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荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

鈴木成高と高山岩男

2011-06-01 00:46:30 | 著作
文芸春秋社から本を出す予定だったが、編集者の人事異動で企画がボツになったことで、「世界史の文法(仮題)」は大幅にリニューアルしてこのブログで月に一度公表していこうと思う。ただ1章をいくつかに分割するために月に5日分くらいはこの話題になるだろう。

実際に原稿を書き始めてからは、表題にある二人の言説を折に触れて紹介していた。
もう誰にも何も言われることなく好きなことを好きな表現で好きなだけ書ける。

そこで思い切ってこの二人をフィーチャーして書くことができたらと思っている。
この二人は「近代の超克」というテーマで触れられることが多い。もちろん、そのことについて避けるわけにはいかないが、鈴木・高山論争を通じて提起された問題が結局、なんら解決されないまま「世界史」が高校における教科としてだらだらと続いていることに対する不全感から思いついた「世界史の文法」という表題についてはかわることはない。

今の原稿のまま公表するのをためらっているのは、もっとこの二人のテクストをたんねんに読んでみたいからだ。いや、正直に言って読めば読むほど、己の未熟さを痛感させられ筆は進まない可能性もある。そのときは今の原稿のまま表にだすことになるだろう。

夥しい出版点数の中にどうせ埋もれてしまうのなら、自分が本当に書いてみたいことを誰が読まなくても書いてみるほうが、自己満足ではあるが充実感は得られると思う。


自分という読者に向けて、乞うご期待!。



『世界史の文法』(仮題)4月3日現在

2011-04-03 01:21:26 | 著作
序章と2章は終わりました。1章と4章と8章はだいぶかたちになってきてます。

目次をみていただいた限りでは難しそうな本に思えるかもしれませんが、ぼくにはそんなに難しいことはかけないし、編集者からの要求もわかりやすく、ということなので難しい者を期待されている方にはごめんなさいです。

10年くらい前だったと思いますが、石原千秋さんの『教養としての大学受験国語』(ちくま新書)という本がありました。そんな感じで大学入試問題を俎上にあげて歴史話をしていくというものです。といっても受験問題を使うだけで、解答作成の話とかは一切ありません。酒の肴としてとりあげる感じです。




『世界史の文法』(仮題)

2011-02-27 00:13:12 | 著作
タイトルの表題になるかどうかわからないけど、ただいま文芸春秋社から執筆依頼を受けてます。

すでに昨年の秋には依頼がきてたけど、AKBにハマったことや冬期・直前講習で遅々として筆は進まず、ようやく最近になってエンジンがかかってきました。

とはいえAKBのことが気になったり、ドラムの練習をしたくなったり、誘惑が多いのも事実です。

昨年の内にたてていた目次をご破算にして仕切り直しをしたはいいけど、どうなることやら。

表題は、わかる人はわかるけどブローデルのパクリです。


序章 世界史とは何か
1章 特殊的世界の歴史
2章 世界史観の歴史
3章 ヨーロッパとアジア
4章 大英帝国とは何だったのか
5章 時代区分論と世界史
6章 第一次世界大戦を世界史から捉え直す
7章 第二次世界大戦再考
終章 世界史を学ぶ意義~認識か実践か~

目次だけをみると、我ながらよくできていると思うんだが、頭の悪さがここから各パートをつめていくことを邪魔しています。

夏前には出版されると思います。よかったら読んでみてください。