荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

アイドル横丁新聞杯~10月の陣~

2013-10-28 01:37:44 | 政治の話
いったわけではないけど結果が気になっていた。

9月の陣では予想通りらぶどるが1位だったものの、2位にFlap Girls Sdhoolがはいったことがサプライズでもあり、メンバーも大変に喜んでいるという噂だった。その嬉しさたるや想像するのは容易だ。

10月の陣はANNA☆とらぶけんの一騎打ちとみられていた。いざふたをあけると
ANNA☆Sが100票
つりビットが106票
で、つりビットが1位!。
らぶけんは73票しか入らなかった。

まるで自民党の総裁選のように面白い。
客が持つのは2票のみ。同一ユニットに2票投じることはできない。この連記制が勝敗を左右する鍵になっている。
ANNA☆Sのヲタはらぶけんが対抗馬だということを熟知していればこそらぶけんには投票できようはずがない。逆もしかり。ここで、対抗馬を意識するあまり3位候補があればそこに投票することで、対抗馬を2位ではなくて3位に落としてやろうという気持ちをもてばもつほど3位候補に票が集まることになる。

もちろん、実態調査をしていないのでなんともいえない。現場にいればTシャツやらなんやらでヲタの基礎数が計れるので、票がどう動いたかの類推もできるのだが。

他のユニットはSPACE GIRLS PLANETが58票、妄想キャリブレーションが92票、流星群少女が54票。

合計すると483票。偶数にならないということは、1票しか投じず残りの1票は棄権したヲタが最低偶数名いることになる。ほとんどが投票したと思われるが、だとすると集客は250名弱で渋谷WWWのキャパは埋まらなかったことになる。


ちなみに前回の9月の陣は
らぶどる102票、フラップガールズスクール84票、どるえれ79票、つりビット72票、妄想キャリブレーション63票、メルシーココ62票。計462票。
メンツ的には前回の方が客を集める感じなのだが、10月の陣の方が多いと思われる。この企画が人気が出て続くといい。11月の陣もあるようで楽しみにしている。ただ、競艇の番組を決めるのと同じでどんな番組(出演者の組み合わせ)を作るかが主催者の腕のみせどころになる。競艇ならば1強5弱から4強2弱までいろんな番組の作り方があるが、このアイドル横丁新聞杯はギャンブルではないために、2強2中2弱を基本とするのが逆転がみられて面白いと思う。新宿BLAZEレベルでやれるようになるくらいにまで続いてほしい。どっかの総選挙とかリクエストアワーみたいなクソつまらない選び方なんぞよりもよほど興味がわく。



とりあえず一言

2013-03-29 22:50:31 | 政治の話
衆議院で一票の格差の問題をめぐって選挙無効の判決が出されたことで(まだ上告するようなので最終決定ではない)、衆議院議員の選挙区の定数是正が早急に求められているらしい。

詳しい説明は書いてみたいが時間がないので結論だけ。
裁判所かなんかの前でプラカードを棟にぶらさげていたプロ市民とおぼしき人の映像をみて一言話しておきたい。

そのプロ市民のプラカードには「民意を正確に反映せよ」というような感じのことだった。

諸外国は一票の格差についてきわめて厳しい。日本は確かにいいかげんだ。しかし、一票の格差についてきびしくあることと「民意が正確に反映される」ことはなんの関係もない。

前回の衆議院議員総選挙において行われた投票を別の選挙制度であらわしたら自民党はこれほどの議席は有していない(選挙制度の変化による投票行動の変化は考慮しない)。

民意とは何か?。そんなものは誰にもわからない。いってしまえば選挙の結果が民意だ。つまり、民意を正確に反映するために一票の格差をなくせというのではなく、選挙の結果を「これが民意だ」という正当性を与えるために一票の格差を是正しなければならないだけなのだ。

今日のニュースでは(講習中だけ夜が早く帰れるので古館ニュースをみることができる)民主党が80議席を衆議院から減らす、とあいも変わらずトータルな(衆議院だけでなく、参議院も、もっといえば地方議会も)制度設計もないままに民衆受けしそうなことを言っていた。話にならんな。



何も学ばず、何も忘れず

2012-12-19 13:19:00 | 政治の話
表題はタレーランの言葉。ナポレオン失脚後のルイ18世によるブルボン朝復活に際し、フランス革命期のことを何も学ばず、アンシャンレジーム期の貴族の特権のことは忘れず、と揶揄した言葉である。何事につけ不勉強な俺は佐々淳行の新聞への寄稿からこの言葉を知った。

先日の総選挙の結果から小選挙区制への批判が出ている。小林よしのりの日記にすら小選挙区制から中選挙区制へ戻せということが書かれているくらいだ。

これこそまさに、何も学ばず何も忘れずだ。

まず、今回の総選挙の投票率が59.32%だったことから、自民党の絶対得票率(投票に行かなかった人も含めての投票率)が25%を下回っているという物言いがある。
これは話にならない。投票に行かなかった人は結果に白紙委任状を出していると解するべきだ。
もちろん、投票に行かなかった人は白紙委任状を出したつもりではないだろう。このことを考えると、選挙の仕組みとしては絶対得票率に基づいて議席を配分する制度にしなくてはならない(1000議席だとしたら投票率が60%の場合、空席が400あるということ)。
そうした仕組みになってない以上、どんな結果が出ようが投票に行かなかった人の意思は白紙委任と解さなければならない。
投票率が低いことを嘆くなら投票義務制にすればいいだけのことである。オーストラリアやイタリア、ベルギーでは実際にやっている。

本題。
中選挙区制に戻せという意見だ。中選挙区制のことを政治学ではSNTVと呼ぶ。SNTVは長らく日本に慣れ親しんだ制度であった。この制度を96年からやめたのはそれなりに理由がある。安直にSNTVを復活させようという意見は、なぜSNTVをやめなければならなかったかをもう一度学ぶべきだ。

SNTVは世界的にみて稀有な制度であり、実証研究が日本のサンプルしかないといってよい。理論的には比例代表制のドント方式と同じ議席配分になり、それゆえに準比例代表制などといわれることもあるが(準比例代表制という表現は誤解を招くが、超ドント比例的とか純粋非比例的とかって言葉はここでは避けたい)、実際の日本の選挙の結果をみると理論通りにはならない。このあたりは川人貞史の研究に詳しい。

どんな制度も当該社会のありかたとの相関で効果が現れる。SNTVも戦前の政友会、民政党の時代には弊害はほとんどでなかった。自民党一党優位の時代だからこそ弊害が大きくなっていった(ここは憲法改正条件が大きく関わっていると考える)。
小選挙区制15年超の歴史の中で日本の社会がSNTVでも弊害が少なく抑えられるように変わったと言えるか?。これがわからない以上、早計にSNTVに戻すのは愚の骨頂と考えている。

ただ実情に合わなければ変更は早い方がいい。小選挙区制をとっていた(ただし、二回投票制)フランスも1980年代に一度だけ比例代表制で選挙をやったことがあったが、一回限りで小選挙区制に戻している。日本も今の制度にこだわる必要はない。

昨日も書いたように、衆議院の選挙制度だけではなく、立法府全体の制度設計も同時に考えなければ、衆議院の選挙制度だけを改正しても効果は出ない。小選挙区制の下で政権交代が起こってもただの「お祭り」にしかならなかった教訓から学ばないものがただいたずらに制度改正を叫んでいるといえよう。


バカばっかり

2012-12-18 21:58:46 | 政治の話
ニュースで法科大学院の統廃合のことをやっている。

もともと弁護士を増やす目的をもっていたのに、いっこうに司法試験の合格率が上がらず、法科大学院の受験者自体が減少し、受験生の質も低下しているらしい。

だいたいこの法科大学院の設立自体がトンデモ認識から出発している。

司法試験は科挙のようになっていて、司法試験予備校におけるテクニック重視で法曹の質が低下している、というものだった。

これ自体が80年代に蔓延していた大学入試の議論に似ている。大学入試のための勉強は暗記最優先で思考力を養うことをやっていない、というものだ。こうして「ゆとり教育」の導入へとなっていくわけだ。
「ゆとり」は学ぶことへの意欲を持ついわゆる「賢い」子には向いているが、「バカ」には向いていない。

車の免許をもっているものが誰しもレーシングドライバーになれないように、弁護士資格を持っていても弁護士として食っていけない。弁護士として食っていくためにはきっちりと「結果」を出すものが弁護士として生き残れる、というやり方がいいのかどうかはわからんが、法科大学院構想はこちらを目指していたのならわかるし、実際にそう考えられていた。

しかし、実際には司法試験の内容もさほど変わりがないようだし、結局は何をしたいのか全くわからないまま10年近くが経とうとしている。専門家にまかせるとろくなことにはならん一例だな。



選挙の結果雑感

2012-12-18 21:17:01 | 政治の話
自民、公明で320議席を超えた。
憲法の規定上(59条2項)で法律案の可決条件として参議院が否決しても衆議院の再可決で通ることになった。
ところがこのやり方で法案を可決していくことには否定的な向きがある。某議員いわく、参議院を軽視することになる、というのがその根拠らしい。

確かにそのとおりだ。しかし、憲法上の規定にある以上、そこまで抑制する必要があるのか?。結局のところ、このやり方を続けると「専制的」という批判を受ける=支持率が低下する、という極めて政治的な判断が働いているだけにすぎない。

もちろん、どんな制度も運用次第なわけで、条文に書かれているんだからかまわないだろというのは幼稚だ。しかし、特別多数決を獲得させたことが民意である以上、再可決方式をとらないのはおかしいわけで、自民、公明は自らの信念に従ってやらなければならないと思ったことはどんどんと再可決していくべきだと思っている。

結局、一院制か二院制か。そのどちらにせよ、今度は行政府との関係はどうするのか。そのどちらにせよ選挙制度はどうすればいいのか。

これらをトータルに改革していくとすると憲法の改正を避けて通るわけにはいかない。理念的に言えば、憲法は、変えてはならないもの、変えるのに熟考を要するもの、すぐにでも変えられるもの、という次元がある。ややこしいのは「変えてはならないものを守るために条文を変える」ということがままあることだ。

なんにせよ、安倍内閣の下で憲法議論が高まるのは俺にとっては興味あることだから面白い。