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マチンガのノート

読書、映画の感想など  

うちの父親についての考察

2024-07-09 00:57:38 | 日記

うちの父親は、周囲と未分化で、ずっと他人の言いなりになって生きてきた祖父の長男だったので、

小さいときからずっとあれこれ指示されてきたこともあり、自らも周囲と未分化で、自分というものを持てず、

自らもずっと言いなりに過ごしてきたので、その生き方を続けていれば、いつか全て満たされると思うような

感じで生きてきたのだろう。その様な生き方は、自分を自ら潰すような感じだっただろう。

周囲と未分化なので、こちらにもあれこれ干渉していたのだと思われる。

こちらが大学生くらいの時代には、遊んで楽しそうな大学生が色々なメディアで取り上げられていたので、

周囲と未分化なため、こちらがそのようになれば、自分もすべて満たされると言う感覚だっただろうから、

こちらが楽しそうにしていなかったり、遊んでいないと、「友達作れー、アルバイトしろー」などと怒鳴ってきたのだろう。

認知行動療法など、個人に働きかける様々な治療法があるが、あくまで、本人が周囲と分化し、

自分というものを持つことが治療の基礎として必要なのだと思われる。

ソーシャルスキルトレーニングなども、周囲と分化し、自分と違う他者というものを認識出来るようにならなければ、

さまざまなソーシャルスキルを記憶しても、実生活では使えないと思う。

 

 


黄色い家 川上未映子 黃美子さんに関する考察

2024-07-02 17:17:30 | 日記
 

黄色い家|特設ページ|中央公論新社

2023年2月20日刊行 川上未映子さん著 単行本『黄色い家』の特設サイトです。十七歳の夏、「黄色い家」に集った少女たちの危険な共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解...

中央公論新社

 

読売新聞に連載された後に単行本として出版され、大きな反響のあった本作ですが、

そのメインの登場人物の一人である黃美子さんに関して考察してみたいと思います。

【作品の中での黃美子さんについて考えるポイント】

1 主人公の花の家を訪れた際に、冷蔵庫を食べ物で一杯にしておいてくれた。

2 掃除をして身の回りの物を整理整頓している。

3 風水が好き。

4 主人公と同居する十代の少女が口論となった際に、額縁の絵を襖に突き立てる。

【考察】

1から考えるに、黃美子さんも親の育児放棄やネグレクトなどで、自分も子供時代に食べ物がなく、飢えに苦しんだ

経験があるのだと思います。

2から考えるに、児童養護施設や矯正施設などで、掃除をして自分の身の回りの物を整理整頓しておくように

指導されたことが身についているのでしょう。

3から考えるに、風水などの占いなど、不合理なものを馬鹿にするような人が身近に少なかったと考えられます。

4から考えるに、ずっと同居している十代の少女たちが口論しているという状況で、自らも情動的に

巻き込まれても、それを言語化するなどではなく、壁に掛けている大きめの額縁を持ち上げ外し、

襖に突き立てるという、未分化な行動になるというのは、日頃から様々な事柄を秩序立てて認識し、

整理して理解するということができていない事の結果なのでしょう。

そのこともあり、花たちがやっている犯罪行為もそれほど気にかけておらず、自分たちの使っている

お金がどこから来るのかについても、考えるということがあまりなかったのだと思います。

総合して考えるに、子供時代に自分をまともに育ててくれる人が居ず、飢えるなどの苦労をして、

何らかの施設に収容された経験があり、様々なことの理解や認識に遅れている部分がかなりあるのでしょう。

作者の川上未映子さんは、貧しい家庭で育ち、14歳くらいから働いていて、その後は大阪の北新地という

高めの店が多いところで働いていたとのことなので、その頃に黃美子さんのような方を

見ていたのでしょう。

様々なところに境界を作り、自己と周囲を分化させ、様々な物事を秩序立てて認識して理解していくということは、

本人のみの努力では難しそうです。

ある程度恵まれた育ちならば、周囲の人と本人との間で何となくそのようなことは行われていき、

いつのまにか様々なことが出来るのでしょうが、それ以外の人にとっては、どこかで誰かに教えてもらわなければ、

身に付かないことなのでしょう。

本作でも様々なところで黃美子さんの周囲への関心の薄さが描かれていますが、恵まれない育ちの人には、

学校での勉強以前に、日常的な様々な事柄を教えていくことが必要なのでしょう。

そうでなければ、日常の様々なことに参加できず、その後も苦労することに繋がりそうです。