マチンガのノート

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「捕虜」 パウル・カレル著

2014-06-05 00:44:59 | 日記
第二次大戦で、ドイツが破れて、のちのユーゴで
ドイツ軍が大量に捕虜になった時に、その地域の各勢力は、
それぞれがお互いにやった虐殺、残虐行為などを、
ドイツ軍がやったことにするために、ドイツ軍の将校を拷問して
自分が部下に命じてやらせた、との調書にサインさせたそうだ。
サインを拒んでも、大量の将校の捕虜がいるので、
拷問して死んでも、いくらでも替えがいるので、
構わずに拷問していたとのことだ。
そのようにして、ユーゴとしてまとまって、ソ連に対抗したそうだ。
その様なやり方でまとまったということが、のちにソ連が無くなった時に
各民族間で反目しあいだして、ユーゴ紛争になった遠因ではないだろうか?
佐藤優氏が、ユーゴが社会主義の間に歴史教育をあまりしなかったことが、
ユーゴ紛争の原因の一つではないかと書いておられたが、
そのようにドイツがやったことにしてまとまった事が、
後の歴史教育をしにくくする原因の一つではなかったのではないのだろうか?


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