも曲の最後はDメロで終わるのだからサビといえなくもない。たった2回しかないとはいえ、この部分には「エビ、エビ」とか男性コーラスとかこれまた違和感たっぷりなだけにある意味で記憶には残る。
EメロとE'メロで盛り上げながらDメロ一回で終わらせるとあっけなく曲が終わってしまう感じが強い。そのためDメロはたんなるコーラスパートのようにしか聞こえなくなってしまう。
とするとCメロがサビなのか。多くの人がここをサビととらえるだろう。題名の「カチューシャ」の語はここで使われているからだ。だけど、Dメロが「食って」しまっている。さらにCメロはイントロBを短調にした感じだから、このメロディーを延々と聴かされることになる。このあたりはもっとアレンジをかえたほうがインパクトがあったように思われる。AメロやBメロも捨てがたいいいメロディーであることがますますCメロをサビと認識させないように感じる。それが、へんに曲全体は盛り上がっているのに、いまいち盛り上がり感に欠ける感じがするのだと思う。
インストで聴いてみたら感じがまた変わるかもしれないが、今の時点では面白い曲作りだな、という域を出ない。
総じて言えばメインディッシュばかり食わされる料理といった感じだ。とはいえ、ポップスの価値は制限された枠の中での斬新さにあるとすれば、この曲は及第点に達しているとも言える。



生まれてはじめて音楽を頭で聴く

2011-05-13 00:51:01 | 趣味
おじゃるまるシスターズ(AKB48チーム研究生)の「初恋は実らない」を拍子を取りながら聴いてみた。
こういう聴き方が何の約に立つかはわからんけど、なんか面白いことが見えそうな気がする。

言葉遣いは音楽の素人なので、俺流。


イントロA 2小節
イントロB 8小節
イントロA' 2小節(イントロAと同じメロディーだが音程が違う)
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
間奏A   1小節
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
間奏=イントロA 2小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
間奏A   1小節
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
間奏B   2小節
間奏C   16小節
Bメロ   8小節
間奏A+α 1小節半
サビメロA
サビメロA'
エンディングA 8小節
エンディングB=イントロA 2小節
エンディングC 1小節

間奏がそれぞれ違うところが、飽きさせない。ベタだけどサビメロへの導入になる間奏がいいつなぎになっていて唐突に転調した感を弱めている。
昔からどこまでが作曲家の仕事で、どこからが編曲家の仕事かわからなかった。今でもわからない。でも、もしかすると、イントロ~エンディングまでの各パートをつなぐようなところも編曲家の仕事なのかもしれないと、ふと思った。

「初恋は実らない」の編曲家は野中"まさ"雄一。彼が作曲と編曲を担当している「彼女になれますか」も構成が似ている。
イントロA 1小節
イントロB 4小節
イントロC 8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
間奏A   1小節(ボーカルが入っている)
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
Cメロ   4小節
間奏=イントロB 8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
Bメロ   8小節
間奏A   1小節(ボーカルが入っている) 
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
Cメロ   4小節
間奏B   8小節
Bメロ   8小節
間奏A   1小節
サビメロA 8小節
サビメロA' 8小節
Cメロ   4小節
エンディングA=イントロB'
エンディングB=イントロCの半分の4小節
エンディングC 1小節

サビメロ前の間奏にボーカルを入れてるわけね。サビメロ後にCメロをもってくることで過剰な盛り上げ感を避けているように思われる。

書いている本人だけがおもしろがっていると思うが、もう一曲。
尾崎亜美が作曲し、松本伊代に提供した「恋のknowhow』

イントロA 2小節
イントロB 8小節
イントロC 4小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
A"メロ   8小節
A"'メロ   8小節
間奏A=イントロB 8小節
Aメロ   8小節
A'メロ   8小節
A"メロ   8小節
A"'メロ   8小節
間奏B   16小節
Aメロ   8小節
A"'メロ   8小節
A"メロ   8小節
A"'メロ  8小節
エンディングA=イントロB 8小節
エンディングB=イントロC'

全くもって面白い。ひたすらAメロのバリエーションが繰り返されるだけだ。面白いところはA"メロのところは7小節しかボーカルが入ってないため残りの1小節が間奏の役割を兼ねているところだ。
最後の部分はA→A"'→A"→A"'と展開されるところは全てがAメロのバリエーションだからこそ為せるわざと言えよう。

4/4拍子でもこれだけのことが表現できるのだから音楽は面白い。
少しは音楽のことを語れる気がしてきた。