【あらすじ】
不登校になりそうな感じの「僕」は、小学校のときに野球でバッテリーを組んでいた
「春」と再開し、そこから大麻の密売に関わりだすのでした。
【感想】
独特の文体で若者の使う略語を使いながら物語が展開していくため、文章や会話が
身体から距離を取らない感じで続いてゆきます。
そのため読んでいると、主人公の感覚にこちらも同期してゆき、感覚的に
巻き込まれてゆく小説でした。
抽象的な言葉やイメージを使い展開してゆく小説に物足りなさを感じている人には
合うと思いました。
大麻の密売の話ですが、登場人物たちはけっこう普通の感覚を持つ若者たちなので、
犯罪小説というより青春小説でした。
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